本日より熊本日日新聞で「再検証 立野ダム」という連載が始まりました。今日は立野ダムの穴(幅5m×高さ5m)がふさがるか、という点を、国交省と住民側の両論併記のような形で取り上げています。
国交省の「模型実験」では、流木のかわりに乾いたツマヨウジが使用されています。水位が上がるとツマヨウジが浮くのは当然です。しかし実際の洪水で流れる流木には枝葉がついたり曲がったりしており、水を含んで比重も重くなっています。さらに穴の上流側はすき間20㎝のスクリーンでおおわれます。そのすき間に枝葉や曲がった様々な大きさの流木が食い込んだらどうなるのか?7月の朝倉市での豪雨では少なくとも36万?の流木が発生しているのに、ダムの上流に計画されるスリットダムでは1万?程度の流木にしか対応できません。ダムの穴が流木でふさがったならば、洪水調節できなくなるのは明らかです。このような質問に国交省が全く回答しないのは、なぜでしょう?