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立野ダムの穴は流木でふさがり洪水調節できなくなります

今回の九州北部での豪雨では多くの土砂崩れが発生し、流れてきた流木が支流の橋などに引っかかり、川をふさいで濁流があふれ、被害を拡大しました。

 

白川上流の立野峡谷(阿蘇外輪山の切れ目)に造られようとしている立野ダムは、ダムの下部にゲートのない幅5mの穴(放流孔)が開いており、普段は水をためず、洪水時のみに水をためる治水専用のダムだと言います。ダムの穴の中に岩石や流木が入らないように、ダムの穴の上流側は、すき間20㎝のスクリーン(柵)でおおわれます。

5年前の九州北部豪雨で、阿蘇カルデラ内では400か所以上の土砂崩れが発生しました。阿蘇カルデラ内の土砂災害等で発生した流木は、全て立野を通り白川を流下します。想像を絶する量の流木が流れ下ったはずです。

もしその時、立野ダムがあったなら、幅5mしかなく、穴の上流がスクリーンでおおわれた立野ダムの穴はたちまち流木でふさがり、洪水をため込むだけの非常に危険な状態になっていたのは明らかです。ダムが満水になると、ダム下流の洪水流量は、0から一気に最大に上昇します。立野ダムは災害をひきおこします。

このような疑問について、地元の住民団体はこれまでに国交省に対し公開質問状を5通出したのだが、回答は一度もなく、住民が要望しているダム説明会さえ一度も開いていない。国交省は説明責任を果たすべきです。

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7月8日 九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」を開催

7月8日開催の九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」へのご参加、ご協力、誠にありがとうございました。約130名の参加で、会場も満席となりました。講師の宮本博司さんのお話「想定外とダム」、とても素晴らしかったです。どのようにしてダムが計画され、造られていくのか。そしてどのようなおかしなことが起こっているのか、国交省の中枢におられた方の話は非常に説得力がありました。

以下、講演の動画をユーチュブにアップしました。
■講演「想定外とダム」講師:宮本博司氏(元国道交通省近畿地方整備局淀川河川事務所長)

■パネルディスカッション「白川と球磨川の安全を考える」
パネリスト:宮本博司氏、木本雅己氏、中島康氏

7月8日午後、宮本さんには白川改修の状況や、立野ダム予定地を見ていただきました。下の写真は、熊本地震で壊れたままの立野ダム仮排水路の出口周辺の様子です。立野ダム予定地の地盤の様子に驚かれていました。

以下、講演とシンポジウムの様子です。

熊日新聞記事です。記事の中で参加者80人となっていますが、参加者は130人いました。

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7月8日(土)18時 九州北部豪雨でもし立野ダムがあったら…「想定外とダム」

一昨日から九州北部での記録的な豪雨が大きな被害をもたらしています。今朝の熊日一面を見ると、朝倉市の水路は流木などで埋め尽くされています。

5年前の九州北部豪雨で、阿蘇では400か所以上の土砂崩れがありました。阿蘇カルデラ内で発生した流木は全て立野を通り白川を流下します。朝倉市の写真とは比較にならないくらい大量の流木が立野を通ったはずです。もし立野ダムがあったなら、幅5mしかない立野ダムの穴(放流孔)はたちまち流木でふさがり、立野ダムは洪水調節不能の非常に危険な状態になっていたのは明らかです。

明日、7月8日のシンポジウムでは、国土交通省で河川行政一筋に取り組まれてきた宮本博司さんをお招きし、「想定外とダム」というタイトルで講演をお願いしています。すばらしい話が聞けると思います。是非ご参加ください。

■九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」
~立野ダム・川辺川ダムと河川改修はどうなっているのか?~
●日時 7月8日(土) 午後6:30開会
●場所 パレア会議室1(鶴屋東館9階) 熊本市中央区手取本町8番9号
●講演 「想定外とダム」宮本博司氏(元国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所長)

●宮本博司さんプロフィール:1978年に旧建設省に入り、河川開発課課長補佐などを経て、苫田ダム、長良川河口堰の所長などを歴任。その後、国交省近畿地方整備局淀川河川事務所長として淀川水系流域委員会の立ち上げに尽力。同局河川部長をへて本省河川局防災課長を最後に2006年辞職されました。

 

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南阿蘇村と高森町の住民12人が県知事あて要望書を提出

南阿蘇村と高森町の住民12人が県庁を訪れ、「立野ダム建設と阿蘇世界文化遺産登録について」の要望書を蒲島知事あてに提出しました。南阿蘇村と高森町の住民24人の連名で、白川流域の住民を対象とした説明会の開催を国交省に働きかけるよう、県に求めました。立野ダムは南阿蘇村の自然を壊す点、南阿蘇村の観光産業にも悪影響を与える点、特に穴あきダムなのでダム湖は通常水はたまらず観光資源にはなりえない点、ダム左岸(南側)は、天然記念物の北向山原生林でありジオパーク内に大きなダムを作ることは不適切である点、熊本地震で阿蘇大橋崩落や大きな地滑りが発生した立野地域にあり、すぐ近くを断層が走っている極めて危険な場所にダムを作ることへの不安等を訴えました。

提出時の写真です。

熊日新聞記事です。

蒲島知事あてに提出しました要望書(PDFファイル)です。

立野ダム建設と阿蘇世界文化遺産登録について2017.7.3

 

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7月8日(土)18:30九州北部豪雨5周年シンポ

九州北部豪雨から5年が経とうとしています。
7月8日、国土交通省で河川行政一筋に取り組まれてきた宮本博司さんをお招きし、九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」~立野ダム・川辺川ダムと河川改修はどうなっているのか? を開催します。
宮本博司さんは、1978年に旧建設省に入り、河川開発課課長補佐などを経て、苫田ダム、長良川河口堰の所長などを歴任。その後、国交省近畿地方整備局淀川河川事務所長として淀川水系流域委員会の立ち上げに尽力。同局河川部長をへて本省河川局防災課長を最後に2006年辞職されました。今回は「想定外とダム」というタイトルで講演されます。皆様方のご参加をお待ちしています。

九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」
~立野ダム・川辺川ダムと河川改修はどうなっているのか?
●日時 2017年7月8日(土) 午後6:30開会
●場所 パレア会議室1(鶴屋東館9階)  熊本市中央区手取本町8番9号
●講演 「想定外とダム」宮本博司氏(元国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所長)

チラシPDF版です↓

7.8九州北部豪雨5周年シンポビラ

 

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大津町議会で立野ダムを不安視する意見

6月11日の大津町議会の一般質問で、立野ダムを不安視する意見が出ました。立野ダム予定地直下流の外牧地区に住む山本議員は、熊本地震とその後の増水で仮排水路トンネルがふさがった事実を問題視。「万一、立野ダムの3つの放流孔が詰まれば、最初に被害を受けるのは外牧地区など白川流域住民だ」と懸念を示しました。

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国交省による「白川治水パネル展」

熊本市のパレアで開かれている国交省による「白川治水パネル展」を見てきました。公共事業は、税金による住民の「買い物」です。普通、商品のチラシには、商品の機能や値段は必ず書いてあるのに、ここでは値段(事業費)も機能も全く書いてありません。「第一人者が立野ダム建設に問題ないことを確認!」としか書いてありません。その第一人者による会議も、たった3回の国交省の説明を、国交省が選んだ委員が認めただけのものです。あなたは高い買い物をする時に、「第一人者が問題ないと言っている」だけで判断しますか?ちなみに立野ダムのパネルは、一番奥に目立たぬように2枚のみでした。

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熊本日日新聞記事 取材前線(2017.6.3)

立野ダム建設をめぐる国交省対応の不誠実さを指摘、今後も丁寧な取材と報道を表明した熊本日日新聞記事 取材前線(2017.6.3)です。

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5月24日 立野ダムに関する公開質問状(その5)を提出しました

5月24日、 「立野ダム建設に係る技術委員会の技術的な確認・評価」等に関する公開質問状(その5)を国土交通省九州地方整備局立野ダム工事事務所に提出しました。これまで国交省は、当会が提出した4通の質問状に全く回答していません。今回も相変わらず、技術系の職員が出てこず、女性の総務課長が出てきて、ただ話を聞くだけ。「5月16日の地元自治体による期成会に所長は出席したのか」との質問にさえ答えない有様で、驚きました。

現時点での立野ダム問題の疑問点をわかりやすくまとめましたので、ぜひお読みください。

立野ダム公開質問状2017.5.24

提出時の写真です。

新聞記事です。

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5月12日 白川改修・立野ダム建設促進協議会に要請書を提出

白川流域の熊本市、菊陽町、大津町、南阿蘇村で構成する「白川改修・立野ダム建設促進協議会」に向け5月12日、4自治体を訪れ要請書を提出しました。首長さんや担当者がしっかり話を聞いてくれたのですが、5月16日の総会では結局「立野ダム本体早期着工」などの活動方針を了承したとのこと。活動方針は国がつくったものとしか考えられません。報道によれば閉会後の国交と地元との意見交換会は非公式であっています。残念なことに、この国では、国のやることに地元が異議を唱えることは非常に困難なようです。

5月12日に地元自治体へ提出した要請書です。

促進期成会要請書2017.5.12

4自治体への提出の状況です。

新聞記事です。

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