瀬戸石ダムの影響 解説なし

令和2年7月4日球磨川大水害の殆どの検証がされないままに作られようとしている球磨川流域の河川整備計画ですが、下流に住むものとして一番悔しいのは、瀬戸石ダムの検証がされておらず、事業者電源開発の「マニュアル通りに操作しました」の報告に、それなら問題ないとばかりに何の検証もされなかったことです。

それどころか、連休明けに発電開始に向けて再湛水をはじめるとのこと。
ありえません。

川の横断面の半分ほどを占める構造物が流下の邪魔になることは誰も否定できません。

では、今回の水害でどのくらい流れを阻害したのか、上流と下流の水位や流速はどのように変化したのか、きちんと住民の前に明らかにすべきです。
なにより、現場を見れば、肥薩線や集落、道路等々すべてにおいて被害の出方が全く違います。上下流の住民の聞き取りや意見徴収を後悔の場で行うべきです。
事業者だけでなく、これを黙ってみている首長・議員、議論することなく河川整備計画を提示しようとする国交省、それを支える学識者、みんなおかしいです。

マニュアル通りに操作したかどうかが、治水の安全度の物差しなんて、いくら考えてもおかしすぎる。

(報告:つる)

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