【熊本市区】 濱田大造氏(無所属、新人、32歳)からの回答

1.計画から30数年以上たった川辺川ダム計画について、どの様にお考えですか。
 賛成、反対、その他の立場から、理由もあわせてお答えください。


反対、添付資料参照下さい。又は、http://daizo.page.ne.jp


2.現在、潮谷義子県知事の提唱による「川辺川ダムを考える住民討論集会」が開催され ています。もともとは「ダム事業の大義について、県民の方に国土交通省は説明を行う 必要があると考え、治水を中心とした川辺川ダムの論議について、オープンかつ公正に 論議する場として(知事発言)」企画されたものです。国土交通省の川辺川ダム事業に 対する説明責任とこの「住民討論集会」での議論のあり方について、どうお考えですか?


時間のムダ。知事が責任をとって建設中止すればよい。それができないから、日本 はますます悪くなる。


3.この「住民討論集会」における議論の中で出されている河床掘削や堤防かさ上げ、緑 のダム等の治水代替案とダムによる治水についてどうお考えですか?


とても有効。そもそも、80年に1度あると言われている洪水をおさえようとする 発想がどこか間違っている。自然とはそういうもの。


4.2月16日には環境をテーマとした「住民討論集会」が開催され、ダムによる環境への 影響を心配する住民の質問が続出しました。ダムによる環境への影響の有無をどうお考 えですか?理由もあわせてお答えください。


ダムは環境へ悪いことは明らか。ヘドロを取り除く金だけでも莫大。


5.2001年、球磨川漁業協同組合がダム建設受入を前提とする補償契約を拒否したこと により、国土交通省は漁業権の強制収用のための裁決申請を熊本県収用委員会に行い、 昨年から収用委員会で審理が続いています。
 審理の焦点は、共同漁業権が球磨川漁協に帰属するのか組合員個人に帰属するのかと いうことと、ダム建設による漁業への影響に対する補償をどう見るかということです。 強制収用という手法と収用委員会での審理内容についてどうお考えですか?


県議そして知事が責任をとらないから、話がややこしくなっています。知事が反対、 県議会が反対すれば、こういった問題自体がなくなる。


6.川辺川ダムのもう一つの目的である利水については、農水省の川辺川総合土地改良事 業に対して、受益対象農家の過半数が「ダムの水は要らない」と裁判に訴えています。
事業の同意数が焦点となったこの利水裁判は一審では原告農家が敗訴しましたが二審の 福岡高等裁判所の審理は1月に結審し、5月に判決が出される予定です。この問題につい て、どうお考えですか?


良く判らないが、松野信夫さんから今度詳しく聞いときます。


7.熊本県の財政状況は、まさに危機といってもいいくらいですが、900億円にも上る県 負担を強いる川辺川ダム事業の県財政に与える影響は計り知れません。以下の3項目に ついて具体的にお答え下さい。
 1)現在の熊本県の負債総額
 2)川辺川ダム事業が県財政に及ぼす影響
 3)この財政問題をどう解決するか?


1)私利私欲に走る県議ばかりなので返せない。
2)国の事業なので県自体には影響少なし
3)優秀な政治家の出現をまつだけ。


8.30数年間、ダム問題に翻弄され続けてきた五木村、相良村の振興についてどうお考 えですか?


日本国自体が、今後すい退していくはずです。振興という考え自体が本来おかしい。
衰退しないように、ダムを造ろうという考えがある。極端な話、人間が大部分 ほろんでも自然を後世に残す道をとるべき。


9.各種報道機関の世論調査によると県民の過半数がダム建設反対あるいは見直しであ り、ダム建設賛成は10%にも届きません。このことと御自身の川辺川ダムに対する見 解について、どうお考えですか?


民意を正確に近い状態で政治に反映できる政治家を私たちの手でつくらなくては、 この国は本当にほろびます。





子守唄の里・五木を育む清流川辺川をを守る県民の会
代表 中島 康様

(川辺川を考える)
 多くの方から川辺川ダムについてどう考えてますか?という質問を頂きます。 県議を目指しているため、これは避けて通れないテーマであります。濱田は 明確に「建設反対」を表明しております。
 ではなぜなのか?ふつう、ダム1基を造るのに、大体300億円から500億円かか るといわれております。ダムにも様々な目的があり、農業用の利水から人命 ・生活を守る治水または、発電から砂防ダムまたは飲料水のための貯水と用 途は多様であります。
 そういった大小のダムが日本全国に現在約2750基存在します。世界中の国家 の中でもっともダムの多い国と言えます。また計画中のダムは約300基ほど あり、その計画中のダムの一つが川辺川ダムというわけです。
 熊本県が発表している川辺辺川ダムに掛るお金(予算)は約2650憶円。しか し、民間の試算によると、用地買収その他で総額で4l00億円以上の税金が投 入される、とのこと。しかもダム建設の計画自体は、今から37年前のもの。 計画当初は農業用水としての利水目的が、現在では80年に一度の洪水に備え ての治水に変わっております。
 これまで県が開いた討論会は6回(7回だったか?)。
 新聞を読んだだけの感想にしか過ぎませんが、国土交通省と建設反対グルー プとの考えは平行線をたどったままです。
 仮に川辺川ダムが県の発表通り2650億円で完成するとする。すると、その半 分l325億円は無条件に国から建設費が下ります。熊本県が考えるのは、残り のl325億円分でよい。
 その熊本県が考えなけれぱならないl325億円の内、95%(1259億円)は起債(県 債発行)が許されるため、ダム建設にあたっては、当面約66憶円のキャッシュ (現金)があれば、建設に踏み切られることになる。しかも、起債1259億円 の内、約66%(830億円相当)は将来、返済時期が来ても、国が肩代わりして くれる、というからくりが存在します。
 大型公共事業では、ほとんどこの仕組みがあてはまるわけです。つまり、簡 単にいえぼ66億円さえあれば、2650億円もの仕事が出現するわけです。同じ、 公共事業であったとしても、体育館建設に66憶円使っても、それは単なる66 億円の仕事で終わってしまいます。しかし、ダムならば2650億円の仕事に変わる。
 つまり、こんなうまい話しに乗らない方が馬鹿だ、というわげです。だから、 建設業界出身の議員なんかは、なんとしてでもやりとげなければならない仕 事になるわけです。金が絡んでくるために、余計揉めることになります。
 ここで忘れてはならないのは、いくら熊本県の支払うお金が、最終的に少なか ろうが、そのお金の出所は熊本県人すなわち日本人という点。私たち国民の視 点に立って考えれば財布は一緒なわけです。
 こんな馬鹿げた政治をこの国はもう何十年も繰り返してきました。その結果が、 現在l円たりとも返せていない莫大なる借金です。
 こんな国は、本当はもう一度潰れた方が良いのかもしれません。
 一方、住民の立場になって考えてみるなら、例えば五木村の住民の皆様。37年 前、村がダムの底に沈むというニュース。もし、僕がその時その村に生まれた 若者なら絶対に反対したでしょう。先祖伝来の家、墓、農地、想い出の詰まっ た故郷が水没するなんて耐えられないと。
 おそらく、村を二分してのせめぎあいがあったと想像できます。37年前、当時 は高度経済成長期、新しい時代の考え、村が発展するぞと考える一派と絶対に 村を守ると考える一派とのせめぎあい。
 そして、どんどん時代は進み、気が付けば、村は高齢化が進み、結局のところ 建設を受け入れるに至る。その受け入れの決断は途方もなく莫大なエネルギー を要しただろう、と想像できます。
 ただ同然のの農地、家屋、樹木その他。これらを県が買い入れてくれる。そし て、新い家まで用意してくれる。ダム建設の仕事まで入る。ダムを使っての観 光まで県は考えてくれる。
 本当は当事者しか、この問題には介入してはならないのかもしれませんが、あ えて濱田は建設には反対です。
 いま、政治家に求められているのは決断すること。100年後の日本人の価値観、 人類の価債観はどう推移していくのか。なにを子孫達に残さなければならない のか。これを考えれば、自ずと答えは見えてきます。あいまいな答えしか用意 できない身の保身を謀る政治家、知事が多いから、この国はおかしくなってし まった、と考えます。
 建設中止の全責任は政治家がとればよい。ただ、それだけの話しです。

2003年3月25日
濱田大造