2007年3月20日、潮谷義子熊本県知事に対し、要望書を提出しました。

2007年3月20日
熊本県知事
 潮谷義子 様

子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
他52団体 代表 中島 康
要望書

 現在に至るまで、10回に渡って球磨川水系河川整備基本計画の為の検討小委員会が開かれて居ります。しかし現地に居住する住民にとっても又、熊本県民にとっても納得のいく議論が行われているとはとうてい言えるものではありません。そのような中で一人潮谷知事の発言のみが、住民及び、県民の気持ちを深く理解され、代弁されていることに深い感謝と賛同の意を表したいと思います。

 知事は再三に渡って、国側による住民(県民)に対する説明の必要を主張されてこられました。これに対し、先日国交省は説明の機会を持つ用意がある旨を表明しました。しかし説明会の内容についても、期日についても明言を控えており、又、検討小委員会の議論に拠らない説明を行う等、一般市民には訳の分からない事を言っています。このことは熊本県民、特に球磨川、川辺川流域に住む地元住民を愚弄するものであります。

 熊本には全国に類をみない熊本型直接民主主義とも言われている住民討論集会の例があります。この効果はほんの一部の人を除いて県民だけでなく国民の間で高く評価されており、今後この好例は未来に引き継がれていかなければならないものです。当然開催が予定されている検討小委員会の議論内容の説明会は住民討論集会方式以上の内容で実現されることを強く要望します。

私達県民は住民討論集会を通し、実に多くの事を学び,河川の治水、環境の具体的事柄が県民一人一人にとって身近なものとして捉えることが出来るようになったばかりか、今後何を学ばねばならないかという事を考えるようにもなりました。一部の地方自治体の首長が言うような対立の構図を作るようなものでは絶対にありません。公共事業を国民が深く理解することこそ、県や国との調和を作り出し国家発展の基礎であると考えます。

又、住民討論集会形式の説明会を開催にするにあたっては、説明会の内容を検討する為の事前協議会を必要とします。この事前協議会は熊本県がコーディネーターとなって、国及び住民とが参加して開催されることを強く要望いたします。

以上の理由により、住民(県民)に納得のいく説明会にするために下記の事項を要望致します。国に対し何卒よろしく働きかけの程お願い申し上げます。



1.今回開催を予定されている説明会は、現在行われている検討小委員会の議論内容にのっとった内容で行われること。

1.説明会は住民討論集会方式以上の方式、内容でおこなれること。単なる一方的説明で終止したり、一問一答形式にこだわったりしないこと。

1.説明会の為の事前協議会を熊本県がコーディネートし、住民側と国との間で開催されること。


以 上 



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