球磨川支流上流部の現在 放置されたままの皆伐地や崩落地
球磨川大水害から3年経過してもまだ、山間部は通れない道が沢山あります。また、ぎりぎり通れていたところも工事のため通行止めになったり、水害後の大雨で不通になったり、復旧までには程遠い感じがします。
この半年、山江の自伐型林業研修で山に行く機会がなくなっていましたが、球磨村の中園川沿いの道が通れるようになってるというので、水害後初めて上流から辿ってみました。川沿いの両岸の山斜面にはそう皆伐地は見えませんが、いたるところ水害時の崩落や路肩崩落による道路破損は酷かっただろうなと思う箇所は想像以上に多かったです。道路だけは通れるように修復してあっても、その山側や谷側の崩落個所はそのままというところも沢山あるなあと思いました。
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しかし、戻ってからGoogle衛星写真で確認すると、道路からは見えないその奥の斜面で、多分、水害後に新たに崩れたか、もしくは崩落が続いているところだと分かりました、水害後何も起きななかった斜面は、崩落個所含め皆伐地はススキで覆われ、草原みたいに緑で覆われているからです。
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水害時に崩落を招いたほとんどの皆伐地は草原になっていますが、その後皆伐されたところの多さにもびっくりします。それは、以前崩れたところも崩れかかった斜面も、多くの転石や倒木がゴロゴロしています。大雨が続けば容易に土砂災害を起こすでしょう。それに加え、前回崩落の発生場所になったような皆伐地が更に増えているのです。
どうして、あの水害に学ばず、同じようなことを繰り返そうとしているのかと思いました。皆伐地も土砂止めと再植林がきちんとしてあるところは、殆ど崩れていないところも多いのです。県も緑の流域治水をいうなら、森林政策から見直してほしいものです。
(報告:つる)
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