1)計画から30年以上経過している現実をふまえ、事業を検証する必要があります。 民主党は、独自の検証の結果、巨大ダムの積極的な必要性は低いとの判断に立ちまし た。私もこれを支持いたします。 2)環境は人間のみならず全ての生物の生存に極めて重要です。それだけに、時効的 な考えに立つべきでなく、実施すべきと考えます。時のアセスメントとともに環境ア セスメントを実施すべきです。 3)生物の生息環境が十分に保全されたうえで、開発行為はなされるべきです。あく まで環境保護が十分に図られたうえで必要な開発がなされるもので、これが守られな ければ開発すべきではありません。 4)@ダムが建設されたとしても、ダムへの観光はあまり期待できないのではない か。やはり基本的には、山間地の振興策が必要であり、それは単にお金を落とせばよ いというものではなく、ソフト面の重視、例えば都市との連携などを考えるべきで す。 A水没予定地の住民にはキチンとした補償が必要で、水没予定地以外の人達との 融和や村おこしが重要です。 5)費用対効果の点からすれば、580億円に見合っているかどうか疑問があります。よ り厳しいチェックをする必要があります。特に現地住民の本当の声をつかんで、必要 性について、また効果についても数字にまどわされることなく、見極めるべきです。 香山真理子 |