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1/11up: 立野ダム本体工事向け予算化 概算要求で国交省(熊本日日新聞)

http://kumanichi.com/news/local/main/20130111002.shtml

 民主党政権下でダム事業の見直し対象となり、昨年12月に事業
継続が決まった国営立野ダム建設事業(南阿蘇村、大津町)で、国
土交通省が2013年度政府予算案の概算要求に本体工事に向けた
予算を盛り込むことで最終調整していることが10日、分かった。
 立野ダムは1983年に事業着手。総事業費917億円で、残事
業費は491億円となっている。基礎掘削などダム本体工事は着手
しておらず、民主党政権に移行した2009年以降は工事用道路の
補修などにとどまっていた。国交省は計上額の詰めを急いでいる。
 立野ダムは民主党政権が検証対象とした全国83ダム事業の一つ。
事業主体の国交省九州地方整備局は11年1月から検証作業に着手
し、昨年9月、ダム案が最も有利とする検証結果を提示した。
 同12月、羽田雄一郎国交相(当時)は検証結果や外部の事業評
価監視委員会、流域7市町村、蒲島郁夫知事の意見を聴くなどの手
続きを経て、事業継続を最終判断していた。「国土強靱[きょうじ
ん]化」で公共事業の拡充を打ち出した自民党政権が発足し、前政
権の方針を踏襲する判断をしたとみられる。
 ただ、環境への影響などから一部の地元団体が建設反対を訴えて
いる。(原大祐)

【写真】白川の立野ダム建設予定地を上流側より望む=南阿蘇村、
左は大津町

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1/1up: 熊日~取材前線 立野ダムは必要か 横山千尋(熊本総局)

 民主党政権が代替治水策を含め検証し、継続が
決まった立野ダム建設事業(大津町、南阿蘇村)。
先の衆院選で「国土強靭化」を掲げた自民党が
政権に返り咲き、ダム本体着工に向け事業が加速
する公算が大きくなった。
 ダム予定地一帯は、カーテンのように切り立っ
た「柱状節理」や広葉樹に覆われた美しい渓谷が
連なる。国指定天然記念物「阿蘇北向谷原始林」も
広がり、まさに世界の阿蘇の″玄関□″にふさわ
しい絶景だ。ダムが完成すれば景観は一変する。
美しい渓谷には高さ約90メートル、幅約200メ
ートルの巨大なコンクリートがそびえる。世界遺
産登録や世界ジオパーク認定を目指す阿蘇地域に
とってイメージダウンは必至だろう。
 立野ダムの洪水調節能力は毎秒200トンのカッ
ト。650トンをカットする県営市房ダム(水上村)
よりも効果は小さい。総貯水容量も約1千万トン
と、市房ダム(約4千万トン)の4分の1だ。
 果たして立野ダムは必要なのか―。白川水系の
治水対策を取材すればするほど疑問が膨らむ。ダ
ムの治水効果に比べ、貴重な生態系や自然環境、
景観などダムによって失われる阿蘇の財産があま
りにも大きいからだ。
 7・12豪雨災害を受け、国交省と県は白川水
系で今後5年かけ、総事業費423億円の大規模
対策に乗り出す。河川改修のほか、貯水容量約3
50万トンの遊水池も計画。単純計算では同規模
の遊水地をさらに3ヵ所整備すれば立野ダムの総
貯水容量に匹敵する。
 同省は「ダム案が最も有利」と結論付けたが、
本当にそうなのか。423億円の大規模な白川改
修計画に、立野ダムの残事業費491億円を加え
れば、環境や景観に配慮した代替治水策が可能で
はないか。

熊本日日新聞 2012年12月31日

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12/31up: 12月28日、水害被災住民と白川改修に関する要望書を提出しました。

立野ダムによらない自然と生活を守る会です。

12月28日(金)11時より12時過ぎまで、熊本県庁本館1003会議室にて、
白川の改修計画に関する熊本県知事あての要望書を提出し、意見交換を行いました。
今回、当会と水害被災住民が初めて一緒になって、総勢16名で要望書を出しました。

熊本県議3名(平野県議、松岡県議、西県議)と、熊本市議2名(田上市議、那須市議)も同席されました。
水害被災住民は、立野ダム建設を求めているのではなく、「治水対策」を求めていることは明らかです。

10月に熊本県は住民に対する説明会を開き、白川の県管理区間(小磧橋より弓削町までの9.6キロメートル)の新たな河川改修計画を発表しました。この新たな改修計画を高く評価しますが、吉原町を中心に新たな改修計画に対する疑問を持つ住民が多いのもまた事実です。

平成14年の河川整備計画では、7.12豪雨災害でも浸水した白川橋(高速道路橋)の右岸側(ホシサン醤油周辺)をメインに川幅を拡張することになっていましたが、今回の県の新たな河川改修計画では、白川橋(高速道路橋)から武蔵橋にかけては、左岸側の高さ20m超の崖(河岸段丘)をごっそりと掘削する計画になっています。どう考えても右岸側の浸水した箇所の川幅を広げるのが理にかなっているのですが、左岸側の川幅を広げるのは、某県議の土地が絡んでいるからだという声も上がっています。
提出時の写真を1枚添付します。(手前が県職員)
以下、要望書です。

===================================
                            平成24年12月28日
熊本県知事  蒲島郁夫 様
          立野ダムによらない自然と生活を守る会 代表 中島 康
           7.12水害被災者有志の会
              代表 熊本市東区石原3丁目9-40  西島武継
                 熊本市東区吉原273-3    宮本和隆
                 熊本市東区吉原268      林田真寿夫
           年穂神社  総代              坂口茂弘
           熊本市託麻北校区吉中町内自治会長      林田建一
           日本野鳥の会熊本県支部           田中 忠
              代表連絡先 熊本市西区島崎4丁目5-13 中島康
                    電話 090-2505-3880 FAX 096-354-2966

要望書
 貴職におかれましては、阿蘇くじゅう国立公園と白川流域の豊かな自然環境の保全、日本一の地下水都市・熊本の地下水の保全、そして白川流域の災害対策などに常日頃からご配慮くださっていることに、心から感謝申し上げます。
 さて、10月23日から3日間にわたり、熊本県は住民に対する説明会を開き、白川の県管理区間(小磧橋より弓削町までの9.6キロメートル)の新たな河川改修計画を発表しました。平成14年の河川整備計画では同区間は毎秒1500立方メートルを目標に整備することになっていましたが、今回の計画では熊本市街地と同じ毎秒2000立方メートル以上に流下能力が向上するとのことです。
 この新たな改修計画を高く評価しますが、計画では240戸もの用地買収や大幅な川幅拡張、河道掘削等が必要となります。「住民参加」「環境重視」の河川法の精神を考えても、住民の疑問に対する丁寧な説明が必要となります。国土交通省が平成14年に白川の河川整備計画を策定した際も、計画に住民の意見を多く取り上げています。
 下記3点について、熊本県は説明会を開き、説明責任を果たすとともに、住民 ?が十分納得できぬまま事業を進めることがない様、強く要望します。また、該当地区の詳細な計画平面図、200m毎の河道断面図、河道流下能力算定表(200m毎の地点ごとのH-Q式が掲載されたもの)等を用いた客観的な説明がなされることを要望します。
 説明会開催の日時、場所等について、1月11日までに回答を求めるところです。

      記

1.7月12日豪雨災害で、吉原橋周辺では両岸とも2m以上の浸水被害を受けました。今回の改修計画で吉原町では、その上・下流が川幅を拡張する計画になっていますが、吉原町では川幅を広げずに5mもの河道掘削が行われるとの説明を受けました。吉原橋周辺は河道に土砂がたまりやすい地形となっており、これまでも中洲の土砂を何度撤去しても洪水の度に新たな土砂が堆積しています。河道掘削しても今後の洪水でまた河道が土砂で埋まってしまうことが容易に考えられます。また5mもの掘削は、河川環境へも悪影響を与えます。ここでは白川漁協組合員が簗かけによる漁業を行っており、河川環境に与える影響を考えても掘削は1m程度が限度だと思われます。さらには、5mの河道掘削よりも川幅を拡張したほうが工事費も安くなると考えられます。住民は、吉原町上・下流同様の川幅拡張と河川環境に配慮した土砂のしゅんせつ、河川管理道路の設置、新吉原橋の高さを上げること等を求めています。

2.石原3丁目の白川が右へ大きく蛇行している箇所では、リバーサイドゴルフクラブより上流左岸の川幅拡張が計画されていますが、これでは白川があふれた場合、あふれた洪水がリバーサイドゴルフクラブを直撃することになります。また、旧白川漁協事務所周辺では、目標流量が毎秒1500立方メートルしかない平成14年の河川整備計画時の図面では川幅を拡張することになっているところが、今回の改修計画ではそのままになっています。

3.白川橋(高速道路橋)から武蔵橋にかけては、左岸側の高さ20m超の崖(河岸段丘)を掘削する計画になっています。目標流量が毎秒1500立方メートルしかない平成14年の河川整備計画時の図面では、今回の豪雨災害でも浸水した右岸側(ホシサン醤油周辺)の川幅を拡張することになっていましたが、今回の改修計画では改修されないことになっています。この区間の左岸側の河岸段丘は貴重な樹林帯となっており、多くの野鳥など貴重な生物の生息地となっています。貴重な景観も失われます。左岸の河岸段丘を掘削したほうが、改修費も高くつき、工事期間も長くかかることが容易に考えられます。住民は、左岸側の樹林帯の掘削を極力避け、右岸側の浸水した箇所の川幅を拡張することを求めています。
                                     以上

12/31up: 12月28日、水害被災住民と白川改修に関する要望書を提出しました。 はコメントを受け付けていません

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12/25up: 報道~立野ダム反対 市民団体訴え 下通でビラ配布

熊日さん いつもありがとうございます。

————————————
 国土交通省の立野ダム(南阿蘇村、大津町)
建設事業に反対する市民団体が24日、熊本市
中央区の下通アーケードでダム反対のビラを
買い物客らに配った。
 団体は「立野ダムによらない自然と生活を
守る会」(中島康代表)。北向谷原始林など自然
や生態系への影響、穴あきダムによる洪水調
節の限界など、守る会が考える立野ダムの問
題点を指摘している。
 この日は、クリスマスイブでにぎわう街頭
にメンバー10人が繰り出し、ビラを配布。中
島代表(72)=同市西区=は「世界の阿蘇にダ
ム計画があることを、まずは県民に認識して
ほしい。その上で、ダムの弊害を周知してい
きたい」と話していた。
 立野ダムは民主党政権のダム事業見直しの
対象となったが、検証作業の結果を受け国交
相は12月、事業継続を決定した。(川崎浩平)

2012年12月25日 熊本日日新聞

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12/18up: 立野ダム継続で市民団体が抗議文  報道

立野ダム継続で市民団体が抗議文 
http://www.kab.co.jp/pc/auto/news/news_20121218.html#id_7
{動画もあります}
国が「継続」の方針を決めた白川上流の立野ダム建設事業を巡り市民団体が県に抗議文を提出しました。抗議文は「ダム案に異存はない」とする蒲島知事や、熊本市長などに宛てたもので、河川改修による治水を求める「立野ダムによらない自然と生活を守る会」が提出しました。大雨や災害の際にダムが洪水調節機能を失い災害を起こす危険性や、建設による自然環境への影響を指摘した上で「説明責任を果たすべき」、「独立・中立の機関による事業の審査を行うべき」と抗議しています。立野ダム建設事業は民主党政権下で見直しの対象となり河川の掘削などダム以外の5つの治水案とダムを建設する案をコストや安全度などで比較・検証して今月、国が「継続」を決めました。団体の代表を務める中島康さんらは「流域での公聴会でも住民から反対意見しか出なかった上、国の調査でダム建設により42種類もの重要な動植物が消失する恐れがあることがわかっている」、「継続するのは間違っていて中止させるために世論を高めたい」と話しています。


立野ダム容認に抗議文
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201212181646500111

今月初め、国土交通省が事業継続を決めた立野ダムですが、県知事がダム建設を容認したことは将来に禍根を残すと市民団体が抗議しました。
(立野ダムによらない自然と生活を守る会中島康代表)「国交省の情報のみで立野ダム建設を容認した熊本市長、熊本県知事は、あまりにも無責任と言わざるを得ません。
」県に抗議したのは「立野ダムによらない自然と生活を守る会」の中島康代表らです。
中島代表らは「公聴会では30人の住民が意見を述べたが、『立野ダム案がよい』とした人は一人もいなかった」と指摘、知事に対し「ダムについての討論ができるような説明会を開いてほしい」と要求しました。
また、通常この規模のダムであれば3年程度で建設できるはずだが、それが10年もかかる予定であるのはそれだけ地盤が脆弱であることを示しているとして将来に禍根を残すと訴えました。
この抗議文は国土交通省や熊本市に対しても提出することにしています。

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12/8up :News共有 立野ダム建設事業 国が「継続」決定

立野ダム建設事業 国が「継続」決定
http://www.kab.co.jp/pc/auto/news/news_20121206.html#id_1
継続か中止かを巡って検討が続いていた南阿蘇村の立野ダムの建設
事業について国は「継続」の方針を決定しました。国土交通省が6
日、決定したものです。立野ダム建設事業の検証は民主党政権下で、
2010年9月から始まり、国がダム建設案と川幅を広げるなどダ
ムによらない治水対策案の合わせて6案を検討してきました。その
結果、ダム建設案がコスト面で優れ最も効果が早く出るなど、総合
的に最も優位として「継続」を決めました。検証の過程では自治体
からダム建設を要請する声があがる一方で一部住民から、環境問題
などを理由に建設反対の声もあがっていました。幸山政史熊本市長
は「白川の水害の経験教訓を踏まえ、治水対策の強化を求めてきた
ところでもありますし、速やかに事業に移って頂きたい」とコメン
ト。また、蒲島知事は「白川水系の総合的な治水対策をスピード感
を持って推進していく」などとコメントしています。

立野ダム建設継続決定
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201212061732590111
国土交通省は建設をストップしていた立野ダム事業についてきょう
「継続」とする方針を決定しました。
この決定により具体的な本体工事に入るための条件が整ったことに
なります。
国土交通省によりますと治水対策のため南阿蘇村の白川に建設計画
が進められている立野ダムについて、他の治水対策案ーダムなしの
河川掘削案や遊水池案など、最終的に7つの案と比較検討した結果、
コストや実現の可能性などから立野ダム案がもっとも優位だとして
継続を決定したということです。
具体的な工事再開の時期などは未定ですが、この決定により、これ
までの「新たな段階に入らない」という方針は解消され、本体工事
に取り掛かる条件が整ったことになります。
蒲島知事は、今回の決定に対し「今年7月の大水害を踏まえ国と連
携しながら立野ダムを含めた総合的な治水対策を推進していく」と
して国に対してはダムに関するコスト縮減や環境保全対策に最大限
努力すること、それに住民へ丁寧に説明していくことなどを求めて
います。
また、建設促進期成会会長の幸山熊本市長は「熊本市ではダムを含
めた改修案が優位性が高いのではないかと表明してきたので今回の
継続の方針決定を受けて速やかに事業に移っていただければと思い
ます。
」と述べ、選挙期間中の継続決定には戸惑いも感じるとしながらも
政府の決定を歓迎しました。

立野ダム建設継続を国が決定
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004000391.html
3年前から事業が一時凍結されている白川上流部の立野ダムについ
て、国は、ダムを建設する場合と、ほかの方法で実施する場合の比
較・検証を行った結果、費用対効果の観点からダム建設を継続する
方針を決めました。
南阿蘇村と大津町にまたがる地域に計画されている立野ダムを巡っ
ては、九州地方整備局が白川の治水と利水対策について、ダムを建
設する場合と、ほかの方法で実施する場合の比較・検証を行った結
果、コストや実現性などの観点から「ダム建設を継続することが妥
当だ」とする検討結果を今年10月にまとめました。
その後、外部の専門家でつくる事業評価監視委員会でもダム事業の
継続を容認する判断を示したことを受けて、九州地方整備局は立野
ダム建設を継続するとする方針案を決定し、国土交通省に報告して
いました。
これを受けて国土交通省の羽田大臣は、6日、ダム事業を継続する
方針を決定しました。
この国の決定について蒲島知事は、「県としては、九州北部豪雨を
踏まえ、国と連携しながら、白川水系の総合的な治水対策をスピー
ド感をもって推進して行く覚悟だ。国には、コスト縮減や環境保全
対策に最大限努力するとともに、住民に対して丁寧に説明していた
だくよう要望する」とコメントしています。

12月06日 18時08分

立野ダム本体工事可能に 国交相、事業継続決定
http://kumanichi.com/news/local/main/20121207002.shtml
 羽田雄一郎国土交通相は6日、民主政権のダム事業見直し対象に
なっていた立野ダム建設事業(南阿蘇村、大津町)について、事業
主体の同省九州地方整備局(九地整)が「ダム案が最も有利」とし
た検証結果を妥当として、事業の継続を決定した。
 同ダム建設を容認した国交相の最終判断を受け、同事業は、約2
年間凍結されていた本体工事の着手が可能になる。
 同ダムをめぐっては、九地整が河道掘削や遊水地など治水策の代
替5案をコスト、安全度などで評価・比較し、「ダム案が最も有利」
とする検討結果をことし9月に提示。外部の事業評価監視委員会も、
流域7市町村の意向や「ダム案に異存はない」とした蒲島郁夫知事
の意見を踏まえ、九地整の「継続」方針を了承していた。
 国交相は、国の有識者会議の意見も参考にした上で、「総合評価
でダム案が優位であり、事業継続は妥当。検証手続きも国の基準に
沿って適切だった」と結論づけた。
 同ダム事業には、環境への影響などから見直しを求める意見も強
く、九地整が「ダム案が有利」とする検討結果を示した地元公聴会
でも、市民団体などから反対、疑問の声が相次いだ。
 立野ダムは白川に建設する洪水調整専用の穴あきダムで、198
3年に事業着手。総事業費917億円で、残事業は491億円。
(渡辺哲也)

【写真】立野ダム建設予定地を白川上流側より望む=10月、南阿
蘇村、左は大津町

立野ダム:建設継続へ 歓迎と反対の声交錯 /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20121207ddlk43010468000c.html
 ダム事業見直しで凍結されていた立野ダム(予定地・南阿蘇村な
ど)の建設継続を国土交通省が6日決定し、蒲島郁夫知事は「7月
の九州北部豪雨災害で治水の重要性を改めて認識したところだった」
と歓迎した。
 白川改修・立野ダム建設促進期成会会長の幸山政史・熊本市長も
報道陣の取材に対し、九州北部豪雨水害を受けた治水対策として早
期建設を訴えた。一方で蒲島知事、幸山市長ともに、国に対しコス
ト縮減や環境対策、流域住民への十分な説明を求めた。
 幸山市長は衆院選期間中の決定に「少し意外だったが、今の政権
が進めてきたことなので、その責任を果たすという意味にも取れる」
と印象を語った。一方で事業の必要性が検証された2年間を振り返
り「政治に振り回された感がある」と述べた。
 事業に対しては環境への影響などを懸念し反対も根強い。河川改
修などを求めてきた「立野ダムによらない自然と生活を守る会」の
中島康代表は「住民無視の一方的な決定」と話した。【取違剛、松
田栄二郎】

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12/1 up:立野ダム問題を分かりやすくまとめたブックレット完成!本日より通信販売を始めます。

立野ダム問題を分かりやすくまとめたブックレット完成しました!
昨日、出版社よりブックレット1000冊が届きましたので、本日より通信販売を始めます。


検証・2012年7月白川大洪水
世界の阿蘇に立野ダムはいらない
~住民が考える白川流域の総合治水対策~

編者:立野ダム問題ブックレット編集委員会
   立野ダムによらない自然と生活を守る会
出版元:花伝社 A5判88ページ
定価:840円(税込)

■通信販売について
立野ダム計画の問題点と今後求められる白川流域の災害対策を、
住民の立場からまとめたブックレットを出版しました。
是非お読みください。
(表紙の載ったチラシを添付いたしました)

このブックレットは全国の主要書店にも並びますが、
当会でも出版社から1000冊買い取っています。
皆様もぜひブックレット販売にご協力ください。
できれば、一口1万円で、15冊引き取っていただければありがたいです。
そして、立野ダム問題を、あちこちに広げていただければ大変ありがたいです。

○販売価格 1~4冊まで :1冊840円×注文冊数+送料80円
  5~14冊まで:1冊700円×注文冊数(送料はサービスします)
  15冊:1万円(送料はサービスします)

○注文方法 ハガキ、FAX、メールにてお願いします。
「立野ダムブックレット注文」と明記した上で、冊数、氏名、送付先、電話番号を明記してください。
  郵送:〒862-0909 熊本市東区湖東2-11-15 緒方紀郎宛
  FAX:096-367-9815
  メール:stopdam@aso3.org

○支払方法 ブックレットに同封する郵便払込用紙にてお願い致します。

※すでに先行予約を11口(165冊)受け付けています。
先行予約分は本日郵送したいと思います。
50口(750冊)を目標にしていますので、どうぞよろしくお願い致します。

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11/26up: 立野ダム 国交相は慎重に判断、説明を(くまにち社説)

立野ダム 国交相は慎重に判断、説明を

http://kumanichi.com/syasetsu/kiji/20121126001.shtml

2012年11月26日

 ダム事業の見直しに関する国土交通省の有識者会議は、白川の洪水防止を目的とした立野ダム(南阿蘇村、大津町)建設事業について、事業主体の同省九州地方整備局が継続と判断した方針を追認した。これを受け国交相が建設の是非を決定する。事業は大きな岐路に差し掛かった形だが、流域住民の間で推進論と反対論が交錯している上、ダム計画自体を知らない県民も少なくないことを踏まえ、国交相には慎重な判断と丁寧な説明を求めたい。

 国交省が2002年に策定した白川水系河川整備計画は、20~30年後を目標に熊本市街地での流量を現在の毎秒1500トンから2000トンに増やす。さらに立野ダムと黒川遊水地群で合わせて300トンをカットすることで、基準地点の代継橋付近を2300トンの洪水に対応できるようにする。

 立野ダムは、最下部に三つの穴を設ける穴あきダム。関連工事は1983年に着手し、本体工事を残す。総事業費は当初425億円としていたが、現在は917億円に膨らみ残事業費は491億円。民主党政権に交代後、検証対象とされた全国83ダムの一つで、九地整が県や流域市町村などと検証作業を実施。河道掘削や輪中堤などのダム以外案に比べダム案が最も有利と結論付けた。

 特に、今年7月12日の豪雨で熊本市北区の龍田地区が甚大な浸水被害に遭ったことを受け、行政側の動きは加速した。知事と熊本市長がダムに期待する姿勢を明確にし、県議会と同市議会も9月定例会で建設推進を求める意見書を可決した。

 龍田地区などに「ダムを含め早期の治水対策を」という強い声がある通り、対応にはスピード感が不可欠だ。ただ、気になるのは賛否の議論が流域全体で熟しているかどうか。国交省とダムに反対する市民団体の間には多くの見解の相違がある。

 まず、費用対効果をめぐって同省は「完成までの費用はダム以外の案よりダム案が一番少なく、10年後に最も効果が期待できる」と結論付けている。それに対し市民団体は「ダム以外の事業費を過剰に見積もった結果であり、完成まで10年かかるのは即効性を欠く」と反論する。

 安全度に関して同省が「整備計画に掲げた目標達成にはダムが最も有利」としているのに対し、市民団体からは「熊本市ではダムによって20センチほど水位が下がる程度で、効果は限定的」との指摘もある。

 環境面では同省が「通常は水を流す穴あきダムのため生態系への影響は少ない。環境保全措置も実施する」と強調。市民団体は「穴あきダムでも堆砂による水流の遮断は避けられない。予定地の原始林や阿蘇の景観も損なう」と批判する。

 公聴会を済ませたとはいえ、こうした議論を置き去りにしたままの判断は禍根を残しかねないことを、国交相には念頭に置いてもらいたい。

 仮にただちに着工したとしてもダム完成までの10年の間に、「7・12」級の豪雨がいつ発生するか分からない。ダムの判断とは別に、中下流域の河道変更、川幅拡張、河床掘削、橋の架け替えといった総合的な河川改修は、国と県が待ったなしの姿勢で取り組んでほしい。

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11/24up: 「ダム解体の時代へ」田中優の“持続する志”

転載します。

■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□

田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第185号
2012.11.24発行

※このメルマガは転送転載、大歓迎です。

■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□

□◆ 田中 優 より ◇■□■□

「ダム解体の時代へ」

▼ 脱原発の裏で進むダム建設

 原発問題がクローズアップされる一方で、こっそり進められているものがダム建設だ。

 かつて象徴的に言われていた西の「川辺川ダム」、東の「八ツ場(やんば)ダム」。
川辺川ダムは知事の決定によって一応は止まっているが、八ツ場ダムは推進されている。

 戦後のはげ山から森が回復したことで、流れ出る水はずっと減っているというのに。
どこにダムが必要な理由があるというのか。他の地域で進められるダムも推して知るべ
しだ。

 北海道から沖縄まで、ダム建設が進められる。どれも合理的な理由は見当たらない。
見当たるのは地方であえいでいる建設会社のわずかな利益と、原発が作れなくなった
ゼネコンの利権、政治家たちのだみ声だけだ。

 北海道の静内にある二風谷ダム。堆積した砂によってわずか5年で貯水池が埋まり、
そのせいで上流に洪水をもたらし、あてにしていた「苫小牧東部開発(苫東開発)」は
企業が来なくて水は売れず、発電もできない。ダムの造られた沙流川は「砂が流れる川」
という意味なのだから、最初から埋まることはわかりきっていた。しかしその上流に、
さらに役立たない平取ダム建設が計画され、これに対する「有識者会議」は「他の選択
肢よりも有利」と答申し、建設されようとしている。

 数年前、レンタカーを借りてダム予定地に出かけてみた。低い山が連なる中、ここしか
ないだろうと考えて車を停めた谷こそダム予定地だった。

 役立たずに砂で埋まったとき、有識者の皆様には賠償してほしい。北海道のサンルダム
も全く同様に意味がない。推進する下川町は、森の保全で名ばかり有名になっているがダ
ム建設で川を壊している。

  愛知県の豊川には、すでに工業用水道と水害防止、河川維持用水を理由にして設楽
(したら)ダムが建設されようとしている。しかし水はこれまでの開発で十分にあるし、
水害地点とされる場所ではほとんどダムは役立たない。流域のアユの生息を理由にする
「河川維持用水」に至っては、ダムがない方がよほどいい。山口には成瀬ダム、長崎に
は石木ダム、熊本には立野ダム、全国津々浦々に数限りなくダムが新設されようとして
いる。

 山形の清流、小国川には意味不明な「穴あきダム」が予定される。穴あきダムは洪水
のときだけ水を少しずつ流すためだけのものだ。地元の漁協は完全に拒否しているのに
ダム建設を止められない。

 「有識者」とは、「思慮も知識もないが、物分りだけはいい」人を指す言葉でしかな
い。その議事録を見ると驚く。かつて洪水が起きたとされる場所は高台の上だ。川の水
が坂を上り、高台に上るというのか。もちろん現実には起きていない。しかしそれを防
ぐのにダムが必要で、それが最も安い方法だという。

 無能な有識者を弾除けにして、官僚・ゼネコン・政治家たちが国土を壊し続けている。

▼むごい未来を残す開発

 子どもの頃、近所の小川でたくさん遊んだ。魚やシジミを取り、川沿いの林で虫取り
したり栗拾いやクルミを取って遊んだ。ぼくがダムに反対するのは、そこにある生き物
たちを追いやるのがいやなのだ。

 ぼくは自分が虫だったらどこに集まるかと考え、魚だったらどうするか考える。その
大切な友人たちの棲み家を失わせるのはしてはいけないことだと思うのだ。

 ぼくは保守主義者だ。再生できないのに自然や生き物たちの棲み家を壊し、未来の
子どもたちの育つ場を奪っていく。多くの人はすでに清流を知らない。

 たとえば川に入って足元がぬるぬるするのはダムのせいだ。水は貯めると腐ると言わ
れるように、ダムで水を貯めれば水は微生物だらけになる。その微生物が下流の石の
周囲で懸命に生き残ろうとするからぬるぬるになるのだ。もはや上流にダムのない川は、
全国にほとんどない。

 もっと以前には、川は魚を踏まずに渡ることはできなかった。産卵期になると、遡る
魚群によって川は黒く盛り上がり、その魚を狙う動物たちで賑わう場になっていた。
海外ならまだ見ることができるが、日本では失われてしまった。

 水生昆虫が多いことが魚を支え、魚が動物を支え、その動物たちが森に養分を届けて
いく。アイヌは川を海から遡るものと考えるように、山の養分は生き物たちの遡上なのだ。
本当はこの美しい景色の話をしたい。しかしいまや失われてしまったのに、子どもたちに
伝えたとしても酷なだけだ。そう思うと言葉を失う。

「この水の色、神秘的ね」

『それはダムのせいで水が腐ってしまった色だ』、

「鯉がいるから水がきれいなのね」

『鯉は水が汚れていないといられない魚だ』、

「やっぱり地場のウナギはおいしいわ」

『この皮の厚さは中国産だ。国内のウナギは絶滅寸前、ウナギがおいしいむつ小川原は、
六ヶ所村再処理工場からの放射能汚染が見つかっている』…。

▼ダム建設からダム解体の時代へ

 この秋、産卵のために琵琶湖に遡上するはずのアユの数が以上に少なかった。あち
こちで異常に数が少ないと聞く。琵琶湖のアユが各地に放流されているアユの元だ。
各地の川はダムや河口堰に阻まれ、自然にアユが遡上できない。

 しかし今年、ダムが解体され始めた球磨川の荒瀬ダムではウナギが戻ってきたそうだ。
来年はアユがたくさん遡上しそうだが、その少し上流には瀬戸石ダムがまだ残されてい
る。ダムを造ることより解体すべきなのに、未だに無意味なダム建設が進んでいく。

 全国で水は余っている。人口も減っているのになぜダムを造るのか。いまや発電用の
ダムは造られていないし、世界的に流れを壊さない小規模水力発電が主流になっている。

 下流域の治水のためなら、人口集中地域の上流に遊水地を造ればいい。氾濫原だった
はずの低湿地は人の住まないエリアに戻せばいい。それは今、アメリカで進められてい
ることだ。

 原発神話は福島原発事故で壊れ始めた。しかしダム神話は未だに根深く根付いたままだ。
ダムは安全ではないし、いつかは流れてきた土砂に埋まる。さらに巨大ダムは群発地震を
招く。いまや川はどぶに変わり、人々が集える空の広い場所ではなくなってしまった。

 地球は人間のものではないし、ましてやゼネコンや官僚たちのものではない。いまや
日本の川の水の半分以上が取水されて管路を通る。その水を川に戻そう。人間は、一時
だけ地球に間借りする存在に戻るのがいい。

 ダムは造るときを終えて、解体すべき時期に入っている。

(※ 川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、好意を得て転載しています。)

★ 田中優ブログにて「降雨量と直接流出量の変化」のグラフを添付しています。
  http://tanakayu.blogspot.jp/2012/11/blog-post_8746.html

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◇■ 11月27日(火)愛知・日進市「これからのエネルギーを考える」 ■◇

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田中優講演会
「これからのエネルギーを考える ~原発のない社会へ私たちに出来ること~」

日時 11月27日(火) 10:00~12:00

会場 日進市民会館 小ホール

参加費 組合員 無料 /組合員外の方は資料代200円

主催 生活クラブ生協 脱原発活動推進プロジェクト

申込 愛知本部 052-806-5871 担当:津島

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 ◇■ 12月の天然住宅バンクミーティング ■◇
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どなたでも参加できる、天然住宅バンクのミーティングです。
田中優ももちろん出席します。

日時  12月18日(火) 19:00
場所  東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル4F
参加費  無料

 ▼お申し込み受付はこちら
 http://tennen.org/bankentry.html

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 ◇■ 11月~12月講演会情報 ■◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月25日(日) 13:00 日本教育会館ホール(東京)
11月27日(火) 10:00 日進市民会館 (愛知)
11月29日(木) 18:30 益田市合同庁舎 5階(島根)
11月30日(金) 10:00 +R リンケンモデルハウス(島根)

12月 1日(土)       ピースボート脱原発クループ
  ~ 4日(火)       福岡→韓国・釜山→沖縄
12月 6日(木) 18:00 EROSA(宮崎市)
12月 7日(金) 18:00 地域交流センター歩歩路(静岡・島田市)
12月 8日(土) 10:35 地球市民かながわプラザ(横浜市)
12月 9日(日) 12:00 吉祥寺ROCK JOINT GB (東京)
12月15日(土)       仙台
12月16日(日)  14:30 クーポール会館(静岡市)
12月18日(火) 19:00 ASKビル4F (東京・新宿)
12月21日(金) 10:30 神奈川県民ホール(横浜市)

各講演会の詳細は随時 田中優公式HPの講演会情報にアップされています。
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11/14up: 北向山を撮って素晴らしさを広めよう!白川~北向山 秋の撮影会 11/23(金祝)

大津の“守る会”有志と、帆足さん(ふるさとの夢と文化を育てる会)がコラボして
白川~北向山 秋の撮影会 を企画しました。

のんびり白川散歩を楽しみながら思い思いの写真を撮りましょう。
そして『白川写真展』(流域各市町村で開催準備中)で皆さんに披露し、
白川・北向山の素晴らしさ、貴重さを多くの人に知ってもらいましょう!

24年11月23日(金曜祝日) , 10:00~15:00

集合:JR立野駅前 9:30受付
参加費:1000円(昼食付き)

※お申し込みは:帆足さん 090-4994-1881
        大津の野村 090-3986-4795
 お弁当の数がありますのでふるって事前申し込みをお願いいたします!
        (当日飛び込みもOKです)

チラシはこちら
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