Author Archives: 緒方紀郎

7月8日(土)18:30九州北部豪雨5周年シンポ

九州北部豪雨から5年が経とうとしています。
7月8日、国土交通省で河川行政一筋に取り組まれてきた宮本博司さんをお招きし、九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」~立野ダム・川辺川ダムと河川改修はどうなっているのか? を開催します。
宮本博司さんは、1978年に旧建設省に入り、河川開発課課長補佐などを経て、苫田ダム、長良川河口堰の所長などを歴任。その後、国交省近畿地方整備局淀川河川事務所長として淀川水系流域委員会の立ち上げに尽力。同局河川部長をへて本省河川局防災課長を最後に2006年辞職されました。今回は「想定外とダム」というタイトルで講演されます。皆様方のご参加をお待ちしています。

九州北部豪雨5周年シンポジウム「白川と球磨川の安全を考える」
~立野ダム・川辺川ダムと河川改修はどうなっているのか?
●日時 2017年7月8日(土) 午後6:30開会
●場所 パレア会議室1(鶴屋東館9階)  熊本市中央区手取本町8番9号
●講演 「想定外とダム」宮本博司氏(元国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所長)

チラシPDF版です↓

7.8九州北部豪雨5周年シンポビラ

 

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大津町議会で立野ダムを不安視する意見

6月11日の大津町議会の一般質問で、立野ダムを不安視する意見が出ました。立野ダム予定地直下流の外牧地区に住む山本議員は、熊本地震とその後の増水で仮排水路トンネルがふさがった事実を問題視。「万一、立野ダムの3つの放流孔が詰まれば、最初に被害を受けるのは外牧地区など白川流域住民だ」と懸念を示しました。

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国交省による「白川治水パネル展」

熊本市のパレアで開かれている国交省による「白川治水パネル展」を見てきました。公共事業は、税金による住民の「買い物」です。普通、商品のチラシには、商品の機能や値段は必ず書いてあるのに、ここでは値段(事業費)も機能も全く書いてありません。「第一人者が立野ダム建設に問題ないことを確認!」としか書いてありません。その第一人者による会議も、たった3回の国交省の説明を、国交省が選んだ委員が認めただけのものです。あなたは高い買い物をする時に、「第一人者が問題ないと言っている」だけで判断しますか?ちなみに立野ダムのパネルは、一番奥に目立たぬように2枚のみでした。

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熊本日日新聞記事 取材前線(2017.6.3)

立野ダム建設をめぐる国交省対応の不誠実さを指摘、今後も丁寧な取材と報道を表明した熊本日日新聞記事 取材前線(2017.6.3)です。

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5月24日 立野ダムに関する公開質問状(その5)を提出しました

5月24日、 「立野ダム建設に係る技術委員会の技術的な確認・評価」等に関する公開質問状(その5)を国土交通省九州地方整備局立野ダム工事事務所に提出しました。これまで国交省は、当会が提出した4通の質問状に全く回答していません。今回も相変わらず、技術系の職員が出てこず、女性の総務課長が出てきて、ただ話を聞くだけ。「5月16日の地元自治体による期成会に所長は出席したのか」との質問にさえ答えない有様で、驚きました。

現時点での立野ダム問題の疑問点をわかりやすくまとめましたので、ぜひお読みください。

立野ダム公開質問状2017.5.24

提出時の写真です。

新聞記事です。

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5月12日 白川改修・立野ダム建設促進協議会に要請書を提出

白川流域の熊本市、菊陽町、大津町、南阿蘇村で構成する「白川改修・立野ダム建設促進協議会」に向け5月12日、4自治体を訪れ要請書を提出しました。首長さんや担当者がしっかり話を聞いてくれたのですが、5月16日の総会では結局「立野ダム本体早期着工」などの活動方針を了承したとのこと。活動方針は国がつくったものとしか考えられません。報道によれば閉会後の国交と地元との意見交換会は非公式であっています。残念なことに、この国では、国のやることに地元が異議を唱えることは非常に困難なようです。

5月12日に地元自治体へ提出した要請書です。

促進期成会要請書2017.5.12

4自治体への提出の状況です。

新聞記事です。

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4月16日の熊本地震1周年「立野ダム予定地はどうなっているのか」

昨日(4/16)の連続シンポジウム 熊本地震1周年「立野ダム予定地はどうなっているのか」に参加された皆さん、ご苦労様でした。約100名の参加で、講師の新村先生のお話も分かりやすく、好評でした。

事務局からの報告「立野ダム予定地はどうなっているのか」のプレゼンテーション(PDFファイル)です。

立野ダム予定地はどうなっているのか2017.4

動画を2本に分けてユーチューブにアップしましたのでご覧ください。
1.報告「立野ダム予定地はどうなっているのか」報告者 立野ダムによらない自然と生活を守る会 緒方紀郎さん
https://youtu.be/Wqc9qoP5v4M
2.講演「熊本地震の地球科学的検証」講師 新村太郎氏(熊本学園大学経済学部准教授)
https://youtu.be/N0cVg8LcLno
なお、当会が2017.2月に作成しましたDVD「世界の阿蘇に立野ダムはいらない」もユーチューブにアップしていますので、ぜひご覧ください。
https://youtu.be/XLCuRlV-Ev8

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4月16日 連続シンポジウム 熊本地震1周年「立野峡谷と立野ダム予定地はどうなっているのか?」

熊本地震から1年が過ぎようとしています。立野峡谷と立野ダム予定地はどうなっているのでしょうか。来たる4月16日、シンポジウムを開催します。火山岩岩石学が専門で「阿蘇および熊本地域の更新世以降の火山岩に関する地球化学的研究」を進められている熊本学園大学准教授の新村太郎先生をお招きします。ぜひご参加ください。
■連続シンポジウム 熊本地震1周年「立野峡谷と立野ダム予定地はどうなっているのか?」
●日時 平成29年4月16日(日) 午後6:30開会
●場所 パレア会議室1(鶴屋東館9階)熊本市中央区手取本町8番9号
●講演 「熊本地震の地球科学的検証」新村太郎氏(熊本学園大学准教授)

■新村太郎先生 プロフィール(熊本学園大学研究者総覧より抜粋)
学歴
 1995年? 筑波大学大学院地球科学研究科地質学専攻博士課程単位取得満期退学
 1996年? 博士(理学)の学位授与(筑波大学)
職歴
 1995年? 株式会社ジオジャイロ(地質部)(旧 東洋地質調査株式会社)
  1999年? 独立行政法人 森林総合研究所 海外研究領域 (科学技術振興事業団 計算科学技術研究員)
  2001年? 東京工芸大学 情報処理教育研究センター
  2002年? 熊本学園大学経済学部専任講師
  2007年? 熊本学園大学経済学部准教授(現在に至る)
専門分野
 担当科目:情報ネットワーク論
 研究分野:火山岩岩石学
研究課題
 阿蘇および熊本地域の更新世以降の火山岩に関する地球化学的研究
 情報ネットワークを活用した自然災害に対する減災
 LMS支援システム開発と活用
論文
 阿蘇火山北西部に分布するAso-4火砕流堆積物,弁利サブユニットの層序と岩石学的特徴
 中部九州阿蘇地域における長期的な火山活動変遷
所属学会
 日本火山学会、日本地球化学会、日本岩石鉱物鉱床学会、日本地質学会、日本質量分析学会

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3月28日「ダムによらない治水利水を考える県議の会」の白川河川改修現地視察に同行

3月28日、「ダムによらない治水利水を考える県議の会」の白川河川改修現地視察に同行しました。

まず、龍田陳内4丁目。ここは大きく蛇行した白川をショートカットする改修が進み、新しい河道を流れていました。ここでは、毎秒1910トンしかなかった流下能力が、毎秒3415トンも流れるようになりました(河口から19.3㎞地点)。改修で毎秒1505トンも余計に流れるようになったのです。ちなみに立野ダムの洪水調節能力は、ダムが計画通り機能したとしても毎秒200トンです。

次の三協橋でも左岸側高台の川幅が20mほど広がり、右岸側(龍田1丁目)の川幅も広がっていました。

日暮橋では堆積した土砂の撤去が進み、迫玉岡堰下流では護岸工事が進んでいました。

河川改修を進めれば、立野ダムをつくる必要がないことが、改めてわかりました。熊本県河川課の皆様、丁寧なご説明ありがとうございました。県議の皆様、お世話になりました。【おわり】

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2月12日、立野ダム予定地の状況

2月12日、今年初めて立野ダム予定地の現地を見てきました。北向山原始林も、昨年の熊本地震とその後の大雨で至る所崩壊し、そのあとに雪が降り積もっています。地震直後と比べ、崩壊箇所がものすごく増えていました。
残念なことに、特に右岸側(画像左側)はダム本体工事に向け、樹木の伐採が始まっていました。しかし、伐採された後に、熊本地震による大きな亀裂がいくつも現れており、驚きでした。ダム本体予定地下流側(立野橋梁側)から撮影したものです。
アソシエート側から見た長陽大橋の状況です。地震後10か月余りが経過し、ますます斜面崩壊が進んでいます。
ダム満水時は、この橋脚の半分くらいまで水没します。2mほど落ち込んでいた橋の西側に加え、東側でも、堆積していた火砕流堆積物を岩盤まで削る工事が急ピッチで行われていました。
長陽大橋西側の状況です。地震後、立野溶岩の上に堆積した火山灰などが大規模斜面崩壊し、橋の西側の道路が2mほど落ち込んでいたのが、立野溶岩まで堆積した火山灰を除去して、橋への取付道路のための新たな橋脚が建設中でした。
対岸(東側)にはコンクリートの鎧が建設中。長陽大橋の両岸だけで、これだけの対策が必要なのです。土砂崩壊対策に、一体どれだけの税金が投入されるのか。そして残るのはコンクリート漬けの立野峡谷。それも何十年もつのか。大雨や地震が起こればまた崩壊。そんな場所に巨大ダム造って、後世の人たちはどう思うでしょうか。
南阿蘇鉄道の状況です。立野ダム本体予定地すぐ上流の大規模崩落で埋もれていた線路が、土砂撤去により見えるようになっていました。
立野峡谷には、土木学会の推奨土木遺産に選ばれている南鉄の立野橋梁と第一白川橋梁があります。立野橋梁は、橋脚が破損していました。
白川橋梁は、足場を組んで調査中です。
報道によると、南阿蘇鉄道の復旧には30億~50億円かかるそうです。一方、立野ダムの総事業費は917億円。熊本地震の復旧や資材高騰などで、今後大幅に膨らむでしょう。来年度の立野ダム予算は48億3800万円。来年度予算だけで、南鉄は復旧できるのです。私たちが払った税金は、ダムより南鉄の完全復旧に使うべきです。【おわり】

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