ごあいさつ

「立野ダムによらない自然と生活を守る会」は2012年5月の結成以来、集会や学習会の開催、現地調査や現地見学会、署名活動や広報活動、各行政機関への申入れ、白川流域の治水対策の提言、立野ダム問題ブックレットの出版などを行い、国土交通省が進める立野ダム事業や白川の河川整備事業についての問題点を明らかにしてきました。

私たちは白川流域の安全と自然環境を守るために、効果が極めて限定的で、むしろ流域に危険をもたらし、流域の自然環境に大きなダメージを与える立野ダム建設に頼るのではなく、河川改修や遊水地の設置、田んぼダムの整備、流域の山林や阿蘇の草原の保全など、流域全体で保水力を上げる総合的な治水対策を求めてきました。

残念なことに立野ダムは完成してしまいましたが、これまでの当会の活動を明らかにするために、そして立野ダムをつくってはならなかったことを明らかにするために、本ホームページは存続いたします。

立野ダムによらない自然と生活を守る会 代表 中島康

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国土交通省が検討した立野ダムに代わる治水対策案

国土交通省 九州地方整備局が作成した、

複数の治水対策案の立案及び 複数の治水対策案の立案及び概略評価による治水対策案の抽出について 概略評価による治水対策案の抽出について(白川流域) 平成23年10月14日

との資料があります。

http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kawa/kensyo/02-tateno/111014-dainikai(tateno)/5-siryou4-dainikai-tateno.pdf

立野ダムの代替案としてどのような対策が考えられたのか、との質問を受けました。
ダムは「点」で、堤防は「線」で洪水調節しようとするものです。近年、国交省も提唱する「流域治水」は面で洪水調節しようとするもので、とても良い考えだと思います(ところがその中に、新規ダムが含まれているのが問題だと思いますが)。「田んぼダム」の整備、森林の整備、白川ならば草原の整備など多くの対策が考えられ、白川の場合、さらに地役権遊水地を増やすなども可能です。
国交省は、平成23年の「事業検証」の時、白川では「流域治水」を先駆けてた、とても良いダム以外の治水対策案(上記資料)を検討しています。ダムを建設するよりもずっと現実的で、持続可能な治水対策なのですが、残念なことに結論は立野ダムとなりました。


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間もなく完成する立野ダムはどうなる?

白川があふれて多数の住民が犠牲となった、昭和28年の6・26水害から70年が経過しました。今、6・26級の水害が来たら、立野ダムはどうなるのか?熊日新聞に掲載された投稿を紹介します。

立野ダム本体着工の前日、2018年8月4日に、「立野ダムで災害が発生した場合、国家賠償法に従い責任を取ること」とする申入れ文を、内容証明で国交大臣、蒲島知事あてに送付しました。以下の通りです。

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11月28日(日)「流域治水がひらく川と人との関係」出版記念シンポジウムを開催します!

球磨川豪雨から 1 年シンポジウム(人吉市)2021年7月3日

 今年7月3日に人吉市で開催した「球磨川豪雨から 1 年シンポジウム」では、被災者や流域住民が取り組んできた“何が被害を拡大させたのか”の検証の成果を発表し、大きな反響を呼びました。
 このたび、そのシンポジウム記録を元に加筆した原稿と、河川工学や環境社会学など専門家による新たな原稿を加えた書籍「流域治水がひらく川と人との関係 2020年球磨川水害の経験の学ぶ」が農文協から刊行されることとなりました(書籍概要はこちらhttps://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54021216/ )。
 これに合わせ、書籍紹介と、執筆後に流域で生じている状況の報告を含めた出版記念シンポジウムを人吉市で開催します。Zoomオンラインでも参加できます。是非ご参加ください。

■日時:2021年11月28日(日)13時30分から16時
■場所:新町町内会館(人吉市老神町22 老神神社境内 定員50名、駐車場限りあり)

および Zoomオンライン配信(Zoom参加申込み http://onl.tw/2FgqCGZ
■内容: 
【出版記念講演】嘉田 由紀子氏(参議院議員、元滋賀県知事、環境社会学)
【被災地からの報告】
 〇八代から 「瀬戸石ダムと森林の影響を考える」
  つる 詳子氏(豊かな球磨川を取り戻す会、自然観察指導員熊本県連絡会会長)
 〇球磨村から 「球磨村からの報告」
  市花 由紀子氏(7・4球磨川流域水害被災者・賛同者の会) 
 〇人吉から 「人吉盆地の実態調査から何を学んだか」
  木本 雅己氏(清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会) ほか調整中

■参加費:無料

主催:『流域治水がひらく川と人との関係』出版記念シンポジウム実行委員会
連絡先:全体に関すること 090-1873-4158(木本)
    オンラインに関すること 080-7594-8531(森)

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8月5日(木)署名累計16412筆と申入書を提出しました!

「立野ダムによらない自然と生活を守る会」は8月5日、立野ダム建設中止を求める署名5466筆(累計16412筆)および「白川の流域治水協議のやり直しと立野ダム建設中止を求める申入書」を、熊本県知事あてに提出しました。署名はこれまで、2014年3月14日に7980人分、2018年6月20日に2966人分、合計10946人分を提出しています。

●提出日時と場所 8月5日(木)午前11時 熊本県庁本館1301会議室
●対応 熊本県土木部河川港湾局河川課

立野ダム建設中止を求める署名(累計10946人分)を熊本県担当者に提出しています。

今回提出した署名は5466人分。厚さは12cmもありました。

たくさんの流域住民、熊本県民、そして全国の人たちの思いがこもった署名です。

続いて「白川の流域治水協議のやり直しと立野ダム建設中止を求める申入書」の提出です。

申入書は下記から見ることができます。

署名は、県知事と国土交通大臣宛になっていたので、県の方でコピーをとって国へも届けるとのことです。同時に提出した申入書とともに、これまで国土交通省に提出着てきた9通の公開質問状も参考資料として県に提出しました。本日の申入書と9通の公開質問状は、県から国土交通省、白川流域市町村長に情報提供するとのことです。

翌日の熊日新聞を見ると、白川・加勢川の建設・改修促進期成会が立野ダム建設の建設促進を要望している記事と横並びで出てました。かなり以前から毎年この時期、立野ダムと白川の改修をセットで熊本市などが陳情するシステムになっています。大西・熊本市長は「立野ダムを流域住民に理解してもらう取り組みをお願いした」とのこと。たまたま同じ日の行動だったのですが、効果的だったと思います。

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6月19日 嘉田由紀子さん講演会と白川流域現地視察

6月19日、流域治水の第一人者である嘉田由紀子さん(参議院議員・前滋賀県知事・元環境社会学会会長)をお招きし、講演会「白川や球磨川の流域治水はどうあるべきか?」を開きました。コロナ禍で100名に制限された会場(熊本市総合体育館・青年会館)は満席となりました。流域治水のあるべき姿や、今後の川づくりなどについて、参加者の皆様とともに考えることができました。嘉田さん、そして参加された皆様、ありがとうございました。以下、当日の写真と講演資料です。

https://kawabegawa.jp/tatenodam/wp-content/uploads/2021.6.19gentipresen.pdf

↑現地からの報告「白川の『流域治水』の実態と立野ダム」のスライドです。

https://kawabegawa.jp/tatenodam/wp-content/uploads/2021.6.19kadasanpresen.pdf

↑嘉田さんの講演「流域治水のあるべき姿から球磨川・白川の河川政策を考える」のスライドです。

講演会の動画を3本に分割してyoutubeにアップしました。

  • 現地からの報告「白川の『流域治水』の実態と立野ダム」
  • 嘉田由紀子さん 「流域治水のあるべき姿から球磨川・白川の河川政策を考える」

・質疑応答

以下は、6月17日から18日にかけ、白川・黒川流域を現地調査された時の写真です。阿蘇市役犬原の湧水、内牧、小倉遊水地、熊本市の子飼橋、立野ダム建設現場、無田遊水地、輪中堤、馬場楠堰、鼻ぐり井手等でのスナップです。

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「白川の流域治水協議のやり直しと立野ダム建設中止を求める申入書」を国土交通省あてに送付しました

「立野ダムによらない自然と生活を守る会」は、下記申入書を国土交通省あてに簡易書留にて本日6月9日に郵送しましたので、お知らせします。

同申し入れ書は5月中旬に同省に提出しようと連絡したのですが、まん延防止等重点措置適用を理由に面会はしない。郵送で願いたいとのことでした。面会は重点措置適用解除後に、とのことでしたので、あらかじめ申し入れ書を送付し、来週以降面会を申し入れます。面会に知事が決まりましたならば連絡を差し上げますので、よろしくお願い致します。

■記者発表資料(第2回 白川・緑川水系流域治水協議会の開催)

http://www.qsr.mlit.go.jp/kumamoto/newstopics_files/20210316/k210316.pdf

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6月19日熊本市で嘉田由紀子さん講演会

6月19日、流域治水の第一人者である嘉田由紀子さんをお招きし、講演会を開きます。是非ご参加ください。
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白川や球磨川の流域治水はどうあるべきか?
■日時 6月19日(土)午後2時開会
■会場 熊本市総合体育館・青年会館
熊本市中央区出水2丁目7-1
■講師:嘉田 由紀子さん
(参議院議員・前滋賀県知事・元環境社会学会会長)
■講演「流域治水のあるべき姿から球磨川・白川の河川政策を考える」

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11月22日14時 球磨川水系大水害を考える県民集会を開催します

7・4球磨川水系大水害を考える県民集会
川辺川ダムでは命も清流も守れない
球磨川・川辺川はみんなの宝!

■日時 2020年11月22日(日)午後2時~
■場所 熊本市国際交流会館ホール 中央区花畑町4-18 電話096-359-2020市電花畑町電停下車
■内容 豪雨被災者の発言、被害の実相、穴あきダムの問題、災害対策の考え方
■参加費 無料
*集会終了後、市内パレードを行います。

主催・問合せ:7.4球磨川水系大水害を考える県民集会実行委員会 080-3999-9928土森

7月4日の球磨川豪雨災害を受け、行政側は根拠も示さず、川辺川ダムがあれば人吉市では浸水面積を約6割も減らせたなどと主張し、11月19日に熊本県知事は川辺川ダムを含む球磨川の治水対策の方針を表明すると報道されています。
甚大な被害を受けながら、流域の被災者はダム建設を求めてはいません。必要なのはダムより被災者の救援・応援と生活再建です。川辺川ダムでは命も清流も守れません。これまでの国土交通省や熊本県知事の姿勢に強く抗議するとともに、住民側から「球磨川・川辺川はみんなの宝」「ダムから命と清流を守ろう」という声を上げる集会を開催します。是非ご参加ください。

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検証7月4日球磨川大水害の資料+動画

8月23日の「検証7月4日球磨川大水害」学習会は、コロナ感染拡大防止のため入場者も60人限定ということで、残念なことに多くの方に入場をお断りしなければなりませんでした。当日の資料と記録動画をお送りします。入場カンパは合計36243円でしたことを、ご報告します。

■「検証7月4日球磨川大水害」学習会の資料(プレゼンテーションPDF版)です。
1.現地報告 緒方紀郎さん(清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会)
http://kawabegawa.jp/ogt/2020.8.23pre.ogt.pdf

2.検証「川辺川ダムで被害は防げたのか」 福岡賢正さん(元毎日新聞記者)
http://kawabegawa.jp/ogt/2020.8.23pre.fuk.pdf

3.流域治水の提言 松本久さん(阿蘇自然守り隊)
http://kawabegawa.jp/ogt/2020.8.23pre.mat.pdf

■動画を4本に分けてyoutubeにアップしましたので、ご確認ください。
1.現地報告 緒方紀郎さん(清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会)
https://youtu.be/hElcKkXqwec

2.検証「川辺川ダムで被害は防げたのか」 福岡賢正さん(元毎日新聞記者)
https://youtu.be/l59foMMGa5M

3.流域治水の提言 松本久さん(阿蘇自然守り隊)
https://youtu.be/xbABkB2cILo

4.質疑・討論 福岡賢正さん、松本久さん、中島康さん、緒方紀郎さんと会場の皆さん
https://youtu.be/3_UQtATvIpQ

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