本日8月3日、「立野ダムに係る技術委員会」の現地調査が行われます。国交省の資料を見ると、立野ダム建設予定地周辺を現地調査するとしながら、鮎返りの滝までの立野ダム水没予定地(約3km)の4分の1程度しか現地調査がなされません。黒川・白川合流点から黒川にかけての立野ダム水没予定地が、最も土砂崩壊している場所であり、国交省が本日案内する箇所のみの調査では極めて不十分と言わざるを得ません。立野ダム完成後にこの地震が起こったとしたら、ダム水没予定地周辺の大半の地盤が大きく崩れていたわけであり、ダム上流は多量の土砂や流木で埋めつくされ、立野ダム下部の幅わずか5mの穴がふさがり、洪水調節できなくなっていたのは明らかです。
立野ダムに係る技術委員会の現地調査への要請書を本日朝、国交省立野ダム工事事務所に提出しました。
提出した要請書はこちらです→立野ダム委員会要請2016.8.3
以下、立野ダム水没予定地(点線)と、本日の調査範囲(赤矢印)です。
委員は、下記7名の方々です。
一般財団法人 地域地盤環境研究所 理事長 足立 紀尚様
京都大学 名誉教授 岡田 篤正様
国土技術政策総合研究所 佐々木 隆様
土木研究所 地質・地盤研究グループ 佐々木 靖人様
京都大学 防災研究所 教授 角 哲也様
京都大学 防災研究所 教授 千木良 雅弘様
土木研究所 地質研究監 山口 嘉一様