白川の治水対策 促進要望を確認 流域自治体期成会
白川流域4市町村(熊本市、菊陽町、大津町、南阿蘇村)でつ
くる「白川改修・立野ダム建設促進期成会」は20日、同市中央区
で本年度総会を開き、昨年7月の豪雨災害を受けて国土交通省に白
川の治水対策促進を要倣することを確認した。
同省は白川の氾濫を防ぐため、河川改修に約37億円、事業継
続を決めた立野ダムの本体関連工事費などに約28億円を本年度予
算に計上。期成会会長の幸山政史市長は「(本体工事に向けた)
ダム予算は付いたが、まだ始まったばかり。国はスピード感を持っ
て総合的な治水対策を進めてほしい」と強調した。
進藤崇・熊本河川国道事務所長は、昨年の豪雨時に氾濫した
熊本市内の堤防未完成区間(計約2キロ)に応急的に盛り土する
工事を6月上旬までに終える方針を説明。島本卓三・立野ダム工
事事務所長は約10年としている完成までの工期を「短縮できるよ
う検討したい」と述べた。
同市と嘉島、益城、御船の3町でつくる加勢川改修促進期成会の
総会もあった。(森紀子)
【写真】白川改修・立野ダム建設促進期成会総会であ
いさつする幸山政史熊本市長=同市中央区
熊本日日新聞 2013年05月21日