2004年11月28日、川辺川ダム建設反対県民大集会において以下の集会宣言を採択しました。

 
集会宣言

 川辺川ダム建設事業が計画されてから既に38年が経ちました。日本一の清流と流域の豊かな自然は熊本県民のみならず国民の宝といえるものです。川辺川ダム建設は清流や自然、そしてその清流や自然と結びついた漁師をはじめ流域住民の生活を破壊します。
 既に私たちはダムの目的が失われていることを明らかにしてきました。ダムに頼らず、森林の整備や河床掘削、堤防強化などで洪水は十分に防ぐことができます。農民はダムの水に頼らない新利水計画を策定中です。
 国土交通省はそれでもダム建設を強行するつもりです。無駄な事業に投入する税金をさらに増やし、総事業費を3300億円に増額しようとしています。事業費増額による熊本県の追加負担は150億円以上となり、破綻しつつある県財政をさらに悪化させ、福祉予算の削減など県民生活を直撃します。
 まさに百害あって一利なし、それが川辺川ダムなのです。
 公共事業を国が決定する時代は終わりました。これからは住民の住民による住民のための公共事業を住民自身が決定する時代です。
 川辺川ダム事業の中止は目前ですが、国土交通省は最後の力を振り絞って戦いに臨んでくることでしょう。熊本の将来を、いや日本の公共事業のあり方を左右する戦いが、これから始まります。
借金を残さず、豊かな自然環境を未来に残すため、そして私たちが自分の未来を自分で決めていくために、総力を結集する時がやってきたのです。
 私たちは、川辺川ダム建設計画の中止を勝ち取り、日本の巨大公共事業の見直しの歴史の新しい一ページを切り開いていくことをここに宣言します。

    2004年11月28日 残せ清流 残すな借金!
    川辺川ダム建設反対県民大集会 参加者一同




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