立野ダム計画 住民説明会 市民グループ 公開質問状
国土交通省が白川で進めている立野ダム建
設に反対する市民グループが1日、熊本市東
区の同ダム工事事務所などに対して、同計画
の疑問点をただす公開質問状を提出した。
ダム本体に計画されている三つの穴(5メートル
四方)が流木などでふさがることはない」
などとしている説明の根拠を求めたほか、「住
民への説明が不十分」として住民説明会を開
くよう求めた。
質問状は「立野ダムによらない自然と生活
を守る会」(中島康代表)と、ダムによらな
い治水・利水を考える県議の会(平野みどり
代表)の連名。中島代表ら5人が同事務所を
訪れ、「科学的な根拠に基づき、住民に分か
りやすい説明を」と求めた。(森紀子)
熊本日日新聞 2013年10月02日
白川で「水防災体験」 九州北部豪雨の教訓学ぶ 熊本市
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/42876
過去の水害を教訓にして防災意識の向上を図る「白川水防災体験」
が29日、熊本市中央区本山の白川河川敷であった。国土交通省熊
本河川国道事務所などでつくる実行委員会の主催で、陸上自衛隊や
消防署、気象台など13機関・団体が出展。昨夏の九州北部豪雨で
ボランティア活動を取りまとめた熊本市社会福祉協議会も参加し、
写真展示などを通して被災した家屋の復旧活動を伝えた。
会場では道路の冠水を想定した避難訓練もあり、ふたの取れたマ
ンホールや障害物を棒で確認しながら歩いたり、救助ボートに乗り
込んで安全な場所を探したりする練習を実施。実際にあったゲリラ
豪雨を再現する「降雨体験装置」では、1982年の長崎大水害で
記録した1時間当たり180ミリの大雨を体験した。
熊本地方気象台もブース出展し、重大な自然災害が起きる危険性
が高まった場合に発表する「特別警報」の説明チラシを配布。同気
象台の松尾信二防災気象官は「熊本でも局地的な大雨が増えている。
特別警報の意味や危険回避の方法を周知していきたい」と話した。
【写真】ライフジャケットを着用して救助ボートのこぎ方を学ぶ参加者
【写真】会場内の降雨体験装置でゲリラ豪雨を体験する参加者
=2013/09/30付 西日本新聞朝刊=
豪雨災害を受け 阿蘇で対策協議会設置
http://www.kab.co.jp/pc/auto/news/news_20131002.html#id_1
去年7月の九州北部豪雨で大きな被害を受けた阿蘇で今後の災害対
策について話し合う協議会が設置されました。去年の災害で阿蘇市
内を流れる黒川が氾濫し、浸水などの被害を受けた5つの地区を対
象に県が住宅地を堤防で囲う輪中堤の設置や住宅ごと嵩上げするな
どの対策を計画、2日の協議会で報告しました。しかし、地元住民
からは輪中堤や嵩上げには反対する意見が出され、黒川の川幅を広
げる河川改修を求める声が相次ぎました。また、災害危険区域に指
定されることで土地の評価が下がるのではなど、不安の声も上がり
ました。県では今後、説明会などを開いて住民の意見を聞き、今年
度中に計画をまとめたいとしています。
[最終更新]2013/10/02 18:48:04
阿蘇市の黒川治水策 初協議 住民「河道拡幅を」輪中堤など県計画に難色
昨年7月の九州北部豪雨で氾濫した阿蘇市
の黒川の治水事業について、県と地元住民ら
が話し合う初の協議会が2日、同市の市内牧
支所であり、住民から河道拡幅など抜本策を
求める声が相次いだ。
県の担当者が、国の河川激甚災害対策特別
緊急事業(激特)に基づき、5年間で約20
0億円を投じて実施予定の計画案を説明。黒
川流域の一部を建築基準法に基づく災害危険
区域に指定し、住宅地を堤防で囲む輪中堤(わじゅうてい)
を設けたり、宅地かさ上げをしたりする計画
案について、住民らは「阿蘇は観光地だけに、
災害危険区域の指定や輪中堤には抵抗があ
る」などと難色を示す一方、河道拡幅を求め
た。
これに対し県は「河道掘削などの河川改修
は当然行うが、拡幅は短期間では困難。昨年
並みの大雨が降った場合に備え、5年間で何
かできるかを考えた計画案であることを理解
してほしい」と述べた。次回は10月30日。
協議会は、黒川流域の5地区(阿蘇西、尾
ケ石東部、内牧、山田、中通・古城)の区長代
表5人と土木の専門家ら計8人の委員と県で
構成。この日、座長に熊本大の山田文彦教授
(応用水工学)を選んだ。(植木泰士、今村浩)
【図】黒川の治水対策計画
熊本日日新聞 2013年10月03日
阿蘇の災害現場を公開
http://www.kab.co.jp/pc/auto/news/news_20131003.html#id_10
九州北部豪雨災害から1年3ヶ月。甚大な被害を受けた阿蘇地域
の今後の災害に備えた復旧工事の様子がきょう公開されました。
阿蘇市小倉の黒川の周辺には激甚災害対策の事業の一つとして約
100ヘクタールの土地に286万トンの貯水が出来る遊水池の
工事が2017年度までに進められる予定です。また冠水した1
000ヘクタールの農地の一部では土砂を使って最大1mの嵩上
げ工事が進められています。
[最終更新]2013/10/03 18:51:14