Monthly Archives: 2月 2013

2/2up: 立野ダム予算決定の県への抗議行動 2/6(水)10:30 県庁601会議室


立野ダム予算決定の県への抗議行動は

2月6日(水)10時30分
県庁601会議室に決定。

多くの参加者を期待しています。

問合せは
090-2505-3880
中島さん

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2/2up: 記事・動き出した白川大規模改修 大幅に計画前倒し、短期間で

考・白川 第1部 検証 立野ダム②
動き出した白川大規模改修 大幅に計画前倒し、短期間で

 「氾濫した白川が農地をのみ込み、濁流が数百メートルに
わたって押し寄せた。ぼう然とするしかなかった」。
熊本市東区石原の西島幸二さん(41)は経営する白川左
岸のゴルフ練習揚が約3メートル浸水。当時の被災写真を前
に、無念さをにじませた。
 昨年の7・12豪雨災害を受け、国と県は2016年
度末を目標に、白川流域で大規模な改修に乗り出す。
国の河川激甚災害対策特別緊急事業費423億円に県
の災害関連事業などを加え、総事業費は544億円
に上る。
 甚大な被害が出た同市の龍田地区では、県管理の小
磧橋~みらい大橋区間で、家屋240戸や農地などを
買収。河川の大幅拡幅や河道掘削、築堤などを進める。
特に龍田陳内4丁目は110戸を買収し、蛇行した流
れを大胆にショートカットする。
 「数十年かかる河川改修を一気に進める」と県河川
課。①河川拡幅で水位を下げ、蛇行部分を緩やかに変
更②できるだけ住宅を残し、農地を優先して買収③
コストの縮減④短期間で工事完了―などを考慮して計
画を練り上げたという。
 県は昨年10月、対象地域で事業計画の地元説明会を
開き、買収予定地を公表。線引きには一部の被災世帯
から不満も。対象外となった西島さんは「なぜ浸水し
たのに買収対象にならないのか。住民の要望も聞かず、
納得できない」と憤る。
 一方、温泉街や広範な農地が浸水した阿蘇市の内
牧、黒川一帯でも、白川の支流となる黒川改修が始ま
る。
 県は住宅を堤防で囲む輪中堤や河道掘削、宅地か
さ上げのほか、農地を堤防で囲み、洪水時には水をた
める地役権方式の遊水地を2ヵ所新設する。所有者に
は浸水被害の補償分を含め、地価の2~3割を事前
に支払う。家屋の浸水を防止するとともに、白川の流
量を一時的に減らすのが狙いだ。
 昨年12月14日夜、内牧で開かれた県の黒川改修説明
会。被災住民からは「本当に浸水被害を防げるのか」
と不安も。内牧の自宅が床上浸水した湯浅陸雄さん
(72)は「今ある遊水地のおかげで避難する時間を稼ぐ
ことができた。遊水地や河道掘削など、さらなる対策
を進めて低しい」と願う。
 一連の河川改修は、国交省と県が2002年に策定
した「20~30年に一度の大雨」に対応する河川整備計
画を大幅に前倒すものだ。
 7・12クラスの大雨でも、小磧橋上流の県管理区
間は「家屋の床上浸水をなくす」、下流の国管理区間
も「堤防で越水させない」のが目標だ。
 ただ、計画には河川改修や遊水地とともに「立野ダ
ム建設」(大津町、南阿蘇村)も盛り込まれている。
同省熊本河川国道事務所は「立野ダムが完成してはじ
めて、7・12クラスの豪雨を安全に流せるようにな
る」と、その必要性を強調する。(横山千尋)

【写真】激特事業の工事はこれからだが、現在は国の緊急対策特定区間
で河道掘削削などの工事が進む新代継橋上流の白川右岸=熊本市中央区下通

熊本日日新聞 2013年2月1日

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2・1up:記事・考・白川 第1部 検証 立野ダム① 着手30年改修は進まず 7・12豪雨 繰り返された水害

考・白川 第1部 検証 立野ダム①
着手30年改修は進まず 7・12豪雨 繰り返された水害

 「朝5時半ごろ、新聞配達員から『道路に水が
流れ込み始めた』と聞いた。車を高台に移すよう
住民を起こして回ったが、増水が速く、途中で
動けなくなった車もあった」
 九州北部を襲った昨年7月12日の豪雨。熊本市
北区龍田陳内4丁目の松崎欣五郎さん(77)は、隣
保組組長として走り回った。
 阿蘇地方では土砂崩れで23人が死亡、2人が行
方不明に。熊本市では白川の代継橋の水位が19
53年の6・26大水害後、観測史上最高(6・
32メートル)を記録。堤防未整備区間で氾濫が相次ぎ、
龍田地区は家屋の全半壊約190戸など甚大な被
害を受けた。
 松崎さん宅も床上約2メートルまで濁流に漬かり、1
階の家財道具が壊滅。愛犬も流された。
 「阿蘇に大雨が降れば、水害の危険性がある地域
なのは分かっていたはず」。龍田校区7町内自
治会の井添吉穂会長(73)は治水事業の遅れを指摘
する。    
 白川の歴史は水害の歴史でもある。江戸時代以
降、6・26大水害まで13回の記録が残る。市街部
を襲った6・26大水害は422人の死者・行方不
間者を出し、80年、90年にも死者を伴う水害が起
きた。
 白川は同市の小磧橋より上流を県、下流を国が
管理する。両者は2002年に河川整備計画を策
定。国交省は市街部10・5キロを緊急対策特定区間
として改修し、3月末までに堤防整備区間(9・
1キロ)の7割が完成見込みだ。同省熊本河川国道
事務所は「市街部の改修は緊急性が高く、他の直
轄河川に比べて手厚く予算措置してきた」と強調
する。
 一方、龍田地区を含む県管理区間は小磧橋から
上流1キロの用地取得を進めていた段階。河道拡幅
や築堤は手付かずだった。「改修は下流からが
原則。先に上流を拡幅すれば下流への流れが加速
し、水害の危険性が増す」と県河川課。
 しかし、河川整備の道半ばで「7・12」が起き
た。治水の進め方に工夫はできなかったのか。
 白川上流に計画されている立野ダム(南阿蘇村、
大津町)の問題を指摘する声もある。
 ダムは国交省が1983年に事業普天総事業
費917億円で、3月末までに約426億円がつ
ぎ込まれる。
 建設に反対する市民グループは「これまでに投
じたダム関連工事費を、河川改修に使っていれば
水害は防げた。ダムを優先させた代償は大きい」
と非難する。
 国交省と県は昨年の水害後、国の河川激甚災害
対策特別緊急事業として、白川水系の大規模な
河川改修計画を打ち出した。
 同時に、ダムも動きだした。ダムは用地取得や
家屋移転はほぼ完了しているが、本体工事は未着
工。民主党政権のダム事業見直し対象となり、一
時凍結された。しかし、検証を受け国交相は昨年
12月、事業継続を決めた。政府の来年度予算案には
約28億円の工事費が盛り込まれた。
 龍田陳内4丁目には、あるじ不在の壊れた家屋
が点在する。
 自宅が用地買収の対象になった松崎さんは言
う。「なぜ水害が繰り返されるのか。この歳にな
って、住み慣れた土地を離れることになるなんて
…」    (川崎浩平)
   ◇  ◇
 7・12豪雨を境に、白川への関心は一気に高まっ
た。大規模改修が打ち出される一方で、立野ダム
建設も加速する。治水はどうあるべきか、ダムの
効果、環境や景観、生態系への影響は―。シリー
ズ「考・白川」の第1部ではダム事業を検証する。

立野ダム 国土交通省が白川と黒川の合流地点から
約1.3キロ下流に計画する治水専用の穴あきダ
ム。高さ約90メートル、幅約200メートル、総貯水容量
約1千万トン。本体下部に5メートル四方の三つの
穴を設け、平常時は水をためない。下流域の洪水被害
を軽減するため流量を同ダムで毎秒200トン、上流の
黒川遊水地群で100トンカットする計画。

【写真】県の河川改修計画で自宅が買収対象となった
ため、リフォームを中止した床の間を指さす松崎欣五郎さん
=熊本市北区龍田陳内4丁目

熊本日日新聞 2013年1月31日

2・1up:記事・考・白川 第1部 検証 立野ダム① 着手30年改修は進まず 7・12豪雨 繰り返された水害 はコメントを受け付けていません

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