(調査)あさぎり町免田川流域を視察

流域の山の災害現場をずっと見てきたが、人吉より南側の山には行ってないので、あさぎり町の免田川流域の山を見てきた。

あさぎり町は町の真ん中を球磨川が流れ、その南側と北側が山間部でである。免田川は南の宮崎県との県境に源流部がある約10㎞程度の2級河川で、真ん中程に清願寺ダムがある。北側はシカの食害も皆伐地も比較的少ないが南側はシカの食害がかなり進み、標高が高いところでは、皆伐地が進んでいるが、山の崩落はシカ食害の有無、皆伐の程度如何に関わらず、球磨川中流や下流の山間部に比べると、かなり少ない。地質の違いもあるだろうし、7月4日の熊本豪雨の際には、幸いにもそう雨が降ってないのかもしれない。今後、令和2年程度の豪雨があれば、災害は起こる可能性は否定できない。

真ん中程付近にある清願寺ダムの有効貯水はわずか2958千m3。令和2年水害時、清願寺ダムの様子は分からないが、球磨川下流のように山間部で多くの崩落が起こったら、どうなるのかはシニュレーションしておいた方がいいと思う。

とにかく、流域全部の山間部の検証をしてほしい。同時に地質の如何に関わらず、皆伐中止とシカ対策は急務だと思うが、あさぎり町長は山の問題にも熱心と聞くので期待したい。

(右写真:標高が高いところは民有林が多いと聞くが、皆伐がどんどん進んでいる。)

(報告:つる)

搬出道路がやたら通っているが崩落の跡はない
清願寺ダム。
再植林してある様子はない。

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