【3区】・益田健宏氏(55)共産新
==============================
1)計画発表から34年、基本計画承認・事業開始からでも24年を経過、この間社会環
境も大きく変わり、ダム建設の目的とされた「発電」「利水」「治水」のいずれの目
的も今や完全に破綻している。ムダな大型開発の典型であり、建設は中止すべき。

2)環境アセスは当然、実施すべき。これまで国(建設省)がやらなかったのはアセ
スをやることにより、ダム建設の有害性がより鮮明になることを恐れてのこと。潮谷
知事が就任直後の記者会見で環境アセスを実施したい旨の発言(その後、周りからの
圧力で訂正発言)を行ったことを見ても当然、実施すべき問題。

3)川辺川は環境庁が「水質日本一」の折り紙をつけ、また、川の流域一帯は絶滅危
惧種に選定されている「クマタカ」「ヤイロチョウ」、危惧種の「オオタカ」など貴
重な動植物が生息する自然の宝庫です。九折瀬洞窟も学術的にも貴重なもので専門家
からも注目されています。これらの豊かな自然環境を守ることは人類に対する歴史的
な責任。

4)@目的を失ったダム建設は「百害あって一利なし」の国民的な世論と運動をさら
に盛り上げ、建設中止を求める闘いのいっそうの強化が必要です。特に、今回の衆院
選で自公保の与党勢力を過半数に追い込み、「政策の一致にもとづく野党連立政権」
が実現するなら、ダム建設中止の展望をきりひらくことができる。

 A「ダムに頼らない村づくり」、具体的にはめぐまれた自然環境を生かした「緑の
ダム」構想を検討したらどうか。あの地域一帯を「緑のダム」とし、地域住民を国土
管理人として国が採用し、森林の造成・保全・管理に当たってもらう。「自然公園」
として有名になり、多くの観光客も訪れる、という名所にできないか。また、すでに
できている、いわゆる「ダム道路」は国・県の管理とし、道路維持のための財政負担
を村におしつけることは絶対にやらせてはならない。

5)大手ゼネコン奉仕の巨大なダム建設は住民にとって「百害あって一利なし」。ダ
ムによる発電、というのはアメリカをはじめ、今や世界の流れにも逆行している。あ
の豊かな自然環境を破壊する愚行はまさに歴史的な誤りである。

熊本3区 日本共産党 ますだ健宏
==============================