住民参加の後退

4月29日の熊本日日新聞「射程」では、球磨川の河川整備計画策定に関する住民参加のあり方が問われています。

現在、球磨川の河川整備計画案の策定にあたって、学識者懇談会が開催されていますが、現在においてはまだ住民が意見をいう機会は全く与えられていません。学識者懇談会でもダムありきで議論が進んでいます。ダムのマイナス面を指摘する学識者はいません。何より、下流において被害を増長させた瀬戸石ダムや山の問題が検証の必要性を訴える意見も皆無です。

これで、出てくる流域治水案は、流域を砂防ダムや治水ダム、堤防強化など、コンクリートで流域を固めようとする案ばかりです。このまま進めば、住民がともに暮らしたいという球磨川流域からはアユをはじめとする魚も鳥も、他の川の恵みも失われた魅力がない川になるのは目に見えています。

私たちの暮らしを支える流域の環境保全が何より大事であるのに、そのことを一番知っている流域住民は意見をいう場所がないのです。

他の河川の河川整備計画策定時には流域委員会が設置されて、何年、何十回にわたって住民が徴収されたところもあるのに、球磨川における進め方は、ダムをつくることが優先されているといわれても仕方ありません。

(報告:つる詳子)

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