4月16日の熊本地震1周年「立野ダム予定地はどうなっているのか」

昨日(4/16)の連続シンポジウム 熊本地震1周年「立野ダム予定地はどうなっているのか」に参加された皆さん、ご苦労様でした。約100名の参加で、講師の新村先生のお話も分かりやすく、好評でした。

事務局からの報告「立野ダム予定地はどうなっているのか」のプレゼンテーション(PDFファイル)です。

立野ダム予定地はどうなっているのか2017.4

動画を2本に分けてユーチューブにアップしましたのでご覧ください。
1.報告「立野ダム予定地はどうなっているのか」報告者 立野ダムによらない自然と生活を守る会 緒方紀郎さん
https://youtu.be/Wqc9qoP5v4M
2.講演「熊本地震の地球科学的検証」講師 新村太郎氏(熊本学園大学経済学部准教授)
https://youtu.be/N0cVg8LcLno
なお、当会が2017.2月に作成しましたDVD「世界の阿蘇に立野ダムはいらない」もユーチューブにアップしていますので、ぜひご覧ください。
https://youtu.be/XLCuRlV-Ev8

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4月16日 連続シンポジウム 熊本地震1周年「立野峡谷と立野ダム予定地はどうなっているのか?」

熊本地震から1年が過ぎようとしています。立野峡谷と立野ダム予定地はどうなっているのでしょうか。来たる4月16日、シンポジウムを開催します。火山岩岩石学が専門で「阿蘇および熊本地域の更新世以降の火山岩に関する地球化学的研究」を進められている熊本学園大学准教授の新村太郎先生をお招きします。ぜひご参加ください。
■連続シンポジウム 熊本地震1周年「立野峡谷と立野ダム予定地はどうなっているのか?」
●日時 平成29年4月16日(日) 午後6:30開会
●場所 パレア会議室1(鶴屋東館9階)熊本市中央区手取本町8番9号
●講演 「熊本地震の地球科学的検証」新村太郎氏(熊本学園大学准教授)

■新村太郎先生 プロフィール(熊本学園大学研究者総覧より抜粋)
学歴
 1995年? 筑波大学大学院地球科学研究科地質学専攻博士課程単位取得満期退学
 1996年? 博士(理学)の学位授与(筑波大学)
職歴
 1995年? 株式会社ジオジャイロ(地質部)(旧 東洋地質調査株式会社)
  1999年? 独立行政法人 森林総合研究所 海外研究領域 (科学技術振興事業団 計算科学技術研究員)
  2001年? 東京工芸大学 情報処理教育研究センター
  2002年? 熊本学園大学経済学部専任講師
  2007年? 熊本学園大学経済学部准教授(現在に至る)
専門分野
 担当科目:情報ネットワーク論
 研究分野:火山岩岩石学
研究課題
 阿蘇および熊本地域の更新世以降の火山岩に関する地球化学的研究
 情報ネットワークを活用した自然災害に対する減災
 LMS支援システム開発と活用
論文
 阿蘇火山北西部に分布するAso-4火砕流堆積物,弁利サブユニットの層序と岩石学的特徴
 中部九州阿蘇地域における長期的な火山活動変遷
所属学会
 日本火山学会、日本地球化学会、日本岩石鉱物鉱床学会、日本地質学会、日本質量分析学会

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3月28日「ダムによらない治水利水を考える県議の会」の白川河川改修現地視察に同行

3月28日、「ダムによらない治水利水を考える県議の会」の白川河川改修現地視察に同行しました。

まず、龍田陳内4丁目。ここは大きく蛇行した白川をショートカットする改修が進み、新しい河道を流れていました。ここでは、毎秒1910トンしかなかった流下能力が、毎秒3415トンも流れるようになりました(河口から19.3㎞地点)。改修で毎秒1505トンも余計に流れるようになったのです。ちなみに立野ダムの洪水調節能力は、ダムが計画通り機能したとしても毎秒200トンです。

次の三協橋でも左岸側高台の川幅が20mほど広がり、右岸側(龍田1丁目)の川幅も広がっていました。

日暮橋では堆積した土砂の撤去が進み、迫玉岡堰下流では護岸工事が進んでいました。

河川改修を進めれば、立野ダムをつくる必要がないことが、改めてわかりました。熊本県河川課の皆様、丁寧なご説明ありがとうございました。県議の皆様、お世話になりました。【おわり】

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2月12日、立野ダム予定地の状況

2月12日、今年初めて立野ダム予定地の現地を見てきました。北向山原始林も、昨年の熊本地震とその後の大雨で至る所崩壊し、そのあとに雪が降り積もっています。地震直後と比べ、崩壊箇所がものすごく増えていました。
残念なことに、特に右岸側(画像左側)はダム本体工事に向け、樹木の伐採が始まっていました。しかし、伐採された後に、熊本地震による大きな亀裂がいくつも現れており、驚きでした。ダム本体予定地下流側(立野橋梁側)から撮影したものです。
アソシエート側から見た長陽大橋の状況です。地震後10か月余りが経過し、ますます斜面崩壊が進んでいます。
ダム満水時は、この橋脚の半分くらいまで水没します。2mほど落ち込んでいた橋の西側に加え、東側でも、堆積していた火砕流堆積物を岩盤まで削る工事が急ピッチで行われていました。
長陽大橋西側の状況です。地震後、立野溶岩の上に堆積した火山灰などが大規模斜面崩壊し、橋の西側の道路が2mほど落ち込んでいたのが、立野溶岩まで堆積した火山灰を除去して、橋への取付道路のための新たな橋脚が建設中でした。
対岸(東側)にはコンクリートの鎧が建設中。長陽大橋の両岸だけで、これだけの対策が必要なのです。土砂崩壊対策に、一体どれだけの税金が投入されるのか。そして残るのはコンクリート漬けの立野峡谷。それも何十年もつのか。大雨や地震が起こればまた崩壊。そんな場所に巨大ダム造って、後世の人たちはどう思うでしょうか。
南阿蘇鉄道の状況です。立野ダム本体予定地すぐ上流の大規模崩落で埋もれていた線路が、土砂撤去により見えるようになっていました。
立野峡谷には、土木学会の推奨土木遺産に選ばれている南鉄の立野橋梁と第一白川橋梁があります。立野橋梁は、橋脚が破損していました。
白川橋梁は、足場を組んで調査中です。
報道によると、南阿蘇鉄道の復旧には30億~50億円かかるそうです。一方、立野ダムの総事業費は917億円。熊本地震の復旧や資材高騰などで、今後大幅に膨らむでしょう。来年度の立野ダム予算は48億3800万円。来年度予算だけで、南鉄は復旧できるのです。私たちが払った税金は、ダムより南鉄の完全復旧に使うべきです。【おわり】

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長陽大橋付近の1月18日の状況

長陽大橋付近の1月18日の状況です。中島一美さんが撮影された写真を許可を受け紹介します。

熊本地震により長陽大橋西側の橋台は、立野溶岩(柱状節理)のトップリング岩盤崩壊(岩盤が鉛直方向に伸びた割れ目を境界面として側方に倒れ込む現象)で2mほど沈下しました(熊本大学北園芳人名誉教授談)。そこで、立野溶岩の表面につもった火山性堆積物を取り除いているのでしょうが、すごい状況です。

立野ダム本体予定地も、同じ立野溶岩です。長陽大橋の橋台さえ支えることができなかった立野溶岩が、比べられないほどの重量を持つダム本体を支えることができるのでしょうか?トップリング岩盤崩壊により、ダム本体と周りの岩盤の間に隙間が生じるような危険性はないのでしょうか?ダム満水時は長陽大橋橋脚の半分近く水没します。国交省は崩れた30万m3の土砂を撤去するとのことですが、どうやって撤去するのでしょうか?

以上のような点も含め、これまで4通の公開質問状を国土交通省に提出してきましたが、残念ながら回答は全くない状況です。

 

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1月16日付け熊本日日新聞社説

1月16日付け熊本日日新聞社説です。国土交通省に対し、立野ダム建設の説明責任を求める社説です。国交省はこれまで、立野ダム建設に関して住民が提出した4通の質問状に何ら回答せず、住民が何度も要請してきた立野ダム説明会さえ一度も開催していません!

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来年度政府予算案に、立野ダム事業費48億円

来年度政府予算案に、立野ダム事業費48億円が盛り込まれました。熊本地震により、阿蘇外輪山の唯一の切れ目である立野ダム予定地は、いたる所で大規模な土砂崩壊が発生しましたが、国土交通省は立野ダムの工期も917億円もの総事業費も変わらないとしています。

国土交通省の技術委員会の資料によると、「熊本地震後、立野ダムの水没予定地内には約50万m3の土砂が堆積し、ダム完成時までに約30万m3の掘削を行うなどにより、洪水調節のために必要な容量を確保することは可能」としています。30万m3の土砂といえば、10トンダンプ(6m3積載)で5万台分の土砂を運び、処分する必要があります。

また同省は、大半が土砂崩壊したダム水没予定地周辺について「必要に応じて対策工を実施する」としています。それならばダム湖周辺の大半をコンクリートで固める必要があります。

それなのに、事業費は変わらないとする同省の説明はあり得ないものです。他にも、洪水調節ダムとして本当に機能するのか、環境に与える影響はどうなのか。国土交通省は住民の疑問に答えぬまま、説明責任を果たさぬままにダム本体工事に着手しようとしています。

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「立野ダム建設に係る技術委員会に関する公開質問状」の回答について

12月5日、国土交通省九州地方整備局 立野ダム工事事務所に対し、立野ダム技術委員会に関する公開質問状を提出しました。回答期限の12月16日を過ぎた本日まで、これまで提出してきた公開質問状と同様に国土交通省は回答しませんでした。
国土交通省は回答しない理由として、「①上司には正しく伝えている。②疑問に対してはホームページで答えている」と繰り返すばかりです。しかし、国交省立野ダム工事事務所のホームページ「立野ダム建設事業に関するよくあるご質問について」に掲載された国交省の見解は、住民が出した質問に対して肝心な点には全く答えておらず、質問と回答が全くかみ合っていません。
・トップリング岩盤崩壊により、ダム本体と周りの岩盤の間に隙間が生じるような危険性はないのか。
・現地を見ると、山の上から川床まで大きな亀裂が走っている。この亀裂が25の断層ではないのか。
等には、回答すらしていません。
また、「放流孔(立野ダム下部の穴・高さ5m×幅5m)より大きな仮排水路トンネル(直径約10m)が熊本地震による土砂崩壊とその後の洪水でふさがっていますが、放流孔は詰まらないのか」について、国交省は「仮排水路トンネルがふさがったのは、仮排水路トンネル途中の型枠(セントル)が土砂をせき止めたからである。ダム完成後、放流孔には型枠(セントル)のようなものを設置しないからダム放流孔はふさがらない」としています。それならば放流孔の上流側が20㎝ピッチのスクリーンでおおわれることをどう説明するのでしょうか。型枠(セントル)の隙間は20㎝以上あります。
以上のように、「国交省のホームページを見よ」との国土交通省の姿勢は、住民参加の新河川法の精神に反するものです。今後も国交省に対し、質問項目ごとにきちんと回答することと、住民の疑問に直接答える住民向けの説明会を開くことを強く要求します。

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12月5日提出「立野ダム技術委員会に関する公開質問状」

立野ダム技術委員会に関する公開質問状を12月5日(月)午前10時に、国土交通省立野ダム工事事務所 (熊本市東区下南部1丁目4-73)に提出しました。国交省はこれまで、住民が提出した質問状に何ら回答せず、住民が何度も要請してきた立野ダム説明会さえ一度も開催していません。「立野ダムが住民のため」と考えるのなら、国交省は住民の疑問に直接答えるべきです。質問項目は以下5項目です。
1.立野ダム建設予定地の地盤は健全なのか
2.立野ダム水没予定地周辺にどのような地すべり対策をするのか。予算や工期を考えているのか
3.立野ダム完成までに30万m3の掘削が必要ならば、予算や工期を考えているのか
4.立野ダム建設予定地に考慮すべき断層はないのか
5.洪水時に流木などで立野ダムの穴はふさがらないのか
川辺川ダム事業では20年前にダム説明会を開催し、住民の質問に対しても丁寧に文書で回答している資料も公開質問の中で挙げています。公開質問状並びに回答は各報道機関に配信するとともに、当会ホームページで公開します。また12月5日は、これまで提出し、国交省より何ら回答を得ていない3通の公開質問状も改めて提出しました。以下、公開質問状のpdfファイルです。

12月5日に提出する公開質問状→立野ダム技術委員会に関する公開質問状2016-12-5

昨年11月に提出した公開質問状→公開質問状2015-11-26

2013年11月に提出した公開質問状→公開質問状2013-1115

2013年10月に提出した公開質問状→公開質問状2013-10-1

提出時の様子と新聞記事です↓

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11月6日(日)熊本地震と立野峡谷写真展

11月6日(日)11時~16時、熊本市のサンロード新市街で「熊本地震と立野峡谷写真展」がありました。多くの人が足を止め、写真を見ていました。南阿蘇長陽出身の方は「こういう形で紹介してもらって感謝している。立野ダムはいらん」と。柱状節理について質問する人、キャニオニングの写真を見て「こんなことがやられていたんですね。すごい」。鮎帰の滝の地震前と後の写真、長陽大橋とそれに至る道路の破損状況の写真にびっくりする人等々、立野ダムのことを説明すると、びっくりして「とんでもない」。RKKの夕方のニュース、7日付読売新聞が写真入りで報道しました。

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