住民の声を復興まちづくりに活かすために
~宮城県気仙沼 防潮堤問題に学ぶ~

被災地の「いち早い復興」と「住民意見の反映」は、どちらかしか選べないのでしょうか?

住民の声を行政の政策に活かすには、どうすれば良いのでしょうか?

東日本大震災後、宮城県気仙沼市では、復興事業として巨大な防潮堤計画が持ち上がったものの、住民からは疑問の声が出ました。そのような地域の1つ、大谷(おおや)海岸では、その後住民が主体となった地域での勉強会や署名などさまざまな活動、合意形成を通して、計画変更や砂浜の保護が実現しました。

第3回講座では、この気仙沼大谷海岸の事例を中心に、住民参加型の復興まちづくりのあり方について考えます。

震災後の大谷海岸に当初計画されていた防潮堤イメージ
住民の声で計画変更され防潮堤は後退し、海岸線が残った

■日時:

2022年8月27日(土) 午前10:00-12:00 ※オンライン開催 ※終了時間を「12:00まで」に変更させていただいています

■話し手:

メイン報告:三浦友幸さん

宮城県気仙沼市出身。(一社)プロジェクトリアス代表理事、気仙沼市議会議員、大谷里海づくり検討委員会事務局長。
東日本大震災により被災。避難所運営の経験を得て、その後支援団体の職員として活動を開始。震災の復興事業として始まった防潮堤計画に対し、防潮堤を勉強する会の活動や、気仙沼市大谷地区の合意形成を中心に問題解決に向けた活動を行う。現在、まちづくりやNPOの支援などの市民活動を行いながら気仙沼市議会議員としても活動を行っている。

サブ報告:柴田祐さん

1971年生まれ。熊本県立大学環境共生学部教授。大阪大学工学部卒、大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。専門は地域計画、農村計画、景観計画。熊本県内における無住化集落の実態調査及び課題、農山漁村地域における地域資源を活かした地域づくりなどの調査、研究を進めているほか、熊本地震や令和2年7月豪雨による集落の被災状況や復興プロセスの調査研究、まちづくり協議会などの運営サポートを行っている。主な共著に『都市・まちづくり学入門』、『住み継がれる集落をつくる』。

■開催方法・会場:

※Zoomによるオンライン開催のみとなります

■参加費:

無料(要申込み)

■申込方法:

こちらの第3回セミナー申し込みフォームからお申込みください。オンライン参加の方には、後日メールにて、後日zoom会議参加用のリンクをお送りします。

■主催:

球磨川流域と私たちの暮らしの在り方を考えるプロジェクト(「気候危機と水害:ダムで暮らしは守れるか?」連続セミナー実行委員会)

■協力:

アーユス仏教国際協力ネットワーク国際環境NGO FoE Japanメコン・ウォッチ

■お問合せ:

Email kumagawa.mirai@gmail.com