子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
ニュースレター 第20号 2003年(平成15年)2月24日発行


写真:2月16日県庁地下会議室:第6回住民討論集会
   1月25日熊本市下通り:収用委員会向けハガキ作戦

今号は、会員の皆さんやスタッフからの投稿を中心に構成しました。

■会員拡大運動の要請
                            県民の会代表 中島 康

 皆さまご存知の通り、川辺川ダム建設阻止の運動は今年、大きな局面を迎えております。利水問題は、今年1月24日福岡高等裁判所で結審し、5月には判決が下されようとしています。また漁業権の強制収用を審議する熊本県収用委員会も結審に向かって大きく動こうとしています。
 昨年、八代市において市民の感動的な努力によってダム反対を唱える中島隆利市長が登場しました。しかし、今年4月行われる人吉市長選には、またまた福永浩介現市長の出馬と付け刃のダム反対論の3人の候補が名乗りをあげ、私共が最も期待する村上恵一氏の前途は全く予断を許さない状況です。
 私共は利水裁判で勝利し、収用委員会で漁業権の強制収用申請の却下を勝ち取り、そしてこのダム阻止運動の天王山たる人吉市長選でダムを阻止する市長の誕生を実現して初めて、ダム建設中止を達成できる見通しが見えてくるものと考えます。しかし、どれ一つとっても至難の問題ばかりです。
 ここで県民の会として何が出来るかを考える時、我々がまずやることは世論を盛り上げることにつきると思います。会員の一人一人が自分の周りの人に語りかけていくことが必要です。どうか一人で最低10人の人に声をかけ、川辺川問題を認識してもらいたいのです。そして会員になっていただきたいのです。
 県民の会の会員が3千名を超えれば、この運動を心情的に支援してくれる人は3万名と目され、この人々が声をあげることによって10万名いや30万名の声と認識されていくのです。今、自分一人で思っている時ではなく、一人一人が一歩踏み出さねばダム建設の阻止は出来ません。
 現在、我々の周りではダム問題が少々語られる良い方向に向かっているようになったと思われがちですが、国土交通省の力はそんなに甘いものではありません。少々の声くらいはいともたやすく押しつぶす力を持っています。これに対抗するには出来るだけ多くの声を結集することしかありません。
 どうか皆さん一人一人が積極的に一歩前に踏み出してください。すなわち、自分の口から自分の声を堂々と述べることです。何卒よろしくお願いします。一人の千歩より、千人の一歩です。この一歩を十歩二十歩にして千人を万人にしていこうではありませんか。皆さまのご協力を強く期待します。

■事務局活動一年間を振り返って
                                 県民の会 土森武友

 昨年一年間を振り返りますと、運動が新たな段階に突入した感があります。一昨年から始まった川辺川ダムを考える住民討論集会は、昨年までに5回開催され、治水テーマについては一通り議論を終えました。住民側もこれまでのように、ただダム反対を唱えるだけでなく、国土交通省を論破するため、治水のデータを分析し、治水代替案の優位性を立証する作業を行わなくてはならなくなりました。そのためには膨大な時間と費用を要します。また、住民討論集会を開催するための事前協議が熊本県主催で開催されていますが、この事前協議もミニ討論集会と言えるものであり、国土交通省や推進派住民、さらには熊本県職員と激しい論戦を繰り広げなければなりません。これまではただダム反対の声を突きつけるだけでよかったものが、交渉術なるものも要求されるようになりました。
 熊本市内の活動は、11月24日の川辺川・強制収用に反対する県民集会が多くの団体・個人のご協力のおかげで、約800名の集客を達成し、大成功を収めました。また収用委員会へのハガキ作戦は、若い人からも多くの署名を得て、マスコミにも好意的に取り上げてもらいました。
 県民の会の事務局活動は、ダム反対52住民団体の代表連絡先になっていますので、事前協議や様々な交渉のための出席者の調整・連絡、アポ取り、文書の作成・校正・印刷・FAX送信、会議の日程調整と連絡・出席・議事録発行など非常に多忙を極めました。
 ただ、県民の会単独の取り組みがなかなか行えなかったことが反省点です。またスタッフ会議に出席する人が極端に減ってしまいました。会員数もここ1、2年あまり増えていません。県民の会の状況として、危機的状態にあると言っても過言ではありません。今年に入ってから、この状況を打開するために特に熱心な会員の方に協力を呼びかけ、スタッフ会議に参加していただき、何とか今年の活動の目処も立ったところです。ただ会員拡大は中島代表の文章にもあるようにこれから取り組まなければなりません。
 個人的な話しで恐縮ですが、昨年前半、勤務先の会社が希望退職を募り、結果的に300名以上の従業員が退職しました。私も一時は退職を考えたこともあります。今年は、さらに系列会社への出向・移籍(いわゆるリストラ)の話があり、私もその対象に含まれるかもしれません。
 将来のことを考えると仕事も手につきません。しかし、本業の傍ら、農水省と闘っている利水訴訟原告団の農民の方、卑劣な国交省や推進派執行部と必死に闘っている漁民の皆さんの姿を見ると、逆に自分も一緒に勇気を出して仕事も川辺川のことも取り組んでいかなけばならないと思います。
 また事前協議で、国交省や推進派に押し切られたりすると、結構落ち込みますが、そういうときの心の支えは会員の皆さんの存在です。私は間違ったことはしていない、将来きっと評価されることをやっているんだ、だから県民の会の会員になってくれる人がいるんだと思っています。取り留めのない話になってしまいましたが、そういう会員の皆さんの後押しを受けて、今年一年頑張っていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。

■県民の会の活動によって得られたもの
                                 県民の会 川本正道

 久しぶりの県民の会ニュースレターの発行にあたって原稿の割り当てが回ってきました。そこで私は現在は後方支援としての参加が主ですので今までの活動を個人的に振り返ってみたいと思います。
 2月16日は環境に関する住民討論集会が開催されましたが、住民側として討論集会を受けて立つ最前線の活動メンバーの皆さんには本当に頭が下がる思いです。また発足時からしばらく事務局長を務めさせて頂きましたが、会の活動をこれまで支え続けて頂いた会員の皆さんにも感謝しています。現在は中島代表、土森事務局長の新体制で今後の運動の広がりに向けて様々な取り組みがなされつつあり、成果が形になって出てきているというところだと思います。私が個人的事情でなかなか集まりに参加できずスタッフとしての役割を果たせない時も文句を言わないこの二人にも感謝します。
 さて、自分にとっての県民の会の活動ですが、言ってみれば市民運動の学校でした。それまで主体的にこの手の運動に関わった事はあんまりなかったのですが、ここで会議や勉強会のやり方、会報・ビラの作成、街頭署名集め、発送作業、役所への申し入れからパレードに至るまで様々な行動の仕方を経験し学びました。それは個人が世の中の流れに関わる(納得できない政策については変更を求めて行動する)という民主主義の基本を学んだ事と同義だと思っています。
 そしてそこで出会った人たちのおかげでずいぶんと人生が豊かになったのではないだろうかと考えています。思いを共有する人と行動を共にすることは楽しいことです。様々な考えを持つ人がダム反対という一点で意気投合し一緒に考え、そして行動してきました。これはどう考えてもおかしい川辺川ダム問題の持つ問題の大きさ、明白さのおかげかもしれません。
 まだまだ川辺川ダム問題は予断を許さない状況ですが、川辺川ダム問題を知ることでこの国に蔓延する構造的な問題点が見えてきたと思います。そしてダム問題以外の事柄にも興味が出てきましたが、この活動に学んだことを活かして取り組むことがダム問題に関わった事の一つの成果だと思っています。言ってみれば県民の会の活動は自分にとっての民主主義の母校です。天から降ってきたわけではない民主主義の具体的な姿をやっと見せてもらったなと思っています。
 そして最後に、この学費のいらない学校を皆さんにもお勧めしたいと思います。(注)この学校は休んでも叱る人はいません。

■イベント・行動レポート

2月3日東京行動の報告
                                県民の会 富田公代

 2月2日、川辺川・球磨川を守る漁民有志の会の吉村勝徳さんの6人乗りの車に松橋インターで乗せてもらい、5月16日利水訴訟控訴審判決後の国の上告を断念させるべく日比谷公園での第一波の東京行動に行って来ました。2月3日、早朝6時には都内に入り、時間つぶしのためお台場やレインボーブリッジ等を車窓から見学し、9時ごろ議員会館の食堂で500円也の朝食を摂りました。会館では二手にわかれ、県選出の代議士の部屋を回り、利水事業問題の分厚い資料を秘書に渡してきました。国会会期中のため、議員本人は一人もいませんでした。
 正午前に集合場所の日比谷公園のかすみ門に行くと、圏央道問題の高尾山から天狗やみこし、千葉の農民のトラクター、東京からは各労働組合、大気汚染被害者の会の方々、水俣病東京の会の方々等多くの人が参加して門前集会が開かれていました。熊本からは少しさみしい5名の参加でしたが、民医連の方々10名とともに吉村さん持参の今年のわらで編んだ蓑や球磨川下り用の笠を身に付け、トラクターを先頭にシュプレヒコールをしながら農林水産省の周りをデモ行進しました。道行く人は足をとめて見てくれたし、熊本でのイベントほどではありませんでしたが、テレビ局も取材に来ていました。
 デモ終了後は公園内の軽食喫茶で東京の方1名、川辺川利水訴訟を支援する会の北岡秀郎さんを交え、今後の活動や東京との連係について話し合いました。「東京でも川辺川がずいぶん知られてきたよ」という言葉には嬉しくなりました。16時頃東京を出て、翌4日の7時頃には熊本の自宅に着きました。今まで何回か東京行動に参加しましたが、その時は飛行機を使っていました。しかし今回は、これまでの、そして判決後に向けての農民の方々の苦労や思いをともにするべく、車での参加を決心した次第です。

県民の会新年会 見聞記
                                県民の会 金津左代

 私は会費を払ってたまには寄付する程度の、さほど熱心でもない会員です。昨年夏ニュースレターに載っていたスタッフ募集の案内を見て、ほんのちょびっとでもお手伝いしていみるか、という気になり、応募しました。未だろくに働いていないのですが、ある日新年会のお誘いがあり、いそいそと会場に出向きました。
 そこには、これまで川辺川関係の集会やパレードで見たことのある面々が・・・。何だか気が楽になって周りの皆さんに、アルコールが入ったせいもあってか、とぼけたことを色々と尋ねてしまったようです。
 事務局長の土森武友さんの、いつも笑っているような目を見ると何でも許されるような気がして・・・。土森さんは本当に気遣いの人で、周りのグラスの空き具合を細かにチェックし、女性軍の途切れることない料理のオーダーをまめまめしく伝えておられました(感謝!)。
 遅れてご登場の中島康代表は、「いやー、現地の山に入ってねー、浸透能の実験をやったんだけど、すごい結果が出たよ。その後、旅館でね、夜の浸透能もすごかったー」。
 最初のほうこそ、人吉市長選や八代の状況や熊本市議選にあなた出たら、いえ君こそ、というような話題でしたが、後半はなぜか専ら平家の落人伝説で盛り上がりました。お酒の消費も駄洒落も尽きることなく、気がつくと夜の11時を回っていました。職場の飲み会とはだいぶ違うなあと、新鮮な感動をおぼえつつ家路につきました。
 「県民の会」の集まりで、居心地のよさを感じるのは、職場や遊び友達とは違い、初めて会った人とも「ダムを作りたくない」「自然を守りたい」「税金のムダ使いをさせない」等の共通の思いが気心の知れた同志のようにさせるからでしょうか。毎月スタッフ会議が開かれており、ここでは中島さんや土森さんに、気楽かつダイレクトに質問したり、アイデアを述べたりすることができます。2月の会議にも初参加の方が2名来られましたし、新しい方が加わるのを歓迎されるそうです。
 今、これを読んで下さっている会員の皆さんも、同様に気軽な気持ちでスタッフ募集に応募されませんか。明るく熱っぽく語り合い、一歩行動を起こしてみませんか。皆さんが仲間に加わるのを楽しみにお待ちしています。

*金津さんの文章にもありますが、県民の会ではダム中止に向け
 て一緒に行動してくださるスタッフを募集しています。多くの人が
 動けば、それだけダム中止は近づきます。スタッフとして共に大
 きな目標を達成しましょう。
  また、ニュースレターの原稿も常時募集しています。川辺川ダム
 問題について日頃思うことやイベント報告、また行政や社会のあり
 方についての皆さんの意見をお聞かせください。

【この件の連絡先及び原稿送付先】
 県民の会事務局 〒862-0926 熊本市保田窪2-3-57
 Tel.096-349-8090 Fax.096-349-8320 E-MAIL:kawabegawa@aminet.or.jp
 ※住所は上記から移転しました

利水裁判控訴審、勝利判決に向けて
                        福岡の会 松原学

 1月24日に川辺川利水裁判控訴審が結審しました。「結審」と聞くと、耳慣れない言葉なので、「もう裁判が終わって、判決が出る?」と思われる方も多いかと思いますが、「結審」とは、原告、被告双方が裁判官の前で弁論することを終わるということです。裁判の結果が出る「判決」は5月16日と決まりました。
 さて、裁判所での戦いは終わったのですが、大切なのは実はこれからなのです。これから、判決の日まで私たち市民と原告が主役となって、この不条理な川辺川利水事業は無効だという「世論」を盛り上げなければなりません。
 この世論の盛り上がりが無ければ、一審の時のように、全く「司法」の立場を放棄したような判決が出ないとも限りません。
 また、判決が「原告勝訴」となったとしても、今度は国が上告することも十分考えられます。この場合、舞台は東京の最高裁判所となります。高齢者が多い原告団にとっては余りにも過酷な仕打ちです。このことからも、私たちはなんとしても、国に上告させない「世論」を作り上げなければなりません。
 結審から判決までの間、司法には、司法としての社会的な責務を忠実に実行することを要求し、農水省には、これまでの事業の進め方の反省と農民本位の事業への転換を求め、広く社会にアピールしなければなりません。
 そのような意味も含めて、結審の日の夜、福岡市の中央市民センター・ホールにて、川辺川利水訴訟・結審集会「ダムはいらん!司法が止める公共事業」が開かれました。集会を準備する上で様々な心配がありましたが、結果的には多くの皆さんのご協力のおかげで大成功に終わることができました。ありがとうございました。 
 福岡の会では、これからも清流川辺川を守るための活動を精力的に続けていきたいと思っています。様々な活動の輪に加わっていただける方はどしどし、ご連絡下さい。あなたの活動が未来を作っていきます。ご一緒に、よりよい未来を!

五木村は今
                       福岡の会 寺嶋悠

 川辺川ダム問題もいよいよ今年決着を迎えそうだが、ところで37年間水没「予定地」とされてきた五木村は今どうなっているのだろうか。「苦渋の選択」を引き合いに、表向きはダム推進を表明する現地のことが気になる。収用対象となった五木村の共有地調査も兼ね、1年前から毎月五木村に通っている。
 村では現在、村の中心地である頭地地区の移転が続いている。昭和56年現在で総人口3,356人(1,019世帯)を数えたが、そのうちの43%(1,457人493世帯)が移転対象となった。現在では総人口1,500人ほどである。頭地代替地は平成13年に造成を終えた。国の説明によると「平成15年までの3年間で順次移転してもらう」のだと言う。当初の予定では190区画が造成される予定だったが、実際には90区画しか造成されていない。現在役場や病院を含め約70区画が移転済みで、山あいに真新しい住宅地が広がる。
 先週、頭地地区を歩いた。かつての街並みはすっかり姿を変え、わずか10軒ほどを残してほとんどが移転を済ませていた。耳を澄ませば、うち捨てられた石垣や庭木、田畑の間から生活の息づかいが聞こえてきそうだった。無数のコンクリートの土台が寂しく雨に打たれ、近くでは木々の伐採が行われていた。ダム反対の世論がかつてなく高まっているが、現地では方向転換を打ち出せずにいることを目の当たりにした。
 しかし中には、国による移転交渉を拒絶してきた家もある。頭地地区田口に住む尾方茂さん夫婦もそうだ。この老夫婦もまた、人生の半分をダムによって振り回され続けてきた。尾方さんは頭地代替地造成のため5反の農地を国にもぎ取られ、そして現在、「住み慣れた土地で死にたい」というささやかな願いですら、ダムによって奪われようとしている。
 村内には非水没地もあり、取り残された山腹の小集落や、非水没地であるため道づくりなどが遅れている上流地区では、将来への不安や偏った立村計画に対する不満の声がある。ダムとセットにした形での村づくり計画を押し付けてきた国と県の責任は、今後大きく問われてくるだろう。ダム反対運動もまた、ダムが止まった後の五木村の問題にも関心を寄せるべきではないかと思う。

*川辺川ニュースが電子メールで読めます。
 刻々と状況が変わる川辺川ダム問題。現地以外の方は現在どうなっているの
 かが、非常に分かりづらいと思います。そこでインターネット上に流れる川辺川
 ダム問題に関するニュースを電子メールの形で皆さんにお届けします。リアル
 タイムにこの問題の動きを把握することが出来ます。
 希望される方はowner-kawabenews@freeml.com宛てに「川辺川ニュース希望」
 と書いてメールしてください。
  また、川辺川のことについて全国の600人を超える仲間と電子メールで気軽に
 情報交換が出来る川辺川メーリングリスト(ML)もあります。川辺川MLに
 参加希望の方はkawabegawa-ctl@cup.com宛てにタイトル:join(半角小文字)
 という電子メールを送るか、kawabegawa@aminet.or.jp宛てに「川辺川ML参加
 希望」と書いてメールしてください。

グラフ:ダム湖は川の環境を変える〜市房ダムが球磨川の水温に与えている影響1〜
 (2月16日、環境テーマ住民討論集会住民側資料から)

今号の画像については以下のサイトから提供して頂きました。ありがとうござ
いました。
大畑屋の写真日記
http://www.geocities.jp/ohataya/photo/index.html
愛しの川辺川&怒りの川辺川
http://www01.vaio.ne.jp/wild/

イベントインフォメーション
●署名活動を行います
 県民の会では3月2日(日)熊本市内で、署名活動を行います。熊本県がどういう判断をするかが今後 の川辺川ダム問題の大きなポイントですので、ム計画中止の要請という形で熊本県知事に私たちの 声を直接伝えていきたいと思います。署名活動をする中で多くの人とダムのことを語り合い、一人で も多くの人にダムの問題を訴えることが出来たらと考えています。
是非、皆さんのご協力をお願いします。

 日時:3月2日(日)13:00〜15:00
 場所:下通り紅蘭亭前
 当日連絡先:070-5273-9573土森
 
 また、署名用紙を同封していますので、当日来れない方も自分の周りで
 署名を集めていただけたら幸いです。署名が集まったら、県民の会事
 務局に送ってください。

●川辺川「ダメダムビデオ」上映会決定!
 日本一の清流('97環境庁調べ)川辺川をビデオで撮り続け、ついに昨年、東京ビデオフェスティバルの最優秀賞を獲得した佐藤亮一さんの最新作の上映会が、下記要領で開催されます。世界43カ国、2270作品の頂点に輝いた「ダムの水は、いらん!」も上映予定。

川辺川「ダメダムビデオ」上映会in東京
日時:3月29日(土) 14:00開場、14:30開演〜16:30終演予定
会場:中央大学駿河台記念館420号室(JR お茶の水駅徒歩3分)
   http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes/amr/suruga.html
定員:先着60名
入場料:500円
問合先:0429-71-3607安藤
上映作品:
1.ダムの水は、いらん!(製作:佐藤亮一)
  東京ビデオフェスティバル2002大賞受賞作品。川辺川ダムから水を引く利
  水事業の同意を取る際、同意書の偽造や虚偽の説明が行われていたことを、
  実際の交渉場面の映像も交えて作られた作品。大林宣彦、椎名誠、野田知佑の
  各氏も絶賛!
2.拝啓、扇千景様(仮題) (製作:佐藤亮一)
  扇国土交通大臣が「川辺川ダムは生命財産を守るために必要」とした理由は、
  「過去30年で球磨川水系の水害で死亡した」とされる54人の死者。とこ
  ろがこの54名は、実際には「死者」ではなく「死傷者」。しかも54人の
  うち53名は、川辺川ダムと無関係の地域だったり、ダムでは守れない土砂
  災害によって被災したもの。尊い人命をダム建設の理由に持ち出された遺族
  を訪ね、真相を究明した第一級のルポルタージュ作品。
●事業認定取消訴訟
 日時:3月6日(木)13:10
 場所:熊本地方裁判所
 問合せ:090-8834-1533毛利
●公害弁護団連絡会議シンポジウム・現地調査
@シンポジウム「公共事業における情報公開と住民参加」
 発言者:森徳和(弁護士)、国宗直子(弁護士)、馬奈木昭雄(弁護士)、梅山
     究(川辺川利水訴訟原告団)、東幹夫(長崎大学教授)、福岡賢正
     (毎日新聞記者)、二見孝一(川辺川ダム問題研究者)
 日時:3月21日(金・祝)13:30〜
 場所:人吉市・サンパレス平安閣(人吉市宝来町1340-7,TEL:0966-22-5131)
 入場:無料
A川辺川現地調査(川辺川、六角水路、高原台地、ダムサイト予定地、五木村
 頭地代替地、子守唄公園)及び球磨川下り
 日時:3月22日(土)9:00〜
 参加費用:3000円(現地調査のみ)、7000円(現地調査+球磨川下り)  
 問合せ・申し込み:川辺川利水訴訟原告団事務所(TEL/FAX:0966-24-4844)  
●利水訴訟控訴審判決
 日時:5月16日(金)14:00〜
 場所:福岡高等裁判所(福岡市営地下鉄赤坂駅下車徒歩10分)
 問合せ:川辺川利水訴訟原告団事務所(TEL/FAX:0966-24-4844)