川辺川ダム住民討論集会って?

「川辺川ダム事業について説明責任を果たす一環として、県民参加のもと国土交通省、ダム事業に意見のある団体等並びに学者及び住民が相集い、オープンかつ公正に論議することを目的」としたものです。

2001年12月9日に、熊本県主催、コーディネートの下で第1回が開催されて以降、第2回からは国土交通省主催、熊本県コーディネートにより開催されています。

1966(昭和41)年の計画発表以来、五木村、相良村の水没予定地や関係機関がダム計画に同意し関連工事が進められてきましたが、近年、流域住民や専門家の間から国の説明に対する疑問や、治水代替案などに関して多くの意見が出されるようになりました。これを受け、熊本県が広く県民参加のもとで国土交通省や関係団体、住民等による公開の議論の場として、住民討論集会の開催を呼びかけ、開催に至りました。

今までに何回開かれているの?
住民討論集会はこれまでに、9回開催されました。
第1回(2001.12.9)、第2回(2002.2.24)、第3回(2002.6.22-23)、第4回(2002.9.15)、第5回(2002.12.21)、第6回(2003.2.16)、第7回(2003.5.24)、第8回(2003.7.13)、第9回(2003.12.14)です。

これまでのテーマと内容は?

これまでの住民討論集会のテーマは、国の説明に対し住民側から強く異論のあった「治水」「環境」の2つが取り上げられています。
第1回〜5回までは「治水」、第6回〜8回は「環境」、第9回は「治水と環境」の両方がテーマになりました。
以下はその発言緑や一部の配付資料です。それぞれの主張の違いは次の「住民と国ではどう意見が違うの?」をご覧下さい

下のリンクのうち、PDFファイルを見るには、Acrobat Readerのダウンロード(無料)が必要です

 【各回の発言録】

発言緑

住民側資料

国側資料

その他
第1回(2001.12.9)
治水

(1) (2) (3)

こちら

(全体報告)

こちら

 
第2回(2002.2.24)
治水

こちら

こちら

(全体報告)
水源連プレゼン
国土研資料

こちら

論点
第3回(2002.6.22-23)
治水

こちら

現地視察の
発言緑はこちら

こちら

こちら

論点
第4回(2002.9.15)
治水

こちら

配布資料

プレゼン

こちら

論点
第5回(2002.12.21)
治水

こちら

こちら

こちら

論点
第6回(2003.2.16)
環境

こちら

こちら

専門家によるプレゼン

こちら

論点
第7回(2003.5.24)
環境

こちら

こちら

こちら

論点
第8回(2003.7.13)
環境

こちら

こちら

こちら
資料訂正

論点
第9回(2003.12.14)
治水環境

こちら

こちら

こちら
資料訂正

 

その他、報道に関しては熊日「考 川辺川」や各報道機関HPなどをご参照下さい。

住民と国側ではどう意見が違うの?

治水と環境それぞれについて、特に意見の異なるポイントに関し、おおまかにまとめたものが以下になります。
以下は県民の会が独自に整理しまとめたものであり、住民討論集会対策治水班、環境班の正式見解ではありません。
より詳しいものは、上の「これまでのテーマと内容は?」や熊本県の「川辺川ダムを考える住民討論集会」のページにある発言緑などをご覧下さい。

■治水について
 

住民側

国側
大雨洪水被害の実態 国はダムがあれば救える人命として洪水による死者数を54名としているが、実際の洪水死者は1名。その他は山崩れ等の土砂災害による死者数。  
基本高水流量
(80年に一度の洪水)
人吉 毎秒5,500トン
八代 毎秒7,800トン
人吉 毎秒7,000トン
八代 毎秒9,000トン

森林の保水力

次の「現在はどんな状況なの?」を参照)

・昭和40年代に比べ、現在の川辺川上流域における森林保水力は大きくなっている。
・さらに適正間伐や針広混交林化などによって浸透能を高めれば、ピーク流量を削減できる
・森林を伐採しても土壌が残っていれば浸透能はほとんど変わらない。
・保水力は200〜250mmの雨量で頭打ちとなり、飽和地表流が流れ続け、洪水調節機能はほとんどなくなる
現況河道流量 人吉 概ね毎秒5,400トン
八代 毎秒9,000トン
人吉 毎秒3,900トン
八代 毎秒6,900トン
計画河道流量 人吉 毎秒5,400トン以上
八代 毎秒8,600トン以上
人吉 毎秒4,000トン
八代 毎秒7,000トン
洪水調節流量(洪水調節が必要な流量) 人吉 基本高水流量-計画河道流量=5,500-5,400= 100
市房ダムの調整量200トンで対応可能
人吉 ダムにより毎秒3,000トンをカット(川辺川ダム2,600トン、市房ダム400トン)
ダムにより水位を約2.5m下げる
八代 流下能力が毎秒8,800トン以上あるので80年に一度の最大洪水流量毎秒7,800トンにも対応可能 八代 ダムにより毎秒2,000トンをカット(川辺川ダム1,600トン、市房ダム400トン)
ダムにより水位を約80cm下げる
ダム以外の代替案

人吉 計画河床高までの河床掘削と未整備の堤防の整備

中流部 瀬戸石ダムの堆砂の定期的除去、または荒瀬ダムと共に瀬戸石ダムも撤去して堆砂による河床上昇を防ぐ。宅地等水防災対策事業や築堤による河川改修

遊水地
浸水により被害を受けた農地の農業被害を補償する

1950年代またはそれ以前の保水力の高い状態を再現するため、球磨川流域の人工林を強間伐して針広混交林化し、洪水ピーク流量の更なる低減を進める。当面、上流域、中流域の人工林の50%を今後10年間で強間伐する事を先行して行い、次の10年間で残りの50%の強間伐を行う。
球磨川流域の治水計画を立てるに当たっては、河川法に則って住民参加が保証された流域委員会を設置し、その場で決定すべき。その際以下の対策を考慮すべき。
(1)遊水地(2)堤防嵩上げ(3)堤防余裕高の活用(4)河床掘削

人吉 @川幅拡幅案A河床掘削案B堤防嵩上げ案
いずれも用地、家屋、商店の移転、漁業、川下り、地下水枯渇、土砂、岩石の処理、橋梁・道路嵩上げ問題など。

中流部 川辺川ダムがなければさらに2.5mの宅地嵩上げ。国道219号、JR肥薩線も嵩上げ。

遊水地 2,100億円以上の費用、長い工事期間。
一方、川辺川ダム建設の場合、あと10年以内に残り630億円で治水対策が可能。

費用対効果 0.73
(八代地区でダムが不要となれば)
1.55
(流域全体の治水効果を計算すれば)

※住民側の各主張は2002年6月30日「川辺川ダムの体系的代替案」等による
※立方mはトンに単位を統一

■環境について
 

住民側

国側

(1)水質影響

【水温の問題(河川)】
【濁りの問題】
【水棲昆虫への影響(河川)】
【河川水の変化】
【底質への貯留(ダム湖)】
【ダム湖の富栄養化kの問題(ダム湖)】

ダム下流に冷水が流れ、稲の生育悪化やアユなど魚介類の生育抑制等が起きる。渇水期になれば選択取水、固定取水に関わらず冷水が出る。
ダムからは一定水温の水が出ており、自然の温暖のリズムが狂う(市房ダムの例)
ダム流入水と放流水では5度以上差が生じるケースがある。
国交省の水質モデルによる予測結果では日平均6度以上差が出るがそれでもダムによる影響はないと言えるのか。

洪水後の球磨川と川辺川での透視度の回復の違いから、市房ダムが濁りを貯留し長期間濁りを出している。
選択取水装置のある宮崎県一ノ瀬ダムでも、下流への濁りの流出は防ぐことができていない。
水位維持施設は冬の間は水没し土砂が貯まる。浚渫すると濁り、清水バイパスは使えない。
同じ濁度5以下でも4.7は米のとぎ汁状態。現在の川辺川の平均濁度1.6の状況とは大きく異なる。国の濁度のデータの出し方が大雑把過ぎる。

市房ダム直下の水棲昆虫の状況や、球磨川・川辺川合流点付近の両川の生物の違い
ダム湖化に伴う河川水の変化
ダム湖底質への窒素、リン、金属、ヒ素、有機物等の貯留
ダム湖の富栄養化

選択取水装置や清水バイパスの水質対策により、水質や水温の変化を最小限の抑えるよう努力。
ダム建設前後で大きな変化はないというシミュレーション結果が出ている。

昭和38〜平成8年までの38年間の最高・最低・平均水温のシミュレーションでは月平均でダムの有無による影響はほとんどなし。
ダムにより水温の差が5度以上になるのは稀な現象で、長時間継続はしない。

冬は水位維持施設は水没するが水は澄んでいるので特段問題はない。夏でも水位維持施設の水は1日半で入れ替わるので、濁水が長期化することはなく、清水バイパスは機能する。
川辺川(柳瀬)では現在濁度5以上は年208日、ダム建設後も年208日。
球磨川上流と川辺川では、動物の生息密度・種類に大きな違いはない。
予測結果では九州の他のダムと比較しても特に高い値ではなく、景観障害などが発生する可能性は低い

(2)河川流量影響

【ダムからの放流】
【ダムからの放流方法】

・ダムができると川の流量に大きな影響が出る。

・ダムからの放流で河川にどんな影響が起きるか懸念。
ダムにより流量を22トンまで増やし、河川の利用状況を改善
人吉で30〜22トンの時はダムに貯めず、入ってきた水をそのまま流す。
人吉地点の流量が22トン以下になり、水が少なくて困るときにダムの利水容量に貯めた水を下流に流す。
ダム完成前後で年間水量に大きな変化なし

(3)アユなどの魚族への影響

【アユ個体調査について】
【アユへの濁りの影響】
【付着藻類の問題】


アユの固体調査の結果によると、川辺川・球磨川とでは体長や肥満度などにおいて差がある。裏付けとして付着藻類の違い。
水草と付着藻類のライバル関係。球磨川にだけ水草があり間接的に藻類の生育を制御する可能性。
アユの食味や香りは珪藻によるもの。川辺川、球磨川のアユの胃袋には、それぞれ珪藻類、藍藻類が多い。ダムの影響かその他の環境要因かを調査する必要あり
調査のやり方に疑義。球磨川下流と川辺川のアユが違うとは言えない。
アユが濁りで死ぬことはないが、濁りによって逃避するので漁業に影響あり
アユは前歴により濁りに対する強さが違う
泥をかぶった藻類をアユが食べると体内に砂が残り、その割合が60%を越えると成長に影響あり
九州管内の直轄河川で調べたらダム上流で稚魚を放流した場合アユの生息が確認されている。川辺川もダム上流に16kmあるので稚魚を放流すればダム完成後もアユの生息は維持可能
宮が瀬ダムのフレッシュ放流によるシルト等洗い流しの事例。川辺川でもよりよい運用方法を検討、実施したい。
ダムの影響で藍藻類が増えるという因果関係はなく、珪藻類が多い川で育ったアユの方が美味しいということも定説になっていない。
胃の内容物に一定の傾向はみられない。

(4)八代海への影響

【既存ダムの漁業への影響】
【ダム等に貯まった汚泥と赤潮の関係】
【川辺川ダムの影響予測】
【既存ダム等と干潟の影響関係】


海に砂が来なくなり干潟や浅瀬、藻場がなくなり漁獲が減った可能性が高い。ダムができれば結局更に漁獲が減る可能性を示唆

ダム底に堆積した有機物や微量元素の対策は考えられていない。
干潟や藻場の現象、赤潮の発生について、ダムによる影響を過小評価しているので、環境予測ができていない。
漁業に与える影響については全く予測されていない。
赤潮の発生メカニズムは必ずしも明らかになっていない
昭和元年から平成12年までの漁獲量のデータを見ると、ダムによる明らかな影響というのは見て取れない。ただ特に近年減少しているのは。海域の環境悪化が原因であることは事実。
川辺川ダムは高さが高いダムで水を出すゲートも結構高め。ダムの底に貯まっている堆積物、土や砂は洪水で巻き上がらない。
八代海域調査委員会での調査結果

(5)希少生物への影響

【クマタカへの影響】
【九折瀬洞の生物への影響】
【東ホールの保全策】
【ムーンミルク措置】


川辺川ダムサイトのクマタカ繁殖率が他と比べて低い。ダム建設によってさらに悪影響が懸念される。

洞窟の入り口が水によって塞がれればコウモリが棲息できない。二種の希少な洞窟生物は九折瀬洞窟だけにしか棲息していない。人工的なトンネルをコウモリが利用するのは不確実。

代償措置として穴を空けることは気温や湿度差による影響、地質の面からも問題。

クマタカの繁殖率の低さはダム工事とは関係ない。クマタカへの影響を見ながら保全措置を取っている。

専門家からなる委員会を設置し洞窟の生態系や生息状況、保全措置を検討している。

シミュレーションでは大きな影響はない。

(6)その他

【ダム代替案による環境影響】
【環境アセスの実施】

河床掘削の影響は一時的、ダムの方は恒久的な影響を与える。
河床掘削案は国の計画にもあった。

川辺川ダムでは法律に基づく環境アセスを実施していない。議論の場に住民参加がない。

反対派の言う河床掘削は柔岩層まで掘削するので鮎や川下り等に影響する。掘削土砂の量と運搬の際の騒音問題。

専門家の指導により環境保全対策は実施しおり、反対派がいうような致命的な影響が生じることはない。
環境アセスを実施すると数年かかり、現在実施している事業や五木村の再建などを休止しなければならず地域に与える影響が大きい。

現在はどんな状況なの?

現在は、森林の保水力について、国、住民での共同検証が行われています。

第9回住民討論集会が終わった後、2004年2月に開かれた関係者による事前協議において、「治水」については、基本高水流量に密接に関係する森林の保水力について、まず優先的重点的に取り上げること、「環境」については、森林の保水力の共同検証の後に取り扱うことが合意されました。

その後、川辺川上流の森林の保水力に関し、国側と住民側とのお互いの主張の違いとその根拠とを、共同で検証していくことになりました。

これは、治水の大きな争点である「基本高水流量」を議論していく上で、森林の保水力問題が重要なポイントの一つとなってきたためです。

共同検証を行う上でも、住民側と国とでは協議をして進めることが必要ですが、2004年7月、散水試験に関しては散水面積等について国と住民側で合意ができず、県が調整案を出したにも関わらず国は拒否。そのため、地表流の観察を先行させて実施していくことになりました。
地表流を観察機材の設置は2004年9月となり、梅雨や台風など大雨時期から遅れることになったため、来年も共同検証を継続して実施する見通しになっています。


住民・国との主張の違いと、それぞれについての共同検証

住民側

国側

共同検証
基本となるそれぞれの主張 ・国の基本高水流量は過大
・ダムは不要。代替案で対応可
・基本高水は適正  
基本高水流量について 人吉地点 5,500 立法m/s
八代地点 7,800 立法m/s
人吉地点 7,000 t/s
八代地点 9,000 t/s
 

流域の森林における地表流

 球磨川流域面積 約1,880 平方km
 森林面積(推定) 約1,540 平方km

広葉樹林や適正間伐林では
 →地表流の発生が少ない
手入れの悪い人工林や伐採跡地では
 →地表流の発生が多い
植生に関わらず雨水は一旦浸透するので、地表流は通常発生しない(ある時期から飽和地表流が発生する)

@地表流観察試験

A散水実験

森林の保水力について

広葉樹林と針葉樹林とでは、浸透能に2.5倍の差がある。
浸透能を高めれば、大雨でもピーク流量を3,4割削減できる。

「累加損失雨量図」を否定

保水力は200〜250mmの雨量で頭打ちとなり、飽和地表流が流れ続け、洪水調節機能はほとんどなくなる
(根拠:「累加損失雨量図」)

B浸透能調査

C土壌サンプル測定

この共同検証についてまとめると・・・
共同検証のポイント

住民側

国側

@地表流観察試験
 地表流は発生するか
 植生の違いにより差はあるか

 2003年9月より実施
 自然降雨で観察

ビデオにより発生状況の観察 集水装置により地表流量を測定
※反対側主張の反証のための実験
A散水実験
 計画降雨のような大雨の場合、植生の違いにより地表流発生に差があるか
ビデオによる発生状況の観察
 ※広い面積が必要
集水装置により地表流量を測定
※狭い面積で充分


B浸透能調査

C土壌サンプル測定

 植生の違いによる浸透能、貯水能の差を実証

自然林・壮齢林・適正間伐林
 →浸透速度 速い
  貯水量 多い

人工林・幼齢林・放置人工林
 →浸透速度 遅い
  貯水量 少ない

       ↓ ↓ ↓
流域の流量を解析するタンクモデルで基本高水流量の削減量を算出

Bの結果 + 流域の森林データ(人工林と自然林の比率、林齢の比率などについての過去から近年までの変遷)を用いて、流域の平均浸透能を算出

針広混交林化を推進した場合のピーク流量削減量を予測
S40年頃に対して流出のピーク流量は3割減少

保水力は200〜250mmの雨量で頭打ちとなり、飽和地表流が流れ続け、洪水調節機能はほとんどなくなる
(根拠:「累加損失雨量図」)

<参考>
2004.12.17「森林の保水力の共同検証に関する双方の考え方
<森林の保水力の基本高水流量への影響> (図作成 熊本県)


【キーワード解説】
基本高水流量 
 洪水を防ぐための計画で基準とする洪水のハイドログラフ(流量が時間的に変化する様子を表したグラフ)が基本高水。
 基本高水は、人工的な施設で洪水調節が行われていない状態、流域の降雨がそのまま河川に流れ出た場合の河川流量を表し、基本高水流量はその最大流量(グラフのピーク流量)のこと。(参考:日本ダム協会ダム便覧)
地表流
 
自然の降雨時に斜面を流れる水の流れのこと。森林に雨が降ると、雨水の一部は、樹木の枝葉や幹を流れたり、直接斜面に降り注いで地表を流れて川へ流れ込む。(国の主張では、「植生に関わらず雨水は一旦浸透するので、地表流は通常発生しない(ある時期から飽和地表流が発生する)」としている
浸透能
 
一旦降った雨が土壌の中に浸透する能力のこと。住民側は、自然林・壮齢林・適正間伐林では浸透速度が速く、人工林・幼齢林・放置人工林では逆に遅いと主張。
ピーク流量
 
川に流れ込む流量の最大値。
累加損失雨量図 
 国が「雨量が200〜250mmを越えると保水力は頭打ちとなる」根拠として用いているグラフ。
 数量の算出方法等について不明確などの指摘がある。 

次回開催はいつ?

 今のところ、次回の住民討論集会開催時期は決まっていません。
 住民側と国側は現在、森林保水力をめぐる共同検証を行っている最中であり、同時に実験手法や検証の進め方について、国交省、県、住民側、専門家を交えて事前協議と専門家会議を行っています。
 2004年12月17日に開催された事前協議では、検証のための国、住民側双方の候補地を選定しつつ、共同検証をさらに進めていくことや、2005年1月末の専門家会議の開催などが合意されました。

 また、2004年8月に明らかとなった3300億円のダム事業費増額問題に関しても、住民側から国、県に対し、住民討論集会の場で説明を求める要望がたびたび出されています。

リンク集
 熊本県 「川辺川ダムを考える住民討論集会」
 
 どらごんさんの「愛しの川辺川 川辺川を救え!」 住民討論集会のページ
 国土交通省九州地方整備局 川辺川ダムのページ
 熊本日日新聞 「考 川辺川」

参考資料

川辺川研究会発行
川辺川ダム問題パンフレットシリーズ


タイトル ページ 価格 在庫状況
No.1 川辺川ダムの地学的問題
(松本幡朗 熊本大学元教授・理学博士)
16頁 400円
No.2 「国営川辺川土地改良事業」は必要か?
(中島熙八郎 熊本県立大学教授)
20頁 400円
No.3 川辺川ダム計画の問題と求められる治水対策
(上野鉄男 国土問題研究会)
20頁 400円
No.4 球磨川の治水と川辺川ダム
(監修・上野鉄男 国土問題研究会)
79頁 1,000円 残りわずか

 パンフレットの注文はこちら


※上記は県民の会が独自に整理しまとめたものです。住民討論集会対策治水班、環境班の正式見解ではありません。

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