参議院での球磨川治水問題答弁
5月11日の参議院災害対策委員会で、嘉田由紀子議員が球磨川治水問題について質問されました。速記メモです。
「ダムができれば、支流の山田川は氾濫しない」との国交省答弁でしたが、一昨年の山田川沿いの大氾濫は上流からあふれたのであり、上流の川辺川ダムで球磨川本流(山田川河口)の水位が下がろうとも、一切影響ない。
気になったポイントを抜き出すと…
●(B/C費用便益の公表時期について)整備計画の案公表の時点でB/Cと共に発表する
↑(コメント)本来は検討段階で費用対効果を考えるのに、ダムを入れた計画発表と同時に費用対効果を示すって…これを「ダムありき」と言わずして何と言おう!?
●山田川など支流は、7月4日午前6時台に氾濫が発生して、その後球磨川からの氾濫が加わったということが再現の確認、画像からも確認できている
↑(コメント)そこは大体間違っていない。山田川そばの南泉田や紺屋町、九日町などは、先に支流から氾濫したので浸水し、そのあとに球磨川上流方面から来た水で増水した。
●球磨川本流の水位上昇に伴うバックウォーター、つまり本流水位が高いことで支流からの水が流れきれない。ダムを整備すると、この本流の水位を低下させるので、バックウォーターによる山田川の支流の氾濫を防止または減少させることができる
●ダムができれば、令和2年7月豪雨と同様の洪水が発生した場合には、山田川からの氾濫は発生しない
↑(コメント)その前の説明と完全に矛盾。バックウォーターとは、合流点付近(山田川下流方面)からじわっと水位上昇するわけだが、映像や証言から見ても、そちらからではなく、間違いなく支流上流部から溢れてる。軽ワゴンが立って押し流されてくるぐらい、かなりの水量水圧で氾濫していた。
本流水位がどんだけ下がっても、この山田川の氾濫対策にはならないのに、「ダム作って本流水位を下げれば、同じ雨が降っても氾濫しない」との節目いを国会でもあくまで貫く国交省。
●ダムの効果は午前5時頃から発揮されて、午前8時頃には山田川からの堤防よりも1mから2m低い水位にまで低下
↑(コメント)さすがに無理がある説明。川辺川上流部の降雨量や時間帯から考えて、どんだけ盛りに盛ってもそれは無い。川辺川ダム建設予定地は、山田川合流点よりも20キロ以上上流で、そんなに短時間では効果は出ない。
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以下で録画も見れます。
(報告:寺嶋)
■YouTube録画
2:52:00から3:12:00あたり
https://www.youtube.com/watch?v=9L0fECsQO7w
■参議院 災害対策特別委員会 録画
1:50~2:12あたり
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
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