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3/18up: 「田んぼダム」で水害を減災する

緒方です。
「田んぼダム」で水害を減災するという読売新聞記事をお送りします。
国土交通省が検討している立野ダム代替案の1つである「水田の保全」を、
私たちは大変評価していますが、
山形では県の事業で行われているようです。
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読売新聞2012年3月14日

田んぼダムで水害減災

雨水をためて増水軽減

山形県庄内総合支庁は新年度から、大雨の際に水田に雨水をためて河川の増水を軽減する「田んぼダム」事業に県内で初めて取り組む。10年前に始めた新潟県では、昨夏の「新潟・福島豪雨」で効果が実証。同支庁農村計画課は「農家が団結して減災につなげる“チームプレー”。コメへの影響はなく、庄内でも普及を目指したい」と、地元農家に広く協力を求めていく。

田んぼダムは、水田の排水溝に板とステンレス製の金具を設置するなどして水を一部せき止める治水方法。排水溝に板をはめ込んで水をせき止めながら、板の下に金具を差し込んで小さな隙間を作り、水田の水を少しずつ河川に流していく。

通常より時間をかけて排水されるため、河川の急激な水位上昇を防ぎ、市街地や下流の洪水を軽減する効果があるとされている。水位上昇は、最大でも10センチ程度にとどまるので、コメへの影響はないという。

同支庁は昨年の新潟・福島豪雨を教訓に、本県でも同様の水害が考えられると想定。昨年9月、全国で初めて田んぼダムに取り組んだ新潟県を視察し、新年度から庄内地方で先行して事業を進めることを決めた。

2002年からこの事業に取り組んでいる新潟県では、協力する水田が県全体の約6%にあたる約9200ヘクタールに広がり、昨年夏の新潟・福島豪雨で減災の効果が証明された。

新潟大農学部の吉川夏樹准教授(農業水利学)によると、半分以上の面積で田んぼダムを実施していた新潟市南区の白根郷地区では、新潟・福島豪雨で農地約1873ヘクタールが冠水したが、降水量を考慮すると、田んぼダムを実施していなかった場合、約1・9倍の最大約3490ヘクタールが冠水していた可能性があるという。

吉川准教授は「河川改修やダムよりずっと安上がりで速効性があるのが利点」と強調する。

県庄内総合支庁では、地元の土地改良区から同意が得られた京田川や月光川流域、鶴岡市の湯田川地区などで実施していく方針。4月以降に農家を対象にした説明会を開催。田んぼダムの構造や、多少水位が上がってもコメへの影響がないことなどを説明し、協力してもらえる農家を増やしていく。

吉川准教授は「『なぜ上流の農家が、下流に協力しなくてはいけないのか』というライバル意識や、各農家でこだわりの排水方法も多い。どこまで広く同意を取り付けられるかがポイントになる」と指摘する。

田んぼダムに協力する庄内赤川土地改良区(鶴岡市)の担当者は「新潟市や庄内地方のような平野部で特に効果があると聞いている。地域の農業全体を守る良い策だと思い、前向きに取り組みたい」と期待している。

(写真)「田んぼダム」では、板で水をせき止めてためながら、板の下に金具を差し込んですき間を作り、奥の水路に少しずつ排水していく(新潟市で、県庄内総合支庁提供)

http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20120314-OYT8T00712.htm

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3/8up: 来たる3月12日、県知事あてに「県財政を圧迫する立野ダム計画中止を求める要望書」を提出します。

来たる3月12日、県知事あてに
「県財政を圧迫する立野ダム計画中止を求める要望書」
を提出します。
当日は10時半に県庁1階ロビーに集合です。
今のところ、中島さん以下3名程度は行ける模様です。
ご都合がつかれる方は、ぜひご参加ください。

●日時 3月12日(月)午前11時
●場所 熊本県庁10階1003会議室
●連絡先 中島康 熊本市島崎4丁目5-13
     電話 090-2505-3880
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2012年3月12日
熊本県知事  蒲島郁夫 様
                  立野ダムと白川流域の自然を考える県民の会(準備会)
                        連絡先 中島 康  熊本市島崎4丁目5-13
                        電話 090-2505-3880 FAX
096-354-2966

県財政を圧迫する
立野ダム計画中止を求める要望書
~世界遺産登録をめざす阿蘇に、高さ90mの巨大ダムはいりません~

 貴職におかれましては、「阿蘇くじゅう国立公園」の豊かな自然環境の保全、日本一の地下水都市・熊本の地下水の保全、そして白川流域の災害対策などに常日頃からご配慮くださっていることに、心から感謝申し上げます。昨年12月26日に貴職あてに提出いたしました「立野ダム計画および阿蘇と白川流域の自然保護に関する要望書」をお読みいただいていることと思います。

 立野ダムは、阿蘇外輪山(カルデラ)の唯一の切れ目、白川・黒川合流点のすぐ下流の立野峡谷(南阿蘇村・大津町)に国土交通省が計画した、高さ約90mの洪水調節専用の穴あきダムです。洪水時の白川の水は多くの火山灰を含みます。白川にダムを造っても、土砂や火山灰で早い段階で埋まってしまうことは明らかです。しかし、国土交通省は立野ダムの堆砂容量を明らかにしておらず、ホームページ等の資料にも全く記載されていません。

 平成12年頃の建設省(当時)の資料では堆砂容量230万m3だったのが、平成16年1月の資料では、堆砂容量150万m3、今年1月に大河原雅子議員事務所を通して公開された国土交通省の資料では堆砂容量60万m3(有効貯水容量10,100 千
m3-洪水調節9,500 千m3)と読み取れます。つまり、同じサイズのダムの堆砂容量を約4分の1にまで減らしていることを、国土交通省は公表していないのです。極めてずさんと言わざるをえません。

 また、立野ダムの総事業費は、平成23年度評価で、当初予算の2倍以上の905億円に膨れ上がりました。河川法第三章の第59条と第60条によると、立野ダムの総事業費の3割は熊本県が負担することになります。熊本県の負担額は905億円の3割、約271億円ということになります。つまり、県民1人あたり約15000円を立野ダムに負担することになります。川辺川ダムなどの例を考えるとさらに事業費が膨らむことが容易に考えられます。この財政難の中、許されることではありません。

 「立野ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」に熊本県も参加していますが、「できるだけダムにたよらない治水」への政策転換を進めるとの考えに基づき検討が進められていることはご承知のことと思います。熊本県の財政を圧迫し、熊本県民に膨大な負担を強い、環境への影響が甚大な割には治水効果が非常に小さい立野ダム建設を選ぶのではなく、より有効な治水対策を熊本県としても選択すべきです。

 県内の1級河川でダムがないのは白川だけです。コンクリートのダムをつくるのではなく、阿蘇の草原を守り、白川中流域の農業を守ることが、白川の治水や熊本の地下水の保全にもつながります。立野ダム建設中止を含め以下2点を要望します。

 1.「立野ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」で、ダム以外の治水対策を選択すること
   を熊本県の意見とすること。

 2.「立野ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」の傍聴を求める住民に対し、少なくとも
   1週間前には開催日時等を通知するよう、国土交通省に要請すること。
                                           以上

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緒方紀郎
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3/9 熊本市内で緒方さんを講師とした立野ダム問題についての学習会

熊本市内で緒方さんを講師とした立野ダム問題についての学習会(県議の後援会が主催するものですが)がありますので、
参加可能な方は是非ご参加ください。また知り合いの方に知らせていただればありがたいです。

3月9日みどり塾(県政報告会+学習会)
日時:2012年3月9日(金曜日)19時~
会場:パレア第3会議室
学習会テーマ:立野ダム計画の問題点
講師:緒方紀郎さん(立野ダムと白川流域の自然を考える県民の会(準備会))
主催:平野みどりとくらしを政治につなぐ会
お問合せ:平野みどりとくらしを政治につなぐ会事務所 096-319-4080
立野ダムと白川流域の自然を考える県民の会(準備会)Webサイト

緒方さんのプレゼン&質疑応答は7時20分位からの予定です。
よろしくお願い致します。

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2/27up: 傍聴に行こう!熊本市議会で田上辰也議員が立野ダム問題について質問。2月29日(水)10時、熊本市議会棟5階

緒方です。

熊本市議会の平成24年第1回定例会で、
田上辰也議員(市民連合)が、
立野ダム問題について質問を行います。

2月29日(水)10時、熊本市議会棟5階 です。
多数の傍聴をお願いします。

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2/25up:立野ダムの総事業費は、平成23年度評価で、当初予算の2倍以上の905億円に膨れ上がりました。

緒方です。
立野ダムの総事業費は、平成23年度評価で、当初予算の2倍以上の905億円に膨れ上がりました。
その、立野ダムの総事業費の3割は、熊本県が負担することになります。
(河川法第三章の第59条と第60条参照)

つまり、熊本県の負担額は905億円の3割、271.5億円ということになります。

熊本県民を180万人とすると、271億÷180万人=15000円の負担となります。
4人家族とすると、15000×4=6万円の負担です。

つまり、阿蘇のじいちゃんも、天草の赤ちゃんも、人吉の小学生も、
熊本に住んでいるかぎり1人当たり1万5000円を立野ダムに支払うわけです。
熊本県民は4人家族で、
6万円を立野ダムに支払うことになるのです。

このまま立野ダムが建設されるとなると、
905億円で収まるわけがありません。
川辺川ダムでは、当初予算の350億円が、
2650億円になり、4400億円になっても、
完成の目処すらつかなかったのですから。

「小さく生んで大きく育てる」のがダム事業のセオリーです。
喜ぶのは官僚とダム屋さんだけです。
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緒方紀郎
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2/21up: 熊本城マラソンに参加。4時間台で完走!

緒方です。

参加団体名を「立野ダム中止の会」で登録した
熊本城マラソンですが、
とても面白かったです。
目標の4時間台で完走できました。

熊本を盛り上げる、とてもよいイベントだと思いました。

ゴールで大会会長の幸山市長がいたら、
「立野ダム中止」を要請しようと思っていたのですが、
それだけはかないませんでした。

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2/6 高森での阿蘇ジオパーク会議に参加しました。

緒方です。
昨日、高森町でのジオパーク会議に参加しました。
講師の渡辺一徳先生(火山地質学)や、
阿蘇ジオパーク推進協議会の方のお話が聞けて、大変有意義でした。

ジオパークとは、火山・地質遺産+自然や文化的な遺産のことであり、
阿蘇ジオパークは来年秋頃「世界ジオパーク」認定を目指しているとのこと。

渡辺先生の講演の後で、立野ダムについての質疑もありました。
立野ダム水没予定地の中に、
北向谷原生林、立野峡谷、鮎返りの滝、数鹿流ケ滝、立野溶岩、
黒川橋(明治33年完成の巨大石橋)、白川第一橋梁(昭和2年完成の土木遺産の鉄橋)、
白川黒川合流点など、
たくさんの火山・地質遺産+自然や文化的な遺産があることが、
よく理解できました。

立野ダムが建設されようとしている立野峡谷は、
熊本が世界に誇るべきジオサイト(火山・地質遺産+自然や文化的な遺産)であり、
絶対に水没させてはならない。
立野ダムは絶対に建設させてはならないと
再認識することができました。

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2/1up: 緒方さんによるプレゼンテーション映像

2012.1.21 に大津で行われた勉強会にて録画した緒方さんプレゼンテーションです。

PDF版はこちらです。2.1版
https://kawabegawa.jp/tatenodam/pdf/stoptatenodam20120201s.pdf

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1/30up:要望書を一括アップしました。


・熊本市長へ抗議文 2011.10.7
https://kawabegawa.jp/tatenodam/pdf/yobo20111007.pdf


・流域自治体へ要望書 2011.11.8
https://kawabegawa.jp/tatenodam/pdf/yobo20111108.pdf


・国交省へ要望書 2011.12.1

https://kawabegawa.jp/tatenodam/pdf/yobo20111201.pdf


・流域自治体へ要望書 2011.12.26

https://kawabegawa.jp/tatenodam/pdf/yobo20111226.pdf

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1/6up: 1月15日(日)大津町を自然エネルギーの町にしよう!第7回講座。全チームからの報告・提案合戦 & 立野ダムと白川の自然

白川の立野ダム計画のトンデモぶりと、逆に際だつ北向山や岩戸峡谷の貴重な美しさを、
熱血小学校教師・緒方紀郎さんがスライドをふんだんに使いながら語ってくれます。
郷土について学び、住民の力で、かけがえのない郷土を守りましょう!

1月15日(日)、午後3時30分から、大津町のオークスプラザにて、参加無料です。

OZUげんき塾運営:大津町まちおこし大学自然環境学科
大津町を自然エネルギーの町にしよう!
第7回講座のご案内
~ テーマ~全プロジェクトの進行状況と今後の展望

●日程実施日1月15日(日)
開講時間午後1時30分~
開講場所オークスプラザ1階研修室3

大津町町民交流施設(オークスプラザ)
http://www.town.ozu.kumamoto.jp/product/sisetsu/okusu.html

●内容
① 全チームからの報告&提案合戦(1:30 ~3:20)
「光・水・バイオ・風」の各チームリーダーから現在の進行状況と今後の展望について報告していただきます。この機会にチームの枠を越えて、有用な情報、建設的な提案、そしてヒラメキ(!)を出し合い、協力し合って活動のスケールを大きくしましょう。
私たちの初心「大津町を自然エネルギーの町にしよう!」を現実のものにするために。

② 特別講座“立野ダムと白川の自然”(3:30~4:30)
立野ダム計画は立案後30年経った今でも生きています。
白川流域や上井手、下井手が大津町の自然エネルギー生産地として重要な存在であることから、今回特別に、ダムの実体と大津町に及ぼす影響について基礎学習会を企画しました。講師は「川辺川を守る県民の会」でも活躍しておられる熱血小学校教諭、緒方紀郎さんです。
大津町民すら知らない北向山や岩戸峡谷の自然も、謎の石橋も、スライド上映で見ることができますよ。どうぞお楽しみに!

次回・次々回講座のご案内
第8回:2月12日(日)午後1時30分から、オークスプラザにて実施予定。
テーマは“大津町の新・自然エネルギービジョン”です。

第9回:2月19日(日)午後1時から、オークスプラザにて実施予定。
テーマは“自然エネルギー事業実現へチームバイオマスの挑戦”です。

ご連絡・お問い合わせ:090-3986-4795(げんき塾・野村)

(ご案内チラシ添付)

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