長陽大橋付近の1月18日の状況です。中島一美さんが撮影された写真を許可を受け紹介します。
熊本地震により長陽大橋西側の橋台は、立野溶岩(柱状節理)のトップリング岩盤崩壊(岩盤が鉛直方向に伸びた割れ目を境界面として側方に倒れ込む現象)で2mほど沈下しました(熊本大学北園芳人名誉教授談)。そこで、立野溶岩の表面につもった火山性堆積物を取り除いているのでしょうが、すごい状況です。
立野ダム本体予定地も、同じ立野溶岩です。長陽大橋の橋台さえ支えることができなかった立野溶岩が、比べられないほどの重量を持つダム本体を支えることができるのでしょうか?トップリング岩盤崩壊により、ダム本体と周りの岩盤の間に隙間が生じるような危険性はないのでしょうか?ダム満水時は長陽大橋橋脚の半分近く水没します。国交省は崩れた30万m3の土砂を撤去するとのことですが、どうやって撤去するのでしょうか?
以上のような点も含め、これまで4通の公開質問状を国土交通省に提出してきましたが、残念ながら回答は全くない状況です。