2005年3月14日、市民グループより球磨川漁協へ、以下の要望書を提出しました。
これは、球磨川漁協組合員の新規加入問題をめぐり、漁協執行部が資格審査を理由として、加入を遅延している問題についてです。以下ご一読下さい。また同日には、熊本県に対しても要望を行いました。
平成 17年 3月 14日球磨川漁業協同組合
代表理事組合長 木下 東也様美しい球磨川を守る市民の会
代表 出水 晃球磨川漁業協同組合執行部の組合運営についての要望 貴組合は、日頃から漁民の生活の向上に努められ、半世紀にわたり球磨川の魚類育成と環境保護に尽力されてきたことに深く敬意を表しております。
球磨川の環境を保全するという主旨は、我々市民団体の目的と共通するものであり、同じ球磨川を愛するものとして、その活動を常に見守ってまいりました。貴組合が協同組合組織として熊本県から認可を受けていることは、同時に河川環境を保護する責任を負っているものと理解しております。
しかしながら、本年度の新規加入申請についてのマスコミ報道によりますと、球磨川で釣りを楽しむ市民が貴組合へ加入申請したことに対して、全員の資格審査を実施せず違法に遅延しているばかりか、再三にわたる熊本県の指導を無視し、定款や規約を逸脱した新規加入申請者への対応がなされていると聞き及んでいます。公共の内水面である河川において特定の権利を有している貴組合は、広く社会に開かれた組織でなければならず、恣意的に新規加入申請者を選別することは、反社会的行為との非難を免れ得ないことです。
貴組合は球磨川という公共物を健全なかたちで子々孫々に伝えることで漁民の生活を守るために協同組合として認可を受けているのであり、その組合運営が本来の目的を逸脱し、違法な行為が繰り返えされているのであれば、我々一般市民もこれ以上見過ごすことはできません。
魚類育成と環境保護という漁業協同組合の設立目的は、我々一般市民の願いも包含するがゆえに、漁業権という公の権利を熊本県より付託されているはずです。このことを再度認識していただき、早急に正常な組合運営に戻していただくよう下記のとおり要望いたします。
記 1.監督官庁である熊本県の指導に従い、早急に全ての新規加入申請者の資格審査を行うこと。
2.定款と規約に則った組合運営により、広く社会に開かれた組合組織に戻ること
3.組合本来の目的である魚類育成と環境保全に反する川辺川ダム建設を阻止すること
以上
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