Author Archives: 緒方紀郎

8月24日「白川復旧・復興対策現地見学会等で立野ダムに関して説明責任を果たすことを求める要請書」を提出

本日、国交省立野ダム工事事務所に「白川復旧・復興対策現地見学会等で立野ダムに関して説明責任を果たすことを求める要請書」を提出しました。同省がホームページで公表した「立野ダムの洪水調節」(CG動画)は、これまで住民が質問してきた点についての回答となっていません。そこで、9項目について公開質問状を7月25日に提出しました。7月29日、国土交通省主催の「白川復旧・復興対策現地見学会」では、事前に提出していた公開質問状への回答は一切なく、その場での質問に対しても「ホームページを見るように」と繰り返すばかりで、驚きました。8月26日に開催される2度目の現地見学会に先駆け、本日提出しました。相変わらず事務系の職員が出てきて、「お聞きしたことは上に伝えます」を繰り返すのみでした。

↓提出した2つの文書です(PDFファイル)

国交省宛要請書2017.824

鋼矢板回答要請2017.824

新聞記事です。

国交省動画「立野ダムの洪水調節」です。これまで住民が質問してきた点についての回答となっていません。また、これまでの同省の主張と食い違っている点もあります。

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8月19日「白川の安全と立野ダムを考える集い」に40人の渡鹿地区住民が参加

8月19日に渡鹿公民館で開かれた「白川の安全と立野ダムを考える集い」には、約40人の地区住民が参加しました。渡鹿地区は、立野ダム建設の「受益地」とされています。元自治会長さんらが呼びかけ人となり、住民でいっぱいとなった会場では、立野ダム建設に関する疑問の声が相次ぎました。近く熊本市や県に対し、国土交通省に対し住民説明会の開催を求めるように要望します。

毎日新聞記事、熊日新聞記事を添付します。

国交省への要望(案)です。

国土交通省が立野ダム建設について全く説明しないことについて、疑問の声が広まっています。今後、白川流域のあちこちで「白川の安全と立野ダムを考える会」(仮称)が結成されると思います。「立野ダム本体工事の中止と説明責任を」「立野ダムよりも、地震被害からの生活・生業の再建、復旧・復興に税金を使え」との声をあげていきましょう。

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8月19日(土)13:30渡鹿公民館において「白川の安全と立野ダムを考えるつどい」

8月19日(土)午後1:30から、熊本市中央区渡鹿公民館において「白川の安全と立野ダムを考えるつどい」が開催されます。主催は、白川の安全と立野ダムを考える渡鹿住民の会(仮称)準備会で、地元の2つの町内会の元会長さんほかが渡鹿町内を中心に住民の参加を呼び掛けています。

内容は、「立野ダム工事の一時中止と説明会開催を求める南阿蘇住民」代表・医師の松本久氏と、「立野ダムによらない自然と生活を守る会」の緒方紀郎氏のお話しのあと、意見交換です。白川流域で「白川の安全と立野ダムを考える会」(仮称)が続々結成され、「立野ダム本体工事の中止と説明責任を」「立野ダムよりも、地震被害からの生活・生業の再建、復旧・復興に税金を使え」との声をあげていきましょう。是非ご参加ください。

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「立野ダム今年度本体着手」は不可能です!

8月10日付読売新聞は、「立野ダム今年度本体着手」との記事を掲載していますが、今年度の立野ダム本体着工は不可能です。

昨年の熊本地震とその後の増水で、立野ダムの本体工事をするために白川の流れをバイパスさせる「仮排水路トンネル」は、長さ500?のうち上流側の約半分が土砂で埋まっています。仮排水路周辺の仮設道路も増水で流失しています。以下は国交省資料「仮排水路トンネル内部の状況」です。

仮排水路トンネルは下流側からしか復旧できないため、1年かけてようやく下流側への仮設道路を復旧したのですが、7月上旬の増水で仮設道路はまた流されてしまいました。以下は、7月8日に撮影した仮排水路トンネル出口付近の、流された仮設道路の写真です(7月2日時点では流されていませんでした)。

半分埋まった「仮排水路トンネル」は、1年以上全く手つかずの状態です。今後、ダム本体工事に着手するには、流失した仮設道路の復旧、半分うずまった仮排水路トンネルの復旧の方策の検討、仮排水路トンネルの復旧工事、白川の仮締切工事などが必要です。とても今年度に本体工事に着手することは不可能です。

国交省立野ダム工事事務所のホームページを見ても、最近「立野ダム今年度本体着手」等という記者発表は出ていません。なぜわざわざ今の時点で、読売新聞はこのような記事を書いたのでしょう?不思議ですね。

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7月29日 立野ダム予定地での国交省の「説明」

7月29日、国交省主催の「白川復旧・復興対策現地見学会」に参加しました。白川改修の4地点での見学の後、立野ダム建設予定地上流の仮橋上で説明がありました。7月25日に提出していた公開質問状への回答は一切なく、その場での質問に対しても「ホームページを見るように」と繰り返すばかりで、驚きました。住民の質問に答えずに、何のための見学会なのでしょう。

「ダムの穴の上流側を覆うスクリーン(柵)をふさぐ流木は丸太状になっているから、ダムの水位が上がれば浮いてくる」との説明に「流木から外れた枝や根はスクリーンの隙間に詰まるではないか」と質問したら「枝や根はスクリーンの下の穴を通り下流へ流れる」。「周囲の山が地震で崩れていてるのに大丈夫か」との質問に対しては「林野庁の管轄だ」。仮排水路出口への仮設道路(写真の左岸側)は7月上旬の増水で流失しているにもかかわらず「復旧した」と虚偽の説明をする始末。「時間が押している」と言って、質問は途中で打ち切られました。

見学会の開催は、一般の人は国交省立野ダム工事事務所のホームページを開かないとわからないのに、参加者は定員いっぱいの15名いて驚きました。隣の人に聞いてみたら、「白川流域リバーネットワーク」という国交省のホームページに載っている団体に国交省から参加要請があったようでした。

熊本地震とその後の増水で、約500mの長さのうち上流側の半分が埋まっている仮排水路トンネルの復旧が、1年以上たっても全く進んでいないことが分かりました。仮排水路トンネルは出口(下流側)から復旧するそうですが、仮排水路出口への仮設道路が7月上旬の増水で流されているので、仮排水路トンネルの復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。下記は、昨日配布された資料です。

本日の毎日新聞記事です。

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7月25日「立野ダムの洪水調節(CG動画)」等に関する公開質問状(その6)を提出

国交省立野ダム工事事務所がホームページで6月30日に公表した、「立野ダムの洪水調節」(CG動画)は、これまで住民が質問してきた点についての回答となっていません。また、立野ダムが洪水調節を果たすとしていますが、その根拠を述べておらず、これまでの同省の主張と食い違っている点もあります。そこで7月25日、国土交通省立野ダム工事事務所に対し、「立野ダムの洪水調節」(CG動画)等に関し、下記9点について公開質問状を提出しました。これまでに提出した5通の公開質問状の質問項目への回答も含め、7月29日開催の「白川の復旧・復興対策の現地見学会」において文書で回答することを強く要請しました。

PDFファイル→立野ダム公開質問状6 2017.7.25

毎日新聞記事 2017.7.26

熊日新聞記事?2017.7.26

この動画に関する公開質問状です↓

国交省動画「立野ダムの洪水調節」(無声・約6分)

質問項目
1.立野ダムは何m3までの流木に対処できるように計画されているのか
2.幅5mの穴の上流側に設置されるスクリーン(金属製の柵)のすき間は何㎝なのか
3.流木等捕捉施設は上段の放流孔には全く機能しない
4.流木等捕捉施設を超えた流木は何秒でスクリーンに到達するのか。ダムの水位上昇は毎秒何mなのか
5.ダム満水時にダム放流孔の中、スクリーン表面、流木等捕捉施設付近での流速は秒速何mなのか
6.洪水時、一時的に何m3の土砂が堆積し、そのうち何m3が幅5mの下段の穴(放流孔)を通り下流に流れるのか
7.ダムの穴がふさがった場合、どのようにして流木を撤去するのか
8.模型実験で円柱材のみを使用するのは妥当なのか。曲がった部材や枝や根も含めてやり直すべきではないか
9.「立野ダム建設に係る技術委員会」の資料と実際の土砂崩壊箇所とが食い違っている。技術委員会の検討をやり直すべき

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立野ダムの穴は流木でふさがり洪水調節できなくなります

今回の九州北部での豪雨では多くの土砂崩れが発生し、流れてきた流木が支流の橋などに引っかかり、川をふさいで濁流があふれ、被害を拡大しました。

 

白川上流の立野峡谷(阿蘇外輪山の切れ目)に造られようとしている立野ダムは、ダムの下部にゲートのない幅5mの穴(放流孔)が開いており、普段は水をためず、洪水時のみに水をためる治水専用のダムだと言います。ダムの穴の中に岩石や流木が入らないように、ダムの穴の上流側は、すき間20㎝のスクリーン(柵)でおおわれます。

5年前の九州北部豪雨で、阿蘇カルデラ内では400か所以上の土砂崩れが発生しました。阿蘇カルデラ内の土砂災害等で発生した流木は、全て立野を通り白川を流下します。想像を絶する量の流木が流れ下ったはずです。

もしその時、立野ダムがあったなら、幅5mしかなく、穴の上流がスクリーンでおおわれた立野ダムの穴はたちまち流木でふさがり、洪水をため込むだけの非常に危険な状態になっていたのは明らかです。ダムが満水になると、ダム下流の洪水流量は、0から一気に最大に上昇します。立野ダムは災害をひきおこします。

このような疑問について、地元の住民団体はこれまでに国交省に対し公開質問状を5通出したのだが、回答は一度もなく、住民が要望しているダム説明会さえ一度も開いていない。国交省は説明責任を果たすべきです。

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7月8日 九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」を開催

7月8日開催の九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」へのご参加、ご協力、誠にありがとうございました。約130名の参加で、会場も満席となりました。講師の宮本博司さんのお話「想定外とダム」、とても素晴らしかったです。どのようにしてダムが計画され、造られていくのか。そしてどのようなおかしなことが起こっているのか、国交省の中枢におられた方の話は非常に説得力がありました。

以下、講演の動画をユーチュブにアップしました。
■講演「想定外とダム」講師:宮本博司氏(元国道交通省近畿地方整備局淀川河川事務所長)

■パネルディスカッション「白川と球磨川の安全を考える」
パネリスト:宮本博司氏、木本雅己氏、中島康氏

7月8日午後、宮本さんには白川改修の状況や、立野ダム予定地を見ていただきました。下の写真は、熊本地震で壊れたままの立野ダム仮排水路の出口周辺の様子です。立野ダム予定地の地盤の様子に驚かれていました。

以下、講演とシンポジウムの様子です。

熊日新聞記事です。記事の中で参加者80人となっていますが、参加者は130人いました。

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7月8日(土)18時 九州北部豪雨でもし立野ダムがあったら…「想定外とダム」

一昨日から九州北部での記録的な豪雨が大きな被害をもたらしています。今朝の熊日一面を見ると、朝倉市の水路は流木などで埋め尽くされています。

5年前の九州北部豪雨で、阿蘇では400か所以上の土砂崩れがありました。阿蘇カルデラ内で発生した流木は全て立野を通り白川を流下します。朝倉市の写真とは比較にならないくらい大量の流木が立野を通ったはずです。もし立野ダムがあったなら、幅5mしかない立野ダムの穴(放流孔)はたちまち流木でふさがり、立野ダムは洪水調節不能の非常に危険な状態になっていたのは明らかです。

明日、7月8日のシンポジウムでは、国土交通省で河川行政一筋に取り組まれてきた宮本博司さんをお招きし、「想定外とダム」というタイトルで講演をお願いしています。すばらしい話が聞けると思います。是非ご参加ください。

■九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」
~立野ダム・川辺川ダムと河川改修はどうなっているのか?~
●日時 7月8日(土) 午後6:30開会
●場所 パレア会議室1(鶴屋東館9階) 熊本市中央区手取本町8番9号
●講演 「想定外とダム」宮本博司氏(元国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所長)

●宮本博司さんプロフィール:1978年に旧建設省に入り、河川開発課課長補佐などを経て、苫田ダム、長良川河口堰の所長などを歴任。その後、国交省近畿地方整備局淀川河川事務所長として淀川水系流域委員会の立ち上げに尽力。同局河川部長をへて本省河川局防災課長を最後に2006年辞職されました。

 

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南阿蘇村と高森町の住民12人が県知事あて要望書を提出

南阿蘇村と高森町の住民12人が県庁を訪れ、「立野ダム建設と阿蘇世界文化遺産登録について」の要望書を蒲島知事あてに提出しました。南阿蘇村と高森町の住民24人の連名で、白川流域の住民を対象とした説明会の開催を国交省に働きかけるよう、県に求めました。立野ダムは南阿蘇村の自然を壊す点、南阿蘇村の観光産業にも悪影響を与える点、特に穴あきダムなのでダム湖は通常水はたまらず観光資源にはなりえない点、ダム左岸(南側)は、天然記念物の北向山原生林でありジオパーク内に大きなダムを作ることは不適切である点、熊本地震で阿蘇大橋崩落や大きな地滑りが発生した立野地域にあり、すぐ近くを断層が走っている極めて危険な場所にダムを作ることへの不安等を訴えました。

提出時の写真です。

熊日新聞記事です。

蒲島知事あてに提出しました要望書(PDFファイル)です。

立野ダム建設と阿蘇世界文化遺産登録について2017.7.3

 

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