2024.10.9 アユと球磨川を考えるオンラインセミナー
10月4日(金)19時より、高橋勇夫さん(たかはし河川生物調査事務所代表)をゲストにお迎えし、川とアユについて学ぶオンラインセミナーを開催します。
気候変動により日本のみならず各国で、記録的豪雨や台風が人びとの生活を脅かしています。
被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
これまで開催した講座では球磨川流域の治水のあり方を住民の暮らしから考えようと、森林の荒廃や林業の問題、生き物の目線、また住民との合意形成の在り方、氾濫原における水のコントロールの望ましい方向性など、様々な視点をご紹介してきました。今回は、球磨川のシンボルともいえるアユについてです。
みなさんは、川を埋め尽くすほどのアユを見たことありますか?昔の球磨川は春になると稚鮎が川を遡上する大蛇のごとくに真っ黒に群れなして上っていたと言います。深い淵もアユで真っ黒で川底は見えなかったといいます。多分、日本の他の川もそうだったのではないでしょうか?アユは、私たちの暮らしを支える経済基盤でした。しかし、 球磨川に2000人ほどいたという専業漁師は今は一人もいません。球磨川ではダムができる度に減少していったアユと川漁師。また、近年のアユの減少は、温暖化の影響もあると言います。大雨による濁りの影響も大きいようです。濁りの長期化を招く川辺川ダム建設は濁り以外にも河川環境に大きな変化をもたらします。
そんなアユを取り巻く様々な環境とその変化がアユにもたらす影響を学ぶ学習会です。皆様の参加をお待ちしています。
川辺川の流水型ダムによる濁水の長期化や水温の変化、アユの餌である藻類への影響は、アユにどのような影響を与えるのでしょう?また、堰やコンクリート護岸などの河川構造物、温暖化による海水温の上昇等々、アユの生育環境の変化は心配になるばかりです。
ダムができる度にアユが減少した現実。美味しく大きい、経済価値があるアユを未来に残せるか、私たちは未来への責任を背負っています。まずは、アユの生態について学びましょう!