残せ清流!残すな借金!
川辺川ダム建設反対県民大集会
報告
2004年11月28日(日)、熊本市辛島公園において川辺川ダム建設反対県民大集会が開催された。
地元人吉・球磨地方や熊本市、九州各県や関西などから約500名が参加。
優木はるかさんによる「五木の子守唄」や川をテーマにした歌によるコンサートに続き、
九州脊梁山脈の自然を守る会や利水訴訟原告団、漁民有志の会、地元住民や大学生たち、
建設業者の労働組合、川辺川を守りたい女性たちの会(尺アユトラスト)、国会議員や県議の
挨拶や紹介が行われ、最後に集会アピール文を採択した。
約1時間の集会が終わると、「日本一の清流を未来に残そう!ストップ川辺川ダム」と書かれた
大きな横断幕やノボリなどを手に、パレードがスタート。市内アーケード街を約40分かけて歩き
ながら、市民にダム反対チラシを手渡したり、支援カンパへの協力を呼びかけた。

イベント概要はこちら


 
集会宣言

 川辺川ダム建設事業が計画されてから既に38年が経ちました。日本一の清流と流域の豊かな自然は熊本県民のみならず国民の宝といえるものです。川辺川ダム建設は清流や自然、そしてその清流や自然と結びついた漁師をはじめ流域住民の生活を破壊します。
 既に私たちはダムの目的が失われていることを明らかにしてきました。ダムに頼らず、森林の整備や河床掘削、堤防強化などで洪水は十分に防ぐことができます。農民はダムの水に頼らない新利水計画を策定中です。
 国土交通省はそれでもダム建設を強行するつもりです。無駄な事業に投入する税金をさらに増やし、総事業費を3300億円に増額しようとしています。事業費増額による熊本県の追加負担は150億円以上となり、破綻しつつある県財政をさらに悪化させ、福祉予算の削減など県民生活を直撃します。
 まさに百害あって一利なし、それが川辺川ダムなのです。
 公共事業を国が決定する時代は終わりました。これからは住民の住民による住民のための公共事業を住民自身が決定する時代です。
 川辺川ダム事業の中止は目前ですが、国土交通省は最後の力を振り絞って戦いに臨んでくることでしょう。熊本の将来を、いや日本の公共事業のあり方を左右する戦いが、これから始まります。
借金を残さず、豊かな自然環境を未来に残すため、そして私たちが自分の未来を自分で決めていくために、総力を結集する時がやってきたのです。
 私たちは、川辺川ダム建設計画の中止を勝ち取り、日本の巨大公共事業の見直しの歴史の新しい一ページを切り開いていくことをここに宣言します。

    2004年11月28日 残せ清流 残すな借金!
    川辺川ダム建設反対県民大集会 参加者一同



ちょっとだけ写真で報告

冒頭に優木はるかさんのコンサート。素敵な歌声で応援

川辺川を守る県民の会代表の中島が開会挨拶

利水訴訟原告団で農家の宮崎さん

清流球磨川川辺川を守る漁民有志の会 吉村勝徳さん

「心の通った仕事をしたい」と建設業者の労組もアピール

京都から来た学生ボランティアたち

集会には多くの参加者が集まった

集会宣言を読み上げる大学生の山口さんと米田さん

熊本市内のアーケード街をシュプレヒコールを上げながらパレード

参加者は500人にのぼった。

それぞれにダム反対への思いをアピール

パドラーも多数参加

かぶりもの系?参加者のみなさん

白川公園で漁民の毛利さんが閉会宣言

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