三浦一水氏(自民)からの回答
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1)球磨川流域の中で、特に人吉盆地は、地形的に大きなすり鉢状になっており、ひ
  とたび大雨が降ると一気に洪水が押し寄せる。また、九州南部は梅雨時の集中豪
  雨や、いわゆる台風銀座と呼ばれるほど台風が上陸するなど、大雨が発生しやす
  い。このため、特に人吉盆地は洪水が発生し易い流域であり、これまでもしばし
  ば大きな被害を受けている。
   川辺川ダムは、このような洪水による被害を大幅に軽減するとともに安定的な
  農業用水を確保するための事業であり、球磨川流域の子々孫々のためにも、環境
  に十分配慮しながら推進すべきと考える。

2)環境の保全に十分配慮することは大切なことであり、八代海の漁民の方々の要望
  を受け、平成13年3月6日の参議院予算委員会での国土交通大臣、農林水産大臣に
  対する私の質問によって、学識経験者、八代海沿岸漁協代表、関係省庁、熊本県
  等からなる「八代海域調査委員会」を4月に設置させ、早速6月21日より梅雨期の
  現地調査も始まったところである。
   球磨川の将来の環境のために川辺川ダムでは、水質保全対策や自然環境保全対
  策がとられているが、それだけではなく、市房ダムや荒瀬ダムなどの既存の古い
  施設の改善や、生活雑排水対策などが重要であり、これらの問題について国や県
  に強く働きかけるなど積極的に取り組んでいきたい。
   なお、川辺川ダム事業は既に約7割まで進捗しており、五木村では新たな村づく
  りが進められている。水没者の方々の長年にわたるご心労を考えると、環境アセ
  スメントを実施することにより事業を中断することは適切ではなく、最新の知見
  を活かして着実な環境保全対策を行っていくことが現実的な対応であると考える。

3)住民投票については、その制度になじむ案件となじまない案件があると考えてい
  る。例えば、町名変更や市町村合併といったその地域に限定された課題について
  は、まさに住民投票がなじむ案件なのかもしれない。一方、川辺川ダムにかかる
  問題は、球磨川流域の2市7町6村の住民の生命と財産に関わる安全上の問題であり、
  単独の地方自治体のみの住民投票によってその是非が議論されることが適当かと
  いう疑問を持っている。

4)@五木村では、国や県と協力しながら生活再建を図るべく「子守唄の里再生整備
   計画検討委員会」を設置し、地域での議論をいただきながら新たな子守唄の里
   の再生を図る一方、水源地域対策特別措置法に基づく事業等を進めている。
   今後とも五木村の地域振興策を積極的に推進すべきである。

  Aダム建設を中止すべきでないと考えている。

5)川辺川ダムは、洪水による被害を大幅に軽減するとともに安定的な農業用水を確
  保するという極めて公共性の高い事業であり、球磨川流域の子々孫々のためにも、
  環境に十分配慮しながら推進すべきと考える。
   また、既に川辺川ダムは全体の約7割まで事業が進捗しており、中止することは
  これまでの投資を無駄にすることになるのではないか。


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