2008年5月16日、川辺川を守りたい女性たちの会では、蒲島郁夫知事と担当課あてに、つぎのような要望書を提出しました。

担当課のあて先は、県へFAXで提出時に、農林水産部の団体支援総室室長あてに訂正を求められ、そのように訂正しました。急ぎ提出したのは、18日(日曜)に球磨川漁協の総代選挙が行われるためです。

平成20年5月16日
熊本県知事 蒲島 郁夫 様
農林水産振興課 課長 岩下 徹 様
川辺川を守りたい女性たちの会代表 原 育美
球磨川漁協の組合長辞任などに関する早急な調査と
適切な指導を求める要望書
【 趣旨 】
1,このたび球磨川漁業協同組合犬童雅之組合長の、突然の辞任について、真相究明と、その調査に基づく同漁協の運営に関する適切な指導を求めます。

この辞任に関しては、ご本人が警察に出向いて恐喝により辞任に追い込まれたと報告をされているそうですが、私たち県民も、流域保全と鮎の再生という観点から無関心ではいられません。

2,鮎の増殖のために粉骨砕身している1理事は、定款・規約に違反した事例がないのに解任の要求が出されていましたが、このような水協法を無視した理事の解任請求などが、今後、2度と行われないようご指導ください。


【 理由 】
私たちは2001年より、かつて清流を誇り豊穣の川であった球磨川・川辺川を、これ以上の悪化から守り、さらに再生をめざす漁師の方々を、全国に尺鮎を宣伝し産地直送にとりくむことで支援してまいりました。ところが、2007年は、販売実績において初年の5分の1以下という鮎漁獲量の激減に見まわれました。

鮎の不漁に関しては、上流の砂防ダムからのにごり、ダムや堰による鮎の遡上と流下の妨げ、冷水病、地球温暖化の影響などなど、どれをとっても、球磨川漁協の存在が重要な役割をになっております。犬童組合長の指導のもと、球磨川漁協でも、鮎の増殖に取り組んでいた矢先のできごとで、何ごとが起こったのかと私どもは、大変驚き、漁協が混乱すれば、鮎の再生も不可能になるのではないかと危惧しております。

球磨川漁協は水産業協同組合法にもとづく漁協であり、「1河川1漁協」の方針の下、公的助成も受ける公的性格を有する団体です。同法1条は「水産業の生産力の増進を図」ることを目的とし、その運営については、同法に詳細な定めがあります。同法の目的を逸脱した運営については、監督官庁である県は、もはや「自主運営が原則」として傍観することはゆるされないと考えます。




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