子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
ニュースレター第7号 平成10年(1998年)5月28日発行




  ●●ごあいさつ●●

 こんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。久しぶりのニュースレター発行
です。様々な事情によりハガキによるお知らせだけをお送りする形で半年が過ぎ
てしまいましたが、川辺川を守る活動そのものは、以前にもまして活発になって
きています。今回は県民の会総会のご案内をお送りするにあたり、半年ぶりのニ
ュースレター発行となりました。今後は年4回程度の発行を予定しています。
 今回は、最近の川辺川を守る活動を簡単にふりかえり、建設省の強行姿勢にも
関わらず全国へと広がりつつある川辺川ダム見直しの動きをご紹介します。また、
川を守る為に協調して活動している他団体からメッセージを頂いて掲載しました。
詳細な活動報告と総会の結果については次回ニュースレターでお知らせいたしま

す。
 県民の会も8月で発足後丸2年。いよいよ3年目を迎えようとしています。今
年度も引き続きご参加頂きます様お願い申しあげます。

●●総会と記念講演会のご案内●●

 県民の会発足当初よりクマタカ保護を始め貴重なアドバイスを頂いていた日本
自然保護協会の横山さんがこの時期に記念講演して頂けることになりました。御
参加お待ちしております。また会の活動に対するご意見等もお寄せください。

日時:1998年6月7日(日曜日)午後6時半より
場所:熊本市産業文化会館(交通センター徒歩3分辛島公園前)
   6階 第6会議室(130名収容) 資料代:500円

(1)子守り唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会総会 18:30〜19:30
(2)記念講演会 19:30〜21:00
 日本自然保護協会総務部長(前保護部長)横山隆一氏
                      「川辺川を守る戦略と戦術」


●●こんなことやりました。(最近の活動の記録)●●
 総会にむけて1年間の活動記録を作成中です。ここでは最近の動きを簡単にご
紹介します。

◆公共事業チェックを実現する議員の会ヒアリング
 1月28日と3月26日、超党派の国会議員の集まりである「公共事業チェックを実
現する議員の会」によって、川辺川ダム事業に的を絞ったヒアリングが既に2回開
催されました。国会議員の前で、市民代表が、大蔵、建設、農水各省庁を相手に
質問をしました。案の上論戦は大爆発。詳細な全記録は一読の価値あり(2回目は
作成中)です。特に2回目は地元農家、漁師の声に官僚もたじたじであったそうで
す。川辺川ダム事業の矛盾点は誰の目にも明らかです。3回目はぜひ現地でという
声があがっています。
 
◆東京の会発足
 1月28日公共事業チェックを実現する議員の会川辺川ダム問題ヒアリングを契機
に、川辺川を守る活動を首都圏で行うべく東京の会が発足しました。

◆利水裁判
【裁判の争点と経過】
 土地改良法が要求する対象農家の2/3以上の同意があったか、否かですが、農水
大臣は約4000の対象農家のうち、80数%の同意があったと主張し、事業の成立要
件を満たしているとしています。しかし、「ダムの水はいらない」と事業に反対
して裁判している農家(原告)が866名おり、加えて原告に同調する補助参加者が
1194名、合わせて2060名の農家が事業に反対していることになり、当然農水大臣
の主張する80数%の同意との大きな食い違いが出てきます。
 この食い違いをただしている作業が、利水裁判の争点そのものです。1998
年3月4の第6回の利水裁判では、各集落ごとに弁護士自ら立会って聞取った約
700名分の認否表が裁判所に提出されました。
 「同意した」とされる人の「同意書」の署名が本人の自署でなく、同意の成立
が無効となる者322名。「事業は中止なったから署名してくれ」等の嘘の説明を受
けた、いわゆる錯誤に基づく「同意書」が390名。その上、同意書を取っている時
にすでに死亡していた人も多数おり、国の出
した「同意書」の信憑性はすでに破綻しています。次回公判の6月19日までに
全ての同意書確認作業をやり遂げ、裁判所に提出すべく奮闘されているところで
す。
 法廷での実質的な論争は,次回の公判以降になる模様です。

◆県議会請願
 建設省より突然出された川辺川ダム事業計画変更は多目的ダム法により県知事
の意見を聞く必要があります。政府の事業が私たちの自治体の議会の関門を通る
わけで、様々な活動を行いましたが、県知事、議会とも計画変更を認めました。
 580億円にものぼる県費を費やす事業が、議会による現地調査も為されないまま
黙認されることに異議を唱え、私たちは慎重審議を求める請願を県議会に提出し
ました。結局否決されましたが、3名の議員の方に紹介議員になって頂けた事は大
きな前進だと思います。

◆国会請願
 みなさんにご署名頂いた国会請願は、日本婦人有権者同盟会長の紀平悌子氏が
請願の実務を引き受けて請願活動を支えて頂いています。この場を借りてお礼申
し上げます。引き続き請願活動は地道に継続する予定です。

◆アースウィーク参加
 4月19日〜26日まで、熊本市上通りで1週間パネル展示を行いました。国会請願
の署名も集まりました。ご協力ありがとうございました。

◆カヌーデモ
 5月2日〜3日、恒例の「川辺川リバーミーティング98withうんばば中尾」が開催
されました。雨にも関わらず、全国から集まった参加者は100名近く。コンサート
ありトークありの前夜祭に翌日のカヌーデモ。川辺川のほとりで思う存分楽しみ
ました。

◆福岡で川辺川ダム問題の勉強会始まる
 既に2回、会合がもたれています。福岡近郊にお住まいの方は是非一度覗いてみ
てください。(呼びかけ文を同封しています)
 


●●広がってます!川辺川を守る声●●
 地元「手渡す会」はもとより、様々な土地で川の問題に関心を寄せるみなさん
と連携が始まっています。
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●●子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る東京の会

川辺川問題を東京にそして全国に。

 川辺川問題を首都圏に、さらに全国に広げるため、東京に組織ができました。
子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る東京の会です。会長に元環境庁長官、
大石武一、北の副会長に世界的な地質学者で「北海道なきうさぎ裁判」で有名な
八木健三、南の副会長に水俣病問題で活躍している熊本大学助教授原田正純とい
う強力メンバーです。会の基本方針は、川辺川を全国区にして川辺川ダムを止め
るということです。九州という中央からの距離感を少しでも縮めて、首都圏から
全国へ向けて川辺川問題の広報活動に力を入れる予定です。霞ヶ関バトルでも首
都圏マスコミへの広報活動や、コーディネイトなどを担当していました。

 会の基本的スタンスとして、新たな会員や会費を集めることはせず、県民の会
の首都圏会員を中心にアクティブに活動していこうとしています。

 今後予定している活動として、勉強会、シンポジウム、講演会、鮎を食べても
らうアウトドアイベントなどがあります。また各マスコミへの働きかけ、雑誌社
への企画の持ち込み、広報企画物の制作、スポンサリングのプロデュースなど積
極的にすすめていく予定です。会員のみなさんで何か良いアイデアがあれば、ぜ
ひご一報ください。もし首都圏にお住まいで、東京の会の活動に参加していただ
けるお知り合いの方がいらっしゃいましたら、下記宛にご連絡をください。

◆子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る東京の会
【事務局】 〒106-0045 東京都港区麻布十番1-3-11今井ビル301号 有限会社アク
セラ内
担当:渡辺誠 Tel.03-3589-2508 Fax.03-3589-6189 mailto:kawabegawa@aol.
com

【アースデイイベント】
 東京の会としてのキックオフイベントは、4月11日快晴の横浜大通公園でで行わ
れた
アースデイのイベントでした。そのひとブースに東京の会が出店しました。一番
インパクトのある球磨川と川辺川の合流地点の写真を大きなパネルにして展示。
4時間ほどの短い時間にも係わらず、300枚用意したビラも全部配り署名ものべ22
人分集まりました。川辺川のきれいな映像をビデオで流し、道行く首都圏の人々
にビジュアルでアピール、他企画として、環境問題の書籍を一堂に集めて、展示
即売を行い、好評を得ました。ただ首都圏では、川辺川はまだまだ知名度のない
川で、今後の「東京の会」の活動の大切さが再認識させられました。

 子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る東京の会 渡辺誠
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●●水源開発問題全国連絡会(水源連)

県民の会が発足してまもなく2年になりますね。
発足以来、貴会の活動には目を見張るものがあります。
最も特記しておかなければならないことは、豊富な人材とチームワークの良さだ
と思います。
利水裁判の応援、霞ヶ関バトル、基本計画変更への対応・・・貴会の活動の全て
が水源連の仲間を勇気づけてくれています。
霞ヶ関バトルで、大蔵省が予算貼り付けの根拠に審議委員会答申をあげていまし
たよね。これ、最高の言質です。
審議委員会答申のでたらめさを徹底的に白日の下に曝しましょうよ。
そのためには多くの国会議員にも真相を知らせる必要があります。
というわけで、当面の課題である第3回目の霞ヶ関バトルを、国会議員団の現地
視察を兼ねて、現地熊本で開催できるようにしたいものですね。

遠藤保男(水源連事務局担当)
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●●環境ネットワークくまもと
 環境ネットワークくまもとの最近の活動

  環境ネットワークくまもとは各委員会に分れて活動しています。一つは広報委
員会。主に通信の発行です。4月に出した「環くま通信」には川本さんに川辺川ダ
ム問題の状況を載せていただきました。一口に環境といっても実に幅が広いです
が、生態系破壊、気候変動、廃棄物問題、環境行政など、色々な方にそれぞれの
活動を解りやすく紹介してもらうようお願いしています。次回は6月5日に発行予
定です。また、遅れ馳せながらインターネットのホームページを開設しました。
内容は今話題の環境ホルモン情報などです。今後は環くまに加盟しているグルー
プの活動紹介をしてゆく予定です。
 調査・提言委員会では、現在“九州・山口版買い物ガイド”の製作が佳境に入
っています。“買い物ガイドってなに!”といわれる方もおられると思いますが、
簡単にいうと環境にやさしい商品を売っているか、トレーなどを回収しているか、
環境担当者はいるかなど、企業、店舗の環境への取り組みを調べて点数で評価し
たガイドブックです。6月中には発売予定ですが、今回は自治体の評価も載せて
います。是非買い物ガイドを購入されて評価の高いお店で買い物をしましょう。
そして評価が低い自治体にお住まいの方は、引越しされるか、自治体に文句を言
いましょう。
 学習・フィールドワーク委員会では自然観察会を中心に活動しています。自然
に触れることによって、将来環境を大事にする子供達を育てたいという思いから
始めました。川、山、田んぼなど、これまで色々な場所を観察してきましたが、
次回は6月7日に干潟の生き物観察を大矢野の干潟でやります。(ほとんど潮干狩
りになると思いますが)。夏には五木でキャンプもやる予定です。その時は参加
者を川辺川に連れて行きたいと考えています。
 今後も市民への啓発活動を積極的にやってゆきますが、その中でも川辺川ダム
の問題は熊本県では最も大きな自然破壊であり、もっと熊本県民に知ってほしい
問題だと考えています。県民の会から情報をいただき、通信などを通してこれか
らも発信してゆきたいと思います。

  環境ネットワークくまもと事務局次長 稲津英弘
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●●利水裁判原告団
(次回、利水裁判公判(6月19日金曜日)に向けて聞き取り調査が追い込みにはい
っています。確認集会が集中していろんな作業が遅れているそうです。聞き取り
調査の協力依頼を一部転載します。)
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                         1998年5月13日
                      川辺川利水訴訟原告団
                         団長 梅山 究
      聞き取り調査への協力依頼

 日頃より私どものために人吉、球磨までご足労頂きまして感謝申し上げます。
第7回利水裁判まで残すところ一ヶ月少々となり、現段階で調査総数900名を突破
しました。調査を進めているうちに『公告縦覧前に亡くなっている』『百姓をし
たことはない』『10年も前に経営委譲した』という報告が相次ぎ、三条資格の
基準や同意の取り方の矛盾が顕著化してきています。 そこで私どもは、第7回
利水裁判に同意書の矛盾を追求していくうえで、掲載されている同意者への聞き
取り調査を実施することとしました。お忙しいとは存じますが、宜しくご協力い
ただけますよう切にお願い申し上げます。

           記

日時:5月20日(水)〜6月6日(土)
  午前10時から午後7時までのご都合の良い時間(短時間でも結構です)

調査対象区域:人吉・球磨地方(1市2町4村)
調査内容:土地の所有状況、農業経営の状況、農業年金の受給等
調査方法:アンケート形式(1件5分程度)

集合場所:川辺川の会事務所
     球磨郡相良村柳瀬94-3  TEL/FAX 0966-24-4844
詳細・問合せ:川辺川の会事務所(梅山、林田)
     球磨郡相良村柳瀬94-3  TEL/FAX 0966-24-4844
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●●白川の景観と鶴田公園を考える会

 私達は、木は切られ、コンクリートの堤防で固められ、市民から川を遠ざけた、
寒々とした景観を嘆いていました。
 唯一、大甲橋から上流に向かってのすばらしい景観が、まだ残されていること
に感謝し、他所から来た友人、知人を案内して自慢しておりました。
 この景観も、今日の河川改修で危うくなってきております。
 昭和28年の大水害の再来を防止するために、必要な工事とされていますが、そ
れを納得するための十分な資料の提示がなされていないために、昨年、その提供
を求めましたが、提示された資料が不十分で、再度、求めていたところ、5月中旬
には提供出来るとの連絡がありましたので、下記の会合を行い、会員や市民の皆
様と共に河川工事の必要性について考えたいと思います。

 尚、寄せられている疑問の大要は、
(1)危険とされている流水量の計算根拠を知りたい。
(2)立野洪水防止ダムの効果はあるのか。
(3)昭和28年以来の川底浚渫をなぜしないのか。
(4)工事区間の景観と住民環境への具体的説明がない。
(5)既工事区間の近傍住民や市民の不満が伝わっていない。
(6)地下水環流等を含めて、総合的対策が検討されていないし、知らされてい
ない。

             記
日時 5月29日(金)午後7時 (注)
場所 中央公民館(白川公園の東南隅、無料駐車場あり)

   白川の景観と鶴田公園を考える会 会長    等 泰三
  (熊本市南千反畑町6-13 TEL/FAX.096-355-3910)
                  連絡事務所 中山 清 酒店
  (熊本市南千反畑町9-4  TEL/FAX.096-352-3463)

(注)ニュースレター発送が会合まで間に合わなくてすみませんでした。
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●●勉強会やっています。●●

 県民の会では、毎月第一火曜日に定例会、第二火曜日に勉強会を開いて、定期
的な情報・意見交換、勉強の場としています。勉強会では、注目すべき方々に講
師としてご協力頂いて、毎回興味深いお話と質疑応答を行っています。ぜひお気
軽に御参加ください。
 3月からは会顧問の松本幡郎先生に5回シリーズで「川辺川の地質」と題して、
連続講義をして頂いています。毎回、ユニークなお話でお土産まで頂いたりして
人気の講座です。あと2回ありますから是非ふるってご参加下さい。ご参考まで
に前回(5月)の参加者荒木美琴さん(熊本市)の感想を川辺川メーリングリスト
より転載させて頂きます。
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 12日火曜日。定例勉強会に2人の友人を誘って参加しました。会の始めに、松
本先生がみんなに下さる鉱物は、前回はリオデジャネイロの水晶、今回は薄い紫
や水色の入ったアメリカ・アパラチア山脈の螢石でした。
 地質学と聞くと、「専門的な内容なのかな」と始めはしり込みしそうでしたが
心配は御無用です。ユーモアたっぷりのお話で、会場には笑いがどよめき、盛り
だくさんのお話は、時間が足りなくなるほどでした。
 はじめて参加した友人達もおもしろかったといってくれました。「日本は地球
上の地震と火山の一割程度が集中しているところ・・・」松本先生のお話は、ま
るで自分が地質学の勉強をしている学生になったような錯覚を起こしてくれるば
かりでなく、日ごろ何気なく過ごしている日常の中であまり考えることのないガ
イア「私たちの母なる地球」についてもっと学んでみたいという壮大な夢を掻き
立ててくれる有意義な時間です。
 その後のガストでの、心を同じくする皆様とのリラックスしたひととき。次回
の勉強会でお話して下さる予定の甲守先生は、寺原にお住まいで、すぐ坂の上の
京町で育った私は、放課後泳いだり遊んだりしていた坪井川や今は遊水地になっ
ている「たばた」と呼んでいた、私たちの子ども時代(昭和40年台)のパラダイ
スについて懐かしさと、無念さの気持ちを分かち合いました。タスマニアのエコ
ツアーにも興味を持ってくれました。
 雨にもかかわらず、気分の晴れるような夕べでした。来月は皆さんも顔を出し
て見て下さい。
荒木美琴
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●●川辺川を守る為の最近の話題●●
 ご参考までに、最近の定例会、事務局会議(ML)等での話題をご紹介します。

◆公共事業チェックを実現する議員の会「川辺川ダム問題第3回ヒアリング」に
向けて
 3回目を是非現地で行ってはどうかという声があがっています。一人でも多くの
国会議員に川辺川ダム事業の実態を見て頂きたいものです。

◆国会請願
 国会請願は会期毎に何度でも提出可能です。今後も請願活動を継続する予定で
す。ご協力の程よろしくお願いいたします。

◆異議申し立て
 川辺川ダム事業計画変更の公示に対して異議申し立てを行う権利が私たち国民
にはあります。利水裁判もそうして始まりました。異議申し立てを行った場合、
建設省は異議を聴く場を設けなければ成らず、しかもそれを記録することが義務
付けられます。
 一人一人の疑問の数だけ異議申し立てを行うチャンスです。現在詳細を検討し
ています。ぜひあなたもひとこと異議を唱えませんか。


●●掲示板かわべがわ●●

◆5/29(金) 白川の景観と鶴田公園を考える会
  19:00〜 中央公民館(白川公園の東南隅、無料駐車場あり)
◆5/30(土) 第2回川辺川現地調査会準備会(2回目)
  19:00〜 人吉市くまがわハウス
◆5/31(日)八木先生(東京の会副会長)と語る会 
  16:00〜 東京お茶の水 山の上ホテル 地下喫茶室ヒルトップ
  参加希望される方は東京の会渡辺さんまで
  Tel.03-3589-2508 Fax.03-3589-6189 mailto:kawabegawa@aol.com 

◆6/2(火) 県民の会6月度定例会
  19:00〜 秋津レークタウンクリニック2階会議室
◆6/7(日) 県民の会総会&記念講演会(チラシ同封)
  18:30〜 熊本市産業文化会館6階第6会議室
◆6/9(火) 定例勉強会「川辺川の地質」第4回目 〜地下水〜
  19:00〜 熊本市国際交流会館4階研修室 松本幡郎先生
◆6/19(金) 利水裁判第七回公判 
  13:00〜 熊本地方裁判所
◆6/28(日) 川辺川を考える福岡の勉強会(チラシ同封)
  13:00〜16:00 福岡市立青年センター202研修室(約30名収容)
      (福岡市中央区大名2-6-46,TEL092-712-2947,西鉄グランドホテルの
隣の隣)
       ビデオ上映(約40分)、川辺川の最新状況報告他
       問い合わせ:040−987−8583(上野さん)まで

◆6/29(月) コント・ザ・ニュースペーパー熊本公演(チラシ同封)
  18:30開場 19:00開演 メルパルクホール熊本 
  全席自由 前売り¥3500 当日¥4000(事務局に割引チケット3150円ありま
す)
  ちけっとぴあ:092-708-9999 ローソンチケット:092-844-5945
  ローソンチケットレコード予約:092-847-9999
  熊本交通センター:096-354-1111 KNサービスプレイガイド:096-327-3143


◆7/11(土) 博多湾人工島・着工4年・公共事業の公共について考える
  18:30〜 福岡市中央市民センター
  講演者:五十嵐敬喜(法政大教授)、天野礼子、堀良一(博多湾市民の会)
  前売り:1000円
  問い合わせ:092-542-5515(松本さん)まで
◆7/11(土)12日(日) 天草環境会議
◆7/14(火)定例勉強会「川辺川の地質」第5回目 〜最近の地質学〜
  19:00〜 熊本市国際交流会館4階研修室 松本幡郎先生
◆8/22(土)23(日) 第2回川辺川現地調査会(予定)
  1日目:現地見学、きっちょむ劇団の演劇、懇親会
  2日目:シンポジウム 特別講演:佐古田修一氏


●●「沈黙の川 ダムと人権・環境問題」
パトリック・マッカリー著/鷲見一夫訳 刊行のお知らせ●●

 本書は、50万字に及び、展開されるダム開発への明快な記述、長年にわたり、
世界各地の河川開発の歴史と現状を調査し、本来流れるはずの川が静寂状態にあ
る原因が、科学・技術信奉、そして、経済利益を優先する、政治的行為にあるこ
とを描き、まとめあげた大著です。

■A5判/上製/432頁/発売予定日5月29日(金)本体価格4,800円+税
■目次
 政治権力と水/もはや川ではない―ダムの環境影響/凶運の伽藍―ダムの人的
影響/機能麻痺の時期―大規模ダムの技術面での失敗/空手形―大規模ダムの曖
昧な便益/失われた楽園―ダムと灌漑/集水域の賢明な利用/エネルギー―革命
なのか破局なのか?/企業が応用し、人間が順応する―ダム建設の政治経済学/
世界的に広がるダム建設反対運動  
■巻末附録
 国際河川ネットワークのサンフランシスコ宣言附録/集水域管理宣言/マニベ
リ宣言/強制移住を招いたダム
■索引 
 河川名/ダム名/事項/人名
■日本語版への序文より(一部)
「日本における破壊的で不必要なダムに反対するキャンペーン活動は、その勢い
を増しつつあり、また一般大衆の支持を得つつあるように思われる。その代表的
な令が、長良川河口堰、諫早湾干拓事業、川辺川ダム、細川内ダムである。「公
共事業チェック機構を実現する議員の会」の活動もまた・・・以下略」
■出版元:築地書館 〒104 東京都中央区築地7-4-4-201
TEL 03-3542-3731 FAX 03-3541-5799

編集後記

川本正道 kawamoto@aminet.or.jp  /  PAF00407@nifty.ne.jp