【丸山博氏(52)からの回答】
===============================


1.川辺川ダム計画について→反対
理由:計画発表から40年近くが経過し、社会情勢も大きく変化した中、ダム建設の目
   的は完全になくなっています。治水に関しては、これまでの河川改修で、過去
   最大の洪水が来ても球磨川からあふれることはありません。今後も、河川改修
   や山林の保水力の向上などによる「総合治水」を進めていくべきであり、ダム
   に頼る治水はむしろ危険です。また、多数の利水農家は川辺川ダムによる利水
   事業に反対しています。さらには、ダム建設により水質日本一の川辺川と球磨
   川の環境は永久に破壊され、膨大な借金が未来に残ります。荒瀬ダムの撤去で
   も明らかになったように、ダムには寿命があり、膨大な維持費や撤去費用が必
   要です。川辺川ダムには絶対反対です。

2.各マスコミの世論調査で、熊本県民の「川辺川ダム反対」の声は過半数を超え、
  「ダム推進」の声を大きく上回っています。にもかかわらず、県議会は3月13
  日、川辺川ダム本体の早期着工を求める請願を採択しました。これは、県民の多
  くの声を全く無視する暴挙であり、将来の県政に大きな禍根を残したと言わざる
  を得ません。川辺川ダム問題は、球磨人吉に限らず、熊本県が抱える最大の問題
  です。県民世論を事業に反映させる方策、例えば県民投票の実現を目指します。

3.コンクリートのダムをやめて、その予算を河川改修や緑のダムづくりなど、地元
  の業者が永続的に受注できる公共事業に変えていきます。莫大な農家の負担金が
  必要な川辺川利水事業は中止し、水が新たに必要な農家にはボーリングなどで手
  厚く支援します。ダム建設を中止すれば、人吉球磨の最大の財産である球磨川と
  川辺川の清流は残ります。また、ダム建設を中止した場合こそ、五木・相良地域
  振興計画は着実に推進できます。自然再生と都市との交流を図る方向での地域づ
  くりをしたいと考えます。


===============================