白川・黒川の改修工事関連の記事です。
遊歩道楽しいね 白川改修一部が完了 大甲橋~銀座橋間 園児ら”渡り初め”
国土交通省熊本河川国道事務所が進めている白川改修工事
で、大甲橋~銀座橋間の右岸側約300メートル区間の整備が完了。
25日、近くの城東保育園の園児たちが参加して記念イベント
があった。
国が重点整備を進めている「白川緊急対策特定区間」
(10・5キロ)内。昨年7月に本格着工し、堤防の新設
や護岸工事などを進めていた。完成後の川幅は最大1
12メートルと約12メートル広がった。
同区間を含む大甲橋~長六橋の右岸(約1・4キロ)
は熊本市が管理する緑地公園で、堤防整備に合わせて、
水辺に下りるスロープや階段などを設けた。
この日は、工事に伴い散歩ができなかった同保育園
の3~5歳児80人が、くまモンと一緒に遊歩道を″渡
り初め″。白川に向かって「くまモン体操」を披露し
て完成を祝った。
また、工事で伐採した桜で作ったカスタネットや積
み木、卒園記念のプランターを同園に寄贈。園児たち
がソメイヨシノ3本を記念植樹した。同事務所白川出
張所によると、銀座橋から長六橋までの堤防整備も3
月末で完成。6月末には護岸整備を終え、市民が利用
できるようになるという。(森紀子)
【図】白川改修工事の進ちょく状況(大甲橋~長六橋)
熊本日日新聞 2013年03月26日
黒川の河道を掘削 豪雨被害激特事業 梅雨前完了めざす 阿蘇市
昨年7月の豪雨で流域に浸水被害をもたら
した阿蘇市の黒川で25日、国が河川激甚災害
対策特別緊急事業(激特)に指定した工事が
始まった。当面は用地買収の必要がない河道
掘削が中心。事業主体の県は「6月の梅雨入
り前までには掘削し終えたい」と急ぐ予定。
県阿蘇地域振興局によると、黒川の川底に
は昨夏の豪雨前から土砂が堆積。記録的な大
雨による氾濫を助長したという。
上流部にある同市三野の現場では大型重機
が、川底に堆積した土砂をアームでかき出し
た。同地区だけで、11トンダンプカー約7千台
分(2万7千立方メートル)の土砂を搬出する。
事業費は総額約220億円。今後約5年か
けて河道掘削(全長約4・5キロ)や住宅を堤
防で囲む輪中堤14力所(約290戸)、遊水
地(2ヵ所)などを整備する。(植木泰志)
【写真】土砂をかき出す重機を見守る作業員ら
熊本日日新聞 2013年03月26日
白川改修どうする 北区龍田地区 専門家ら意見交換
昨年7月の豪雨災害で、甚大な被害を受け
た熊本市北区龍田地区一帯の河川改修のあ
り方を議論する「龍田陣内・下南部地区川づ
くり検討会」(座長・山田文彦熊本大大学院
教授、10人)が29日、県庁などであり、専門
家らが意見を交わした。
県の改修計画では、龍田陣内地区の鋭角に
湾曲した河道を大きくショートカット。工事
で発生する土砂などで、左岸の下南部地区
側の約3万平方メートルを最大17メートル盛り土する。
こうした工法は珍しく、技術的な課題や環
境、景観への影響などを検討するため、県は
河川工学や土質工学、環境などの専門家に、
地元住民を加えた検討会を設置した。
県の担当者が改修計画の概要を説明した
後、委員らは蛇行する白川の様子などを現地
で確認。「盛り土した土地の利用法で工事の
やり方も変わる。早くコンセプトを示すべ
き」「地元から思いを聞く場も設けてほし
い」などの意見が出された。
検討会は来年3月までに報告書をまとめ、
県に提出する方針。(内田裕之)
【写真】改修が計画されている龍田陳内地区の白川を
視察する検討会の委員ら=熊本市東区下南部
熊本日日新聞 2013年03月30日