2008年6月9日、美しい球磨川を守る市民の会」は八代市へ下記の要望書と抗議文を提出しました。
このたびは、私たちの要望に対し、文書によりご回答賜りましたこと、お礼申しあげます。
さて、ご回答は、「国土交通省や熊本県の動きの推移を見守る」ので、現時点では市民の意見集約は行わないと読み取れます。 つきましては、私たちは次に掲げる理由から、ご回答について納得致しかねます。 1.蒲島知事は、川辺川ダム建設の是非を判断する理由として、有識者会議に諮問するほか、「周辺住民の意見、県民の意見を多角的に集約する」とされています。これを踏まえ、人吉市長は人吉市民の意見集約の場として公聴会を催されました。貴職におかれましても、蒲島知事の判断のよりどころとして、八代市民の意見集約を行い、その結果を知事に届ける責務があると考えます。
2.5月25日の熊本日日新聞によりますと、貴職は「どのような方法になるか分からないが、いずれ、市民の意見を聞く機会を設けたい」と八代市民の意見集約に柔軟な姿勢をお見せになったとの報道がなされています。この報道と私達が今回いただいたご回答の主旨は整合性がありません。
上記のような理由から、私達は貴職に対し、早急に八代市民の意見を汲み上げる公開の機会を実現していただきたく、再度要望いたします。
本要望につきましては、6月16日迄に文書でご回答賜りますようお願い申し上げます。
以上
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貴職等におかれましては、かねてより球磨川の治水、環境保全等にご尽力いただき、ありがとうございます。
さて、川辺川ダム問題は、八代市においても永年の懸案事項でありますが、平成20年3月17日付けの熊本日日新聞によりますと、県内でもその賛否については、反対58.4%、賛成16.6%というアンケート結果になっております。そのような状況の下で、予ねてより坂田市長はダム建設促進の発言をされています。しかしながら、市長は平成17年の八代市長選挙のローカル・マニフェストにおいて川辺川ダム問題については一切触れられていません。また、市長就任後も市民にダム問題について問合せされたことはありません。市長は、如何なるかたちでも市民から川辺川ダム建設促進の信認を得てはおられないはずです。 また、国土交通省河川局より本市に出向されている佐藤副市長におかれましては、平成19年11月18日に八代ハーモニーホールで開催された国土交通省主催の「くまがわ・明日の川づくり報告会」において「八代市に住む、八代市役所の佐藤でございます。」と自己紹介された後、「現に行政の立場で言いますとダム促進という立場でですね、早くダムを造ってくださいと申し上げていますので、そのスタンスに変わりはありませんが、住民の方々に出来るだけ丁寧に説明をいただいて、ご理解いただいて、説明責任を果たしていただいて、出来るだけ事業の早急な推進をお願いしたいというのが要望でございます。」と発言されています。原案を作成した国土交通省河川局より出向されている副市長が、自らの職責も名乗らず、地元住民から意見・質問を受け付ける場で、河川整備基本方針の了承を地元住民に求める国土交通省へダム建設促進を要望しておられます。このことは、永年、川辺川ダム問題に翻弄されてきた地元住民を愚弄するものではないでしょうか。 つきましては、抗議とともに、下記の質問を提起させていだだきますので、ご回答をお願い致します。 記
1.坂田市長は、如何なる根拠に基づいて、八代市民を代表して川辺川ダム建設の促進を要望されているのでしょうか。
2.佐藤副市長は、国土交通省に在籍の身でありながら、国土交通省主催の「くまがわ・明日の川づくり報告会」で、副市長という立場を明らかにせず、川辺川ダム建設の促進を要望されましたが、如何なる所存でのご発言だったのでしょうか。
本質問につきましては、6月16日迄に文書でご回答賜りますようお願い申し上げます。
以上
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