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ダムの目的
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国交省の説明資料より
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わたしたちの考え
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1
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洪水調節
(治水) |
梅雨や台風などで大雨が降ったときに、川辺川を流れる水の一部をダムに貯め川に流れる水を減らして人吉市や八代市などを氾濫から守ります。 |
かつての洪水の原因は、山の乱伐によって保水力が大きく失われていたことと、堤防の整備などの河川改修が遅れていたことが原因。現在、森林の保水力は回復に向かい、河川改修も進み、過去最大の洪水が来ても、一部の未改修地区を除けば球磨川からあふれることはない。さらに河道の整備を進めたり、間伐を進めるなど森林の手入れを行うことで、流域の総合的な治水対策は十分可能。 |
2
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流水の正常な機能の維持 |
球磨川を流れる水量が少ないときにアユなどの河川に生息する動植物を守り、また、川下りが欠航しないようにダムから水を補給します。 |
「流水の正常な機能の維持」は、ダムより下流の川の水量を一定量以上確保することを指す。これは下流域の既得水利の保護と、ダム建設によって川が受けるダメージ緩和のための補償的な措置にほかならず、ダムを造る理由には当たらない。 |
3
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農業用水の供給(利水) |
人吉熊地方の1市2町4村にまたがる球磨川右岸(相良村など)の農地は日頃から水が不足しがちです。この地区は、市房ダムから農業用水が供給されている球磨川左岸(免田町、多良木町など)に比べて農業基盤整備は著しく遅れており、川辺川ダムからこの地区へ農業用水を供給することにより、収穫の安定や品質の向上が図られ、生産性の向上や農業経営の安定化に寄与します。 |
計画が作られたのは戦後の食料増産期で、現在は水をそれほど必要としないお茶や牧草、果樹栽培への転作が進んでいる。
川辺川利水訴訟の農水省側の敗訴によって、利水事業への同意取得が違法な手続きによって進められたことが明らかになった。現在、農水省、熊本県、利水訴訟原告団など関係農家が一体となって、新利水計画が策定中である。農業用水の必要な地域には、従来の水利施設の改修や、既存水源の利用による代替が十分可能。 |
4
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発電 |
川辺川ダムによる落差を利用し、最大出力16,500kwの電力を生み出します。このクリーンなエネルギーは、主として人吉球磨地方を中心とした南九州に供給されます。 |
ダム建設による水没で閉鎖される3つの発電所の最大発電量の合計は15,900kw。川辺川ダムによって発電される最大発電量は16,500kwで、その差はわずか600kw。川辺川ダムによる発電も補償的な措置にほかならず、ダムを造る理由には当たらない。 |