2006年4月、国交省の審議会である「社会資本整備審議会河川分科会」の「河川整備基本方針等検討小委員会」において、「球磨川水系河川整備基本方針」を策定するための審議が始まりました。

これは、1997(平成9)に改正された河川法に基づくもので、川辺川を含む球磨川水系の河川管理の、長期的な方針を決めることを目的としています。

新しい河川法では、それまでの治水、利水という目的に、新たに「河川環境の整備と保全」が加わりました。また、地域の意向を反映した河川整備計画を導入することも定められています。

しかし、2007年3月に小委員会がまとめた「球磨川水系河川整備基本方針」は、基本高水流量の根拠に不自然な計算法を用いたり、古いデータを故意に使用していたり、川辺川ダム建設を前提としたとしか思えない内容でした。
加えて、熊本県民の代表として小委員会に出席していた熊本県知事の意見はまったく反映されておらず、一部委員の意見のみを採用するなど、極めて非民主的なプロセスを経て作られました。

球磨川水系河川整備基本方針は、最初から川辺川ダムを前提としたものであり、かつてのダム審と同じく、現行のダム建設計画に「お墨付き」を与えるためのものです。

私たち県民の会ほか市民団体は、このような球磨川水系河川整備基本方針を認めることは到底できません。
また、現在国交省が全国各地の一級河川において進めている、同じような河川整備基本奉方針、河川整備計画の策定プロセスとその内容に対し、極めて強い憤りと抗議の念を表明しています。

このページでは、河川整備基本方針や河川法についての情報を紹介しています。


| 県民の会TOPへもどる |