10月20日 立野ダム建設現地と北向山を見る会

10月20日、「立野ダム建設現地と北向山を見る会~ダム建設現地周辺は一体どうなっているの?」を開きました。各地から50名が参加。阿蘇自然守り隊の松本久さん、中島一美さんが、立野ダム展望所から長陽大橋の上まで歩きながら詳しく説明されました。

まずはダム本体建設地です。仮排水路に白川の流れを転流させ、両岸の掘削が進んでいる状況には胸が痛みました。「ここにダム本体ができるとは知らなかった」という方も多いようでした。


少し上流側にさかのぼり、ダム本体建設地の真横から見ると、熊本地震で崩落した対岸(左岸側)の山肌がコンクリートでおおわれています。その背後の北向山も、熊本地震で多くの箇所が崩れているのですが、少しずつ緑が復活していました。


これまでも立野峡谷や北向山は、何十年か何百年かに一度の大雨や大地震で何度も崩落していたはずです。それが年月をかけて緑が復活することを繰り返してきたと考えられます。ところが、ダムを建設してしまえば、大半が崩落しているダム湖のまわりは、このような醜いコンクリートで全ておおわれると考えられます。脆弱な地質を考えると、それも短い期間に崩れることは明らかです。


長陽大橋から見ると、特に黒川は両岸が崩落し、以前は見えていた旧道もすべて崩落により見えなくなっていました。この長陽大橋も、ダム満水時は橋脚の半分近くが水没してしまいます。その時、周りの地盤は一体どうなるのでしょうか。また、新しい阿蘇大橋の橋脚が、削り取られた立野溶岩の柱状節理に穴をあけて建設されているのが確認できました。

↑斜面崩壊で旧道が見えなくなった黒川右岸

↑柱状節理を削り、穴をあけ新阿蘇大橋の橋脚が建設中

↑熊本地震で崩落した白川・黒川合流部付近の岩盤

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