川辺川ダムのアセス手続き始まる

川辺川の流水型ダムに関する環境配慮レポートに対する意見提出が5月13日午後5時までとなっています。

できるだけ多くの意見を届けてほしいと思っていても、配慮レポートって何だと思われる方が殆どだと思います。
アセス法では配慮書にあたるものですが、川辺川ダム事業ではアセス法の適用にならないという理屈で環境レポートという言葉が使われています。

ダムに関する記述はこれだけ。なのに、複数案を検討したけど、これが一番妥当であるという前提で報告されている
アセス法における配慮書。蒲島知事要望したアセス法と同等の手続きが前提であるので、この配慮レポートもそれに従った手続きであるべき。
環境省の資料には、「複数案の検討をすること」「地域の環境をよく知っている住民をはじめとする一般の方々」の意見を取り入れるよう努めることとある。この意見書募集がそれに値するものだとは思うけど、聞置くだけのものでないことは明らか。

配慮書は「事業の位置・規模等の検討段階において、環境保全のために適正な配慮をしなければならない事項につい て検討を行い、その結果をまとめた図書」のことですが、計画段階であるので、複数案の検討も求められ、場合によってはゼロオプション(事業を実施しない案)の選択もあります。

計画段階配慮「複数案を設定すること」が明記されているが、複数案はもうないという結論から配慮レポートは始まっている。従って、ゼロオプションもない。

この配慮レポートでは、過去に計画された川辺川ダムの継続であることがあちこちに見え、すべて「既存型のダムより影響が少ない」で括られています。

私たちが求めているのは、ダムがない現在の自然環境が守られかどうかが大事なのですが、スタート地点が全く違います。
ダムに関しては事業の位置と規模しか示されてないので、どんな配慮が必要か言える人はなかなか少ないかと思いますが、豊かな自然の川と山の近くに住んでいる人、もしくはそれを想像できる方は、そこにでっかい構造物ができることで、何が起こるか想像がつくかと思います。

短くてもいいので是非意見書提出をしてください。300ページ以上もあるレポートに対し、提出期間短すぎです。

環境配慮レポートへの意見公募期間は終了しましたが、今後、アセス法の「手順書」に当たるものについての意見公募が予想されます。引き続き、ご注目下さい。

※意見書提出先 (2022年5月13日まで)
http://www.qsr.mlit.go.jp/…/kankyou…/hairyo_report.html

※川辺川ダム環境配慮レポートhttp://www.qsr.mlit.go.jp/…/kankyou…/hairyoreport.pdf

※川辺川ダム環境配慮レポート 要約版
http://www.qsr.mlit.go.jp/…/hairyoreport-youyaku.pdf

(報告:つる)

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