第21回水郷水都全国会議、第8回有明海・不知火海フォーラムin久留米・柳川

大会メインテーマ: 公共事業''新''時代〜自然とのおりあいを求めて〜

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■会 場 久留米会場・久留米大学御井(みい)キャンパス(6月11〜12日)
久留米市御井町1635 TEL O942−43−4411
柳川会場・柳川市立大制町中央公民館(6月12日のみ)
柳川市大和町栄231 TEL O944−71−1116

■大会日程
6月10〜11日(金・土)川辺川流域・掘割など6コースのエクスカーション
6月11日(土)13:00〜17:00 記念講演 基調報告 <久留米会場>
18:00〜     全体交流会  <久留米会場>
6月12日(日)9:00〜12:45 8分科会 <久留米会場>
9:30〜17:00 基調講演 記念講演 <柳川会場>

■主催
第21回水郷水都全国会議、第8回有明海・不知火海フォーラムin久留米・柳川実行委員会

■後援
朝日新聞社、毎日新聞社、西日本新聞社、読売新聞西部本社
九州朝日放送、NHK福岡放送局、RKB毎日放送、TNCテレビ西日本、TVQ九州放送


第21回水郷水都全国会議、第8回有明海・不知火海フォーラムin久留米・柳川

< 開催要項 >

開催メインテーマ
公共事業"新"時代 〜自然とのおりあいを求めて〜

公共事業は、国民生活の基盤をつくり経済活動を発展させるために、各地域の実情を踏まえ、住民の主体性に依拠しながら実施されるものです。しかし、日本経済が低成長時代に入って以降、公共事業に景気浮揚・需要拡大の役割が期待されるようになり、事業の必要性がなくなった後も、目的を変え、自然とのおりあいを越えて継続され、人々の暮らしに結びつかないものに変わってきたように思われます。また、公共事業が社会的に有益であったとしても、需要のバランスを考えると、見直すべき必要性があるにもかかわらず、続行されている場合もあります。
このような事態に対して、住民運動による問題提起がなされ、環境破壊と無駄の推進となる公共事業を差し止めるという事態も始まりました。そして今、住民運動の側は従来のような事業への「反対」ばかりでなく、住民が主体的に関われる公共事業の再構築を自らの手で発案し始めています。一方、公共事業を推進してきた行政と企業のなかからも、公共事業のあり方を再考する動きが出始めています。

私たちは、公共事業をめぐるこの新しい事態を
「公共事業"新"時代 〜自然とのおりあいを求めて〜」・・と呼び、
「第21回水郷水都全国会議、第8回有明海・不知火海フォーラムin久留米・柳川」
のメインテーマとしました。

九州には公共事業のあり方をめぐって考えたい題材がいっぱいあります。よく知られた問題は「川辺川問題」や「有明海再生事業」です。ともに地域の暮らしと環境にかかわっており、今後どのように進展するかが全国的に注目されています。また、「"新"時代」を考える重要な視点として注目したいのは、干満差日本一の有明海をかかえる佐賀平野にいまも効果を発揮する藩政時代の治水遺構です。自然と折り合っていた時代の知恵に学び、地域に根ざした公共事業が行われれば、地域社会の再生の糸口を見出すことも可能ではないかと考えています。
私たちは、水郷水都全国会議と有明海・不知火海フォーラムを合同開催し、さまざまな機関や団体、個人の連携を図ることによって新たな地平に立ち、地域住民的な環境再生事業を模索したいと考えました。二つの会の名称が並んでいるのはそのような経緯と願いからです。
全国の皆さん、九州の久留米・柳川に集まって、各地の問題を寄せ合いながら、さまざまなことを考え、学び、新しい方向を見つけましょう。



第21回水郷水都全国会議、
第8回有明海・不知火海フォーラムin久留米・柳川

※6月11日(土)午後-12日(日)午後の[久留米会場]と、6月12日(日)の[柳川会場]それぞれに開催します。
 また、6月10日(金)〜11日(土)午前まで、広域エクスカーションも実施します。

[久留米会場] 全体プログラム 久留米大学御井キャンパス

6月10日(金)〜 11日(土)午前中まで別途広域エクスカーション(下記参照)

6月11日(土)
13:00 総合開会式
オープニングセレモニー
「筑後川の民話」 大川市の川野栄美子さん
「筑後川のスライド」池田洋介さん
13:30 記念講演 「水俣から いのちのメッセージ」
原田 正純氏(現地実行委員長 熊本学園大学教授 環境ネットワークくまもと代表)
14:40 基調報告
1.「差し止めの運動から、再生の運動へ」一住民の手に地域の決定権を一
馬奈木 昭雄氏(「よみがえれ!有明海訴訟」弁護団長 久留米大学・法科大学院教授)
2.「川辺川ダムをめぐる闘いの現状と住民決定の時代」
板井 優氏(川辺川利水訴訟弁護団長)
3.「佐賀平野における河川伝統技術」
−いまに生きる、から川・水受提・遊水地など佐賀薄の流域治水一
岸原 信義民(元佐賀大学教授)
16:30 特別報告
17:30 挨拶
18:00 全体交流会(同会場)

6月12日(日)
9:00〜11:45 各分科会(下記参照)
12:00 各分科会のまとめ報告
久留米・柳川宣言採択
12:45 閉会挨拶

<会場となる久留米大学までの交通アクセス>
1. 福岡空港からのご案内
福岡空港から福岡市営地下鉄で天神まで10分  西鉄電車で西鉄久留米駅まで特急電車で30分
西鉄久留米駅から西鉄バス「信愛女学院」行きに乗り「久留米大学」で下車20分
または、福岡空港から高速バスにて、西鉄久留米駅まで50分 西鉄バス「信愛女学院」行きに乗り「久留米大学」で下車20分
2. JR久留米駅からのご案内
JR久留米駅から西鉄バス「信愛女学院」行きに乗り「久留米大学」で下車20分
3. 自動車でのご案内
九州自動車道八女インターから10分

[柳川会場] 柳川全体会(9:30〜17:00) 柳川市立大和町中央公民館

6月12日(日)
 9:30 オープニング セレモニー 地元漁師による「エイサー」演技
10:00 開会挨拶 紫藤 拓也(第8回有明海・不知火海フォーラム現地実行委員長)
10:10 来賓挨拶
10:30 基調講演
1. 宇野木 早苗 氏(元東海大学教授・元理化学研究所主任研究員)
演 題「有明海の環境破壊と再生への道」
2. 馬奈木 昭雄 氏(「よみがえれ!有明海訴訟」弁護団長 久留米大学・法科大学院教授)
演 題「裁判、公害調停で明らかになった諌早湾干拓事業の真実」
12:30〜13:20 昼食
13:20 記念講演 田北 徹 氏(長崎大学名誉教授)
演 題「諌早湾干拓工事と有明海の生き物たち、開門と再生の展望」
特別報告 板井 優 氏(川辺川利水訴訟弁護団長)
演 題「川辺川利水訴訟の現段階と有明海再生に生かす教訓
一住民の意思を行政の政策に反映させるたたかい−」
15:10 総合シンポジウム  テーマ「どうしたら行政の政策決定に住民の意思を反映させられるのか」
助言者 宇野木 早苗氏(元東海大学教授・元理化学研究所主任研究員)(予定)
堀 良一 氏(「よみがえれ!有明海訴訟」弁護団事務局長)
田北 徹 氏(長崎大学名誉教授)
板井 優 氏(川辺川利水訴訟弁護団長)(予定)
報告者(予定を含む)有明漁連婦人部、田中和利(柳川大和町漁民)、
大浦・多良漁民、中尾 勘悟(肥前環境民族写真研究所)、福岡県有明漁連
有明海漁民市民ネットワーク、川辺川の運動を取り組む市民
コーディネーター 紫藤 拓也
16:40 次回開催地代表あいさつ
16:45 久留米・柳川宣言採択
16:55 閉会挨拶 本 昭弘(現地実行副委員長)

<会場となる柳川市立大和町中央公民館までの交通アクセス>
4. 福岡空港からのご案内
福岡空港から福岡市営地下鉄で天神まで10分 西鉄電車で西鉄柳川まで特急電車で50分
西鉄柳川から西鉄塩塚まで普通電車で10分  西鉄塩塚から徒歩で15分  又は西鉄柳川駅からタクシーで20分
5. 自動車でのご案内
九州自動車道八女インターから1時間

6月12日 久留米会場の分科会テーマ 9:00〜11:45
■第1 港湾埋め立て分科会
港湾渡藻や道路整備などによる残土が多くの浜や磯に埋立処分され、美しい海や貴重な藻場が破壊され続けています。破綻した林業により針葉樹林が増殖を続け土壌流出が止まらないまま、渡漠が常態化しているのです。私たちはこの海浜の破壊に反対します。

■第2 歴史に学ぶ分科会
テーマ「流域治水と技術の自治」
近代河川技術が河道主義を採って以来、水害は激減しましたが、地域主体の水利の自治は失われ、昨年の新潟・福井大水害のような人命が失われるといった壊滅的な水害が起こるようになりました。この分科会では技術の自治が確立していた藩政時代の知恵から自然とのおりあいを学びます。

■第3 水みち・掘割分科会
テーマ「川(水環境)は暮らしのうつわ」〜子供とさぐる「水みちマップ」による景観復元〜
近年、各地で掘割、伏流水等、さまざまな地域の水路網を「水みち」ととらえ、水環境を探る試みがなされています。「水みち」を通して、地域の暮らしや景観を見直してみることで、幹川ばかりでなく、地域の中の水路網全体が、地域再生への欠かせない視点となってきました。こうした点について交流・学習したいと思います。

■第4 循環型・水と農の分科会
有明海湾奥に広がる佐賀平野は「降れば洪水、照れば早魅」と言われた厳しい水条件の平野でしたが、すみずみまで張り巡らされた2000kmのクリークでコメ作り目本一といわれました。しかし、農薬や化学肥料など時代の移り変わりの中、農薬量日本一の自治体も出るなど循環が途切れています。そこで循環型の農業から水と命を考える分科会です。

■第5 循環型・社会システムを考える分科会
@有機性廃棄物から分解性プラスチックをつくる、A欧州先進国の循環型社会、B循環型社会と有機性廃棄物の有効利用、Cデポジット制を求める、D循環型社会と焼却炉問題を考える、その他。循環型社会実現のためのシステム作りを考えましょう。

■第6 川辺川分科会
テーマ「これからの川辺川〜対立を超えて〜」
川辺川ダム計画の是非を巡って、ダム推進派と反対派の争いが続き、その行方が全国的にも注目を集めている。一方、その対立の影で多くの流域住民の結びつきや地域経済、文化の破壊が進んでいる。このような中で「対立」を超えた、新たな仕組みを備えた合意形成のあり方を大胆にこの分科会で模索します。
川辺川分科会について最新情報はこちら

■第7 公共事業"新"時代 ダム・水道を考える分科会
全国的に水道水の需要は、横ばいから減少に転じることが予想される中、水道事業者は依然として、増加する前提で利水計画を立てている。筑後川水系においても小石原川ダムなどの計画が進められている。また自然災害をダムにより人工的、技術的に押さえ込む従来の公共事業で災害はなくなるのかの議論をします。これまでの巨大公共事業反対だけではなく、住民側からの新たな代替案が提案できないかの議論をしたいと思います。

■第8 特別分科会「筑後川フェスタ、拡大コンセンサス会議」
テーマ「"豊か、清らか筑後川宣言"の実現に向けて」
筑後川の再生をめざして、流域のグループ・個人が集まり、その実現に向けた取り組みを話し合います。


*************** エクスカーションのご案内 ***************

A:博多から清流・川辺川を訪ねてコース  参加定員 60名 参加費13,500円(1泊2日、宿泊込み)
集合日時 6月10日(金)午前11:00 集合場所 福岡市JR博多駅、筑紫口
空も海も陸も九州の玄関口といえば博多、県外からはとても便利でうれしいJR博多からの出発。貸切バスに乗って、川辺川ダム予定地五木村を訪ね、翌日はダム撤去の荒瀬ダムの見学ツアー。スタッフガイドが素敵な旅をエスコート。
B:きまま旅・川辺川ぶらリコース 参加定員 20名 参加費 4,500円(宿泊費除く)
集合目時 6月10日(金)午後13:30 集合場所 熊本県球磨郡相良村構造改善センター
鮎漁解禁のこの季節。鮎つり、温泉巡りを終えて、ぶらりとツアーに参加。川辺川ダム予定地・人吉・荒瀬ダムを訪ねる2日間のコンパクトでエネルギッシュなツアー。内容盛りだくさんで、とてもリーズナブル。

A・Bコースの川辺川・球磨川バスツアーについては詳細こちら

C:筑後川上流の日田コース 参加定員 20名 参加費15,000円(1泊2日3食)
集合目時 6月10日(金)午後13:45 集合場所 JR日田駅
上流松原ダムを見て、日田の川づくりへ。柳又発電所の水量増加運動と三隈川のせせらぎ(水辺百選)、三隈川う飼と屋形船交流。2日目は江戸期からの唐臼と民陶の里小鹿田焼きから、江戸期の街並豆田町の散策。

D:筑後川中・下流の舟運コース 参加定員 30名 参加費12,000円(1泊2日3食)
集合目時 6月10日(金)午前10:40 集合場所 JR久留米駅
舟運による久留米、筑後川下流、有明海クルーズとエツ料理。「夜なべ談義」筑後川流域のグループ、個人との交流会。2日目は中流域(山田堰、三連水車、耳納塾の取組)フィールドワーク。

E:城原川と嘉瀬川コース 参加定員 20名 参加費 2,500円
集合日時 6月11日(土)午前9:00 集合場所 JR佐賀駅
日本一の干満差をもつ、有明海を囲むように広がる佐賀平野は、「降れば大水。照れば早魅」と言われ、水事情の厳しい低平地である。佐賀平野には治水の神様の成富兵庫茂安による「溢れさせる」治水の仕組みが残っている。

F:柳川の掘割めぐリコース 参加定員 30名以上 参加費 3,500円(昼食付)
集合目時 6月11日(土)午前9:30集合場所 西鉄柳川駅
水郷「柳川」から「水の思想」を全国に広めた故広松伝氏が、死の川となりつつあった掘割をよみがえらせ、映画「柳川掘割物語」で紹介された、柳川の川下りをゆったりと楽しんでいただきます。

■参加申し込み
参加を希望される方は、別紙申込書に記入の上FAXまたは郵送にて受付先(西鉄旅行)宛てにお送りください。詳細は申込書をご覧下さい。
■大会参加費(資料代含む) 2日間通し2,000円 / 1日のみ1,000円 / 交 流 会 5,000円

詳細はこちら

■大会事務局
第21回水郷水都全国会議、第8回有明海・不知火海フォーラムin久留米・柳川 実行委員会
〒830−0032 福岡県久留米市東町1−20大和ピル2階 久留米第一法律事務所(内)
TEL:0942T38−8050 FAX:0942−38−0850 E−Mail mine-i@kurume.ktarn.or.jp