川辺川ダムに「環境アセスメント」実施を求める請願署名のお願い

請願署名用紙


※この請願署名用紙はB4サイズです。

・A4プリンターの方へ
 A4用紙に縮小印刷し、それをB4用紙へ拡大コピーしてからお使いください。

 出力環境がないかたは、ご連絡いただければ郵送いたします。 郵送希望

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 右クリックで「対象をファイルに保存」を選択してダウンロードしてください。(Windows)

※衆議院・参議院双方に提出するので、必ず2枚ともご記入お願いします。
 住所が同じ場合でも「〃」などで省略しないでください。


「環境アセスメント」とは…
ダムなどの大規模事業が行われるときに、環境に与える影響を配慮し、環境保全をはかるための手続きのことです。よりよい事業にしていくために、環境影響の予測や評価を行い、国民、地方公共団体などから広く意見を聞きます。また、これら事業の目的を達成するために複数案の比較検討を含めた「環境アセスメント」を行うという事を義務づけた新しい法律(環境影響評価法)が、1999年6月12日より施行されます。

●川辺川ダムは33年前に計画されました…
川辺川ダムは、環境への影響調査がされていません。
「環境影響評価法」施行以前からの計画ということで、この法律の対象から除外されています。このままでは環境影響調査がされぬままダム事業が進みかねません。環境への配慮が足りなかった昔の計画だからこそ、アセスメントをする意義は大きいといえます。現在、仮排水路の工事などが進みましたが、まだ本体着工はしていません。過去のダム建設後の経験から、川辺川ダムが源流から河口までの環境に与える影響が、大変心配されています。

●水質日本一の川辺川は、流域住民のみならず国民の財産です…
川辺川下流は、1998年度の環境庁水質調査で日本一の川となりました。きれいな川を子孫に残していくことは、私たちにとって大きな課題です。ダムは水の質、量ともに川に大きな変化をもたらすと思われます。建設省が水質保全ができると提案している、選択取水装置(*1)や清水バイパス(*2)の検証とともに、水質変化についてのアセスメントは重要です。

(*1)ダム湖に貯えられた水のうち、水温や濁りの問題のない水だけを下流に流す装置。
(*2)洪水時の濁り水はダム湖に貯え、濁りが沈むまではダム湖から下流に流さない。そのかわり、ダム湖の上流から水路を設置して、洪水時の濁りがなくなった水を直接ダム下流に流す方式。
以上建設省の説明から。

●球磨川漁協は水質保全に懸念を抱いています…
球磨川鮎は、球磨川漁協が球磨川下流の堰・ダムで遡上できない天然稚魚を捕獲し、それを上流に放流するという全国でも珍しいシステムにより、最高の鮎と評価されています。全国から釣り人を集め、球磨川下りでも有名な球磨川は、人吉・球磨地方にとって鮎漁・観光と経済の基盤をなしています。ダムによって引き起こされると思われる下流の濁りや、水温の変化、水量の減少などは、アユ生息に大きなダメージを与えます。球磨川の変化は球磨川漁協にとって死活問題であり、人吉・球磨経済にも大きな打撃を与えます。いま、その球磨川の水量、水質を支えているのは、紛れもなく川辺川なのです。

●豊かな自然という財産を守るために…
ダムサイト周辺には、絶滅危惧種のクマタカの営巣地があることがわかっていますが、ダム建設がその生息環境に与える影響が心配されます。また、湛水予定地(水に沈んでしまうであろう場所)にある、熊本県第二の大きさを誇る九折瀬洞窟の生物は、そこ特有の生物種で構成され学術的にもとても貴重です。にもかかわらず、その保護のための対策は何ら考えられていません。ダムが、予定地周辺の自然や生態系に与える影響の調査や対策は、全く不十分です。


以上の理由により、川辺川ダムに「環境アセスメント」実施を求める請願署名をよろしくお願いいたします。
なお、いただいた署名は、実行委員会でまとめられ、国会議員を通じて請願というかたちで国会内に届けられる予定です。



「川辺川ダム環境アセス請願実行委員会」