川辺川ダム問題に関する公開質問状回答
                                  潮谷義子

(1)・(4)川辺川ダム事業は、地域にとって不可欠な事業として着手され、既に
半分以上の進捗をみている。この間水没地帯の方々は苦渋の選択としてダム建設を受
け入れることを決断され、生活再建に取り組んでこられている。また、五木村、相良
村の村づくり構想にも関連している。この村づくり構想はこれまで地元と一体となっ
て推進に取り組んできた。他方、環境の保全は県民にも関心の高い問題であり、私と
しても重要な問題と考えている。

※(1)と(4)は一緒にお答えいたします。

(2)環境アセスメントについては、川辺川ダム事業は基本計画が昭和51年3月告示
されており、平成11年6月12日に施行された「環境影響評価法」は適用されないが起
業者である建設省において、昭和51年度から環境アセスメント(環境影響評価)に準
じた詳細な調査が実施されている。

(3)クマタカ等希少生物についても現在調査中と伺っている。自然環境の保全につ
いては今後とも関心を持って見守りたい。

(5)川辺川ダム事業の費用対効果については、起業者である建設省で試算されてお
り、事業費に対する投資効果が十分見込まれるという見通しの上で事業が進められて
いると聞いている。