【4区】・福田慧一氏(56)共産新
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衆議院熊本4区  福田けい一

1)計画発表から34年、基本計画承認・事業開始からでも24年を経過しています。こ
の間に、政府自身が減反押しつけなど、農業破壊政策を強引にすすめるなど社会環境
は大きく変化しました。今や、ダム建設の目的とされた「発電」「利水」「治水」の
いずれもが完全に破綻しています。建設は直ちに中止すべきです。

2)環境アセスの実施は、計画の「目的」からしても当然のことです。これをやらな
かったということ自体が「目的」の欺瞞性を示すものであり、アセスを実施すること
によって、建設の有害性が明らかになることを恐れたということでもあると思いま
す。潮谷知事が就任後の記者会見で、「環境アセスを実施する」と一度は言明したの
も世論に押されてのことであり、今後その実行を迫っていくことが大切ではないで
しょうか。

3)環境庁が「水質日本一」と折り紙をつけた川辺川の清流を始め、クマタカなどの
希少動物や貴重な自然環境を守ることは、後世に対する我々の歴史的な責任だと考え
ます。

4)@目的を失ったダム建設は「百害あって一利なし」の国民的な世論と運動をさら
に盛り上げ、建設中止を求めるたたかいを強化することが必要だと思います。特に、
今回の衆議院選挙で国民無視の政策をますます強める自公保連合を過半数割れに追い
込み、「政策の一致にもとづく野党連合政権」が実現するなら、ダム建設中止への道
は大きく切り開かれるのではないでしょうか。そのためにも、その中心棒としての日
本共産党の躍進がとても大切になっていると考えています。

 A建設が中止になれば、巨費を投じてすすめられてきた事業を逆に生かした新しい
村づくりへの展望が大きく開かれるし、ぜひそうしなければならないと思います。例
えば、恵まれた自然環境を生かした「観光の村づくり」などはどうでしょうか。その
ために必要な人は、地元の人たちを国が「国土管理人」として採用し、森林の管理・
育成・保全に当たるようにし、ダム建設のために切り開かれた道路は、国・県の管理
道路として、整備・充実をはかれば、自然を愛する人たちが気軽に訪れることができ
る、新しい「みんなのふるさと」が生まれるのではないでしょうか。みんなの知恵を
集めた新しいふるさとづくりのために、私もがんばりたいと思います。

5)大手ゼネコン奉仕のダム建設は、「百害あって一利なし」です。ダムによる発電
というのは世界の流れにも逆行しています。豊かな自然環境を破壊する愚行の繰り返
しは、もうごめんです。私は、公共事業のあり方も地元企業がうるおい、雇用も拡大
できる、くらし・福祉型に大きく転換する必要があると考えています。    以上。
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